料理の写真を撮る事が大好きなむねさだ(@mu_ne3)です。
これまでも何度か写真の撮り方講座に参加してきました。
写真家「木村文吾」さんから料理を美味しそうに撮影する方法。
料理を美味しそうに撮影する方法をプロカメラマンに教えてもらえる「美味しい写真の学校」に参加してきたぞ! | むねさだブログ
料理写真家の「山家学」さんに教わる、ワインと料理の撮り方。
【料理を上手に撮るコツ】プロの写真家が教えてくれる「デジカメで撮るワインと料理の写真講座」に参加してきたぞ! | むねさだブログ
フォトグラファー「若子jet」先生に教わった3つの事!
【写真の撮り方】カメラの学校主催「ブロガーカメラ会」で習った3つの大事な事を教えるぞ! | むねさだブログ
で、今回参加したのは、「スイーツの撮り方」。
今回もプロの写真家の方が講師の写真教室という事で色々学ぶため行ってきました!
習ってきた事や、実際にそれを加味して撮影してみた写真を詳しくご紹介したいと思います
場所は南青山のキユーピー3分クッキング南青山三丁目キッチン
場所は、南青山にある、キューピー3分クッキング南青山3丁目キッチンというカフェ。
主宰は、「キューピーコミュニティ おはなしダイニング」というサイトです。
このお店に関しては別記事でまとめていますので良ければこちらをご覧下さい。
【期間限定】表参道徒歩2分「キューピー3分クッキング南青山3丁目キッチン」が可愛くて素敵なお店だったぞ! | むねさだブログ
講師はフォトグラファーの「その江」先生
講師は、フォトグラファーの「その江」先生。スイーツから風景までオールマイティな写真家さんです。
説明が具体的で、とても分かりやすかったです。
料理の撮り方についての書籍も出版されている方です。
という事で今回のセミナーでその江先生から教わったテクニックを紹介したいと思います。
今回教わった事は大きく分けると4つ。
- 構図に気をつけよう
- 光を活かそう
- 露出補正を使いこなそう
- レンズの違いを理解して撮影しよう
それでは1つ1つ説明して行きたいと思います。
(以下は、その江先生の説明+私の理解を組み合わせての解説です。)
1.構図に気をつけよう
まずは構図。
Case:1 お皿に乗っているスイーツ
何も考えずにお皿に乗っているスイーツを撮影するとこうなります。
お皿も、スイーツも全てが写真に納まるように撮る。これでは記録写真になってしまい美味しそうじゃ無いんですよね。
で、このように少しお皿が少し切れるくらいの構図で撮影すると写真に広がりが出てスイーツが美味しそうに見えてきます。
また、お皿の一部分をわざと少し切ることで、お皿は主役ではなくなりスイーツが主役としてしっかりと際立ってくるんです。
Case2: 窓辺の逆光のテーブルの上
例えばこの窓辺から差し込む逆光の当たるテーブル。
この写真を見ると、何が主役なのか分からなくなってしまいます。
手前のパスタ?松ぼっくり?奥のパン?左上の植物?どこを見て良いのか分からなくなる写真です。
それをこのように撮影する事で、パスタが主役の写真になります。
奥の少し切れたグリーンや松ぼっくりは「背景」に変わるんですよね。
逆にしっかりと植物に寄ってその他を切ってしまう事で植物を主役として見せる事も出来ます。
このように、構図次第で見せたいもの、写真の中の主役が変わってくるのです。
写真は引き算!
見せたいものを見せる為に何が必要かを考えながら撮影する事が大事です。
2.光を活かそう
次に、光を活かす。
「テカり」が美味しそうに見える秘訣なんだそうです。
Case1: ケーキ
この写真のケーキを見て、美味しそうに見えるでしょうか?
ちょっと物足りないですよね。みずみずしさが無いというか。
で、こちらの写真。ケーキの上のゼリー状の部分に光が当たって、「テカり」が入っています。
こうする事で食べ物がみずみずしく美味しそうに見えるんです。
このような写真は、基本逆光になる事でテカりが入ってきます!
大事なのは、逆光で写真を撮る事!なんです。
Case2: ケーキ2
こちらもケーキですが、わかりますかね?テカりが入って美味しそう!
Case3: スイーツだけじゃない、お弁当にもテカり
「テカり」を入れる事で美味しそうに見えるのは、何もスイーツだけではないんです。
このように、お弁当の写真もそれぞれタレの部分や油の部分に「テカり」が入っている事で美味しそうに見えるんです。
確かに、このエビチリとかニンニクの芽とか光が当たって美味しそうに見えます!
Case4: 例外もある!
と、ここまで「テカり」を入れよう!という話でしたが、このようにフィルムでラッピングされているような食べ物は例外です。
「テカり」を入れてしまうと真っ白く写ってしまい、中身が何だか分からなくなるからです。
この場合は、「テカり」を入れ過ぎないよう工夫が必要です。
3.露出補正を使いこなそう
次に、大事な事は露出補正。
ここは私も普段から意識して使っている機能になります。
先ほど、「逆光で写真を撮るとテカりが入って美味しそうに見える」という話をしましたが、逆光で撮ると以下の写真のように暗い写真になりがちです。
露出補正無しだとこういう感じ。
これで、「写真が下手なんです」とか凹んでると勿体無い!
