ガジェットを大量に持ち歩いている、むねさだ(@mu_ne3)です。
ガジェッターとしては、モバイルバッテリーチャージャーは手放せないほど必須な訳で、常にバッグの中には1〜2個のモバイルバッテリーチャージャーが入っているわけです。
これまでもいくつかのモバイルバッテリーチャージャーのご紹介をしてきました。
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なかでも、ここ最近はコンパクトで大容量、可愛い、色が良い。などの理由でCheero製品をその日の気分や予想使用頻度などによってローテーションさせて使っています。
【新発売!】あのCheeroから使いやすい大きさのモバイルバッテリー「Cheero Grip 3」が出たぞ! | むねさだブログ
そんな中、cheeroの中の人から「新商品発表イベントを行うけど来ませんか?」と声をかけて頂いたので、ワクワクしながら行ってきました!
何やら2年ぶりのメイン機種の発表イベントであり、こじんまりと行われるのだとか。
メイン機種を2年ぶりに。cheeroの想いを振り絞ってPower Plus 3を12月上旬に出します!12/1の製品発表会に向けて最後の追い込み時…….
— cheero (@cheeromart) 2014, 11月 28
今晩はこじんまりPower Plus 3 の発表会。。。ドキドキ。。。発売はちょっと先になりますが。。。 — cheero (@cheeromart) 2014, 12月 1
が、ふたを開けてみると、ただ単に新商品の発表イベントというわけではなく、cheeroというブランドが生まれた経緯〜現状のCheero、そして新商品発表。
更にはこれから向かう方向性など、様々な発表がありましたのでご紹介したいと思います。
発表イベント開始!
会場は上野にある、コワーキングスペース「いいオフィス」。
台東区上野にあるシェアオフィス&コワーキングスペース「いいオフィス」
木の柔らかい雰囲気のするこの会場で今回イベントが開かれます。
ちなみに、イベント中は美味しい料理やお酒をセルフで食べ放題飲み放題…。この「いいオフィス」、料理も美味しくてたくさん食べてしまいました。
cheeroの生い立ちと現状
さてさて、話は戻して、cheeroの生い立ちと現状から説明はスタートします。
そもそも、きっかけはCheero事業部ディレクターの東さんが夫婦でサイクリングをしていた時の事。
方向音痴のため、iPhoneのMapを使ってサイクリングに行くんですが、途中でバッテリーが切れると道が分からなくなり迷子になってしまうんです…。
自転車に乗っていてもiPhoneを充電出来るようにしたい!っという思いから開発はスタートしていきます。
まず調べたのが、既存製品で自転車のダイナモ発電機から充電するものがあったためそれを研究。
が、iPhoneの充電は精度の高い安定した電圧が無いとエラーが出て行えないため、上手く行かなかったそうです。
父親の会社「TRA」の存在
そこで次に相談したのが、父親の会社である「TRA」。
30年近く中国の工場で機械部品を制作して輸入していた会社なので、ここでなら何か良いアイデアがあるんじゃないか、とあたってみたそうです。
そのTRAがおつきあいの合った中国の工場の中に、品質の高いモバイルバッテリーを作れる工場があったわけです。
「なんだ、自転車で発電しなくてもモバイルバッテリーを作れば良いんだ!」という結論にいたり、開発がスタート。
初期ロットは500個〜というとてもミニマムな形でcheeroはスタートしていきます。これが2011年のことです。
高品質低価格製品を生み出し、急成長を遂げていくCheero
そして2012年、代表作品となるPower Plus 1、Powerboxの発売がスタートします。
これまでは大容量バッテリーと言えば8〜9000円する物が多い中で、2350円で発売を開始。これが市場に大激震を与え、大ヒット商品へとなりました。
最初の1年こそ売り上げは少なかったのですが、そこからcheeroはドンドンと急成長を遂げていったのです。
この急成長を支えたのがAmazonの物流システムとサポート。
発注が増えても、発送業務、商品への質問やサポート対応までAmazon側が行ってくれた為、少人数の社員で回す事ができたのだとか。
その分cheeroのメンバーは、よりクオリティの高い製品を作り上げる事に集中する事が出来たわけです。
今では、海外15カ国での発売を開始しており、まさに世界進出を果たし始めているんです。
そんな中、主力製品は2012年の「Power Plus1」、2013年の「Power Plus2」、2014年のダンボーバッテリーと進化を遂げて来たわけです。
特に、このダンボーモデルの初期ロット20000台が11時間で売り切れるという大ヒット商品になり、カラーバリエーション製品を作成。こちらも大人気だったので、持っている人、見た事ある人も多いと思います。
cheero Power Plus 10400mAh DANBOARD Version マルチデバイス対応モバイルバッテリー
ちなみに、初代のPowerPlus販売時は円高だったのですが、現在は円安…。
原価がもろに跳ね返り、なかなか「海外の工場で安く作って日本で高く売る」ということが難しくなってきました。
cheero Power Plus 3の開発!
そんな中で作られたのが、cheero Power Plus3という今回の新商品。
昨今、競合製品も値段が安くなり大容量化している中で、何がモバイルバッテリーに求められているのか、を考えたわけです。
結果、行き着いたのがこちらのコンセプト。
「安全性」と「軽さ」の追求。
だけど、1円でも安くしたい。
この思いを込めた製品となります。
cheero Power Plus 3。
cheero Power Plus 3 13400mAh 大容量 モバイルバッテリー
容量は前回のモデル「Power Plus2」と比べると、容量は10400mAh→13400mAh。
なのに、容量は-20%も小さくなり、重さも290g→245gになっているんです。
大容量化して、小さくなって、軽くなる…。これすごい進化ですよ!
そしてこだわったポイントとして、こちら。
スマホとタブレットなどの2台同時充電でも、より早く充電を終える事が出来る、合計3.4Aのハイパワー出力搭載なんです。
本体自身の充電も急速充電に対応。
コレだけのバッテリー容量を充電するのに8時間でOKと、前作の約半分の時間で満充電にする事が出来ます。
サンヨー製の高品質セルの採用
この、軽量/大容量/コンパクトの製品を実現できたのは、こちらの電池のおかげ。
そう、リチウムイオンの進化です。
こちらはリチウム電池のスゴさを表す比較表です。
なんとアルカリ乾電池の5倍の体積エネルギー密度を持つ事が出来ているんです。
これだけの高エネルギーを詰め込んでいるためリチウムイオン電池は品質の安定が難しく、過去色々な問題が発生した商品が多かったそうです。
だからこそ、cheeroは日本製のセルにこだわって、探してきました。最強のリチウムイオン電池を。
今回使うのはeneloopでお馴染み、サンヨー製のリチウムイオン電池です。
間違いなく高品質、なリチウムイオン電池なのですが、ただそうなると単価がグッと高くなるわけでして。
このまま作ると発売は4000円を超えてしまう…。
ということで、価格改革を行うため、物流/パッケージ/付属品/販売方法などを模索し、1円でも安く出来る工夫を探していったそうです。
パッケージは極力簡素に、コンパクトに。余分な付属品もなるべく切り落として、けど品質は下げず目標となる値段まで調整を繰り返した結果…。納得の行く値段での販売にこぎ着ける事が出来ました。
発売日は12月6日(土)AM10:00〜!
ってことで、発売日と価格の発表です!
発売日は、2014年12月6日(土)のAM10:00〜!
そして、価格はなんとリリース記念価格として2780円での発売となります!
この値段、正直利益をほとんど乗せておらず、まずは多くの人に使ってもらい、満足してもらいたいという思いから期間限定での値段だそうです。
しばらくすると3500円前後に戻すとの事ですので、興味がある人は12月6日に購入するのが良いと思います。
cheero Power Plus 3 13400mAh 大容量 モバイルバッテリー
Two more things
いやー!すごいモバイルバッテリーが発表された!と余韻に浸っていると、スライドにはこんな表示が…。
Two more things.
これは、、、まさか何か追加の発表か!?
というタイミングでTRAの社長の東さんが登場です!
たしかに、ずっとスクリーンの前に意味有りげに置かれたこの布がかけられた物が気になっていました…。
なんと、3Dプリンターを使った「コレまででは作る事が出来なかったオーディオ」を作りあげたんだそうです。
それがこちら!ドッドーーーーンッ!
まだ3Dプリンターで作って塗装もしてないプロトタイプですが、流線型でカッコいいスピーカーになります。
アーススピーカと呼ばれるこちらのスピーカーは音波の流れを自然にして、スピーカー内部の音の反射を極限まで抑え込んだ商品なんです。
スピーカーについては私は全く分からないのですが、こちらの説明が分かりやすかったです。
コレまでのスピーカーは、スピーカー内で音が反響してしまうため、濁った音になっていたわけです。
これを音波の流れに自然な流線型内部構造を作り上げる事によって、跳ね返りの少ないクリアーな音を再現することができるんです。
そして、その流線型の非対称キャビネット造形は上下左右非対称で継ぎ目が無い、3Dプリンターでしか作れない形状なんです。
まだまだ開発途中、との事でしたが実際に音を聞かせてもらうと、柔らかくもクリアーでハッキリとした音が鳴っていました!
ってことでこの商品、2015年1月にアメリカで行われるCESで発表してくるそうなので、世界がどういう反応を示すのか楽しみでもあります。
これまで低価格の商品をメインに作って来たcheeroですが、このスピーカーは高級スピーカー。販売予想価格はまだ未定、と言いながらも20万円近くになるとの事でした。
ポーンと買える値段ではないですが、自分達にしか出来ない事に挑戦したい、というcheeroさんの意気込みをとても感じました。
コレはホント製品化が楽しみですね。
わんぱくブロガー的まとめ
という事で盛りだくさんな発表イベントでしたが、メインはモバイルバッテリーの発表。
こちらについては、実際に発売前の商品を頂く事が出来たのでまた別途改めてご紹介したいと思います。
※(2014.12.3追記)Cheero Power Plus3についてはこちらの記事に詳しく書きましたのでご覧ください。
初回限定2780円!軽量&13400mAhの大容量モバイルバッテリー「Cheero Power Plus3」が絶対買いだぞ! | むねさだブログ
待ちきれない!という人はこちらから見る事が出来ますよ!
cheero Power Plus 3 13400mAh 大容量 モバイルバッテリー