大学時代は4年間、愛媛県松山市に居ました、むねさだ(@mu_ne3)です。
実はその4年間で一度も行ったことが無かった「道後温泉」。
20年以上前に家族旅行で訪れた際に入った記憶はあるのですが、暗いし狭い…という印象しかありません。
そんな道後温泉に2017年、2つ目の別館が新規でオープンしたとのことで、行ってきました。
これが、メチャクチャ綺麗で気持ちが良かったのでご紹介したいと思います。
道後温泉別館「飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」
という事で行ってきましたのは、2017年12月26日にグランドオープンしたばかり(9/26にプレオープン)の道後温泉別館「飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」。
道後温泉の本館から約100mほど西へ行った場所にあるこちらの場所に、道後温泉別館「飛鳥乃湯泉」と「椿の湯」の2つが並んで建てられています。
2つの道後温泉別館に挟まれる形であるのが、中庭。
道後温泉の源泉が湧き出ていて、湯気も出ていますし、触ると温かいんです。
今回は、そんな道後温泉別館のうち、新規オープンとなった「飛鳥乃湯泉」に行ってみます。
ちなみに、「椿の湯」は昔からあったのですがこちらもリニューアルオープンして綺麗になっていました。
コンセプトは飛鳥時代をイメージした湯屋
この「飛鳥乃湯泉」は、建物や内装は飛鳥時代をイメージさせ、内部には愛媛の伝統工芸や最新テクノロジーを使ったアートなどがあり、視覚としても楽しめる温泉。
しかも、全国的に見ても珍しい無加温・無加水の源泉かけ流しの温泉なんです。
ちなみに、なぜ飛鳥時代かというと、道後温泉は日本最古の温泉と言われており、西暦596年(飛鳥時代)には、聖徳太子が道後を訪れ、明媚な風光や良質な温泉を褒めたたえ、温泉の碑を建立されたという言い伝えがあるから。
料金的には、1階の浴室に入るだけならば大人600円ですが、せっかく来たならば是非とも大人1250円を支払い2階大広間へも入れるコースを選んでほしいです。
もちろん、私もこの2階大広間+入浴のコースを選びました。
追加で貸タオル50円、もしくは記念タオル600円(今治タオル)を頼めば手ぶらで来ることができます。
私はせっかくなので、記念タオルを購入しました。
入口でチケットを購入して内部に入ると、エントランスの美しさに見とれてしまいます。
正面には書家の紫舟さんの作品が飾られており、天井からはゼオライト和紙という和紙を使い「山門」をテーマとしたシェードが上品さと和の雰囲気を出しています。
その奥、階段横には畳を組み合わせたようなソファー?が置かれており、1階のみ利用者はここで待ち合せをしたり、ゆっくりすることができます。
階段沿いの壁にも伝統的な和釘を使った巨大な木版壁画が飾られています。
1階の入浴だけの人はこのまま脱衣所へ。
2階の大広間チケットを購入した人は2階へとあがります。
このエントランスだけでも圧巻なのですが、2階の大広間はもっとすごいんですよ…!
60畳の大広間!
2階に上がると広がっているのは、60畳の巨大な大広間。
貴重品以外の手荷物や着替えはここにおいて行きます。
通された場所には浴衣が置いてありました。
浴衣にはBEAMS JAPANのロゴが。細かいところこだわってますね!
更衣室もあり、まずはここで浴衣に着替えます。
浴衣に着替えてテンションもマックス!いざ、1階の温泉へ!
浴室にも愛媛の伝統工芸がいっぱい!
流石に浴室の撮影は出来なかったので、カタログやパンフレットの写真で説明して行きますが、浴室にも愛媛の伝統工芸がいっぱいなんです。
砥部焼や菊間瓦、媛ひのきの壁画など。
まず驚くのが、こちらのメインの浴室の壁にある砥部焼を使った陶板壁画。
四国の霊峰「石鎚山」が描かれており、なんとそこに1時間に一度、プロジェクションマッピングで季節の移り変わりや夕日などの映像が映し出されるんですよ…!
温泉の壁面に動画が投影され、何とも不思議な光景でした。
ニュース動画がYouTubeに上がっていましたので貼っておきます。
露天風呂も気持ちが良く、目の前の椿を楽しみながらゆったりとした時間を過ごすことができました。
入浴後はお茶とお茶菓子でゆっくりと
温泉から上がった後は浴衣を着て、また2階の大広間へと戻ります。
そこで出されるのは、お茶とお茶菓子。
これらで一息つきつつ、ほてった体を冷やすために大広間からテラス(というのかわかりませんが)へ出ることもできます。
中庭や道後の街並みを見下ろせて、気持ちが良いです。
のんびりしていると90分があっという間に過ぎ、名残惜しいですが外に出ることに。
ちょうど夕方になり日は落ちて、建物に灯りが灯り始めていました。
周りには観光客も増えてきており、道後温泉の人気の高さがうかがえました。
「飛鳥乃湯泉」の狙い
今回オープンした道後温泉別館「飛鳥乃湯泉」。
係の人にお話を伺うことができたので、道後温泉本館及び既にあった別館「椿