露出補正をちょっといじってみましょう。
露出補正+1の写真がこちら。全体的に少し明るくなってきました。
もう少し明るい方が良さそうです。
という事で露出補正+2。差し込む光が明るく映り込み、白いカップも逆光の中明るく写って来ました。
個人的にはもう少し露出補正で明るくする方が好みですが、このように露出補正をいじる事で、写真を明るく写す事が可能になります。
食べ物は少し露出補正を明るめにする方が美味しそうに見えるんです。
4.レンズの違いを理解して撮影しよう
最後の4つ目。レンズの違いを理解する。という項目。
コンパクトデジカメや一眼レフを使っている人の多くはズーム機能がついているカメラだったりレンズを持っていると思います。
広角側(数値の少ない側)、ズームと反対側の設定で撮影した写真がこちら。
被写体のカップに加えて、背景のカップ、奥のお菓子など多くのものが映り込んでいるのが分かると思います。
こちらが望遠側(数値が大きい方)、ズーム側で撮影した写真になります。
被写体をほぼ同じ大きさで撮影した写真なのですが、背景の映り込み具合が変わって来ているのが分かるでしょうか?
先ほどの主役とその他の映り込みの話に近いのですが、余計なものを映り込ませないようにする為には、なるべく望遠側で撮影すると写したい被写体がしっかりと主張するようになります。
実践編!実際にスイーツを撮影!
と、いうことでここからは先ほどその江先生に教わった事を注意しながら撮影を実践して行きます。
キューピー3分クッキング南青山キッチンのスイーツを自分達でフルーツジャムを乗せて完成させて写真を撮るという事にチャレンジ!
このスイーツ(ロールケーキ)に、
ドライフルーツやカットフルーツと、ジャムを加えてオリジナルのトッピングを作ります。
これをロールケーキにかけるのですが、まずはその江先生から一言アドバイス。
どういう場所でどの角度で撮ると良い感じになるかをレクチャーしてくれています。
みんな先生の周りをワッと取り囲む気合いの入り様。
ちなみに参加者の女子率の高さ半端ないです…。この輪の中に入れず、かなり浮いた感じで参加しておりました(笑)。
少し人が引いた後でもう一度話を聞かせてもらったのですが、このテーブルにこのスイーツがあった場合、どの場所から撮影すると先ほどの「テカり」のある写真が撮れるのか、というお話でした。
ちなみに、正解は上の写真で言うと10時〜4時の方角以外ならOKそう!とのこと。
実際撮影した写真の紹介
と、いうことでロールケーキに先ほどのフルーツソースをかけてスイーツとして完成させ、写真を撮ってきましたのでいくつかご紹介したいと思います。
まずはテラス席で外の風景をバックにしてぼかして入れての写真。
お皿の左右と手前を切り、フルーツソースには「テカり」を入れ、手前のキューピーやキュウイフルーツはぼかし目にして主役としてのフルーツケーキを目立たせました。
背景のグリーンがアクセントになるかな、と思って撮影したのですが、少し露出補正を明るくしすぎたかもしれません。
こちらは室内での1枚。ホワイトバランスの調整に失敗して少し黄色い写真になってしまいました。
お皿やジュースを切り取りながら、キューピーの顔とフルーツケーキを主役にしてみました。もちろん、「テカり」は意識して入れています。
大胆にアップにして撮影した1枚。
フルーツソースに入る「テカり」がとても美味しそう。
見ているだけでよだれが出そうです。
キューピーちゃんや、右下に切れているキウイフルーツを思い切ってフレームから外す事で主役がフルーツソースになっている写真です。
こちらは縦位置での写真。
写真としてはとても綺麗で好きなのですが、手前のキューピーちゃんにピントを合わせてしまい、主役であるロールケーキとフルーツソースにピントがあっていない写真になってしまいました。
いやぁ、分かってはいても、なかなか難しいものですね。
けど楽しい!時間を忘れて撮影しちゃいました。
撮影会の後の講評
撮影の後は、その江先生から美味しそうに撮れた写真についてコメントと講評をして頂きました。
美味しそうに撮る事ばかり考えていましたが、その前段階、
「美味しそうに見えるようフルーツソースを乗せる」のが大事、と言われて納得。
お店でサッと出された料理と違って、自分で最後の仕上げをした料理なので、その部分が見栄えの多くを左右するんですよね。
わんぱくブロガー的まとめ
今回4つの重要なポイントを教わりました。
もう一度おさらいすると、
- 構図に気をつけよう(ポイントを絞って撮ると美味しそうに見える)
- 光を活かそう(「テカり」が大事!)
- 露出補正を使いこなそう(逆光時は少し露出を+にする)
- レンズの違いを理解して撮影しよう(望遠側で撮ると余計なものが入らない)
という感じでした。
今後料理を撮影する時はこれらの事に注意しながら撮影して行きたいと思います。
いやぁ、良い事を教わりました。これで今後、むねさだブログの写真は更に進化しちゃいますよ!
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今回の講師、その江先生の写真の撮り方の本が出ていました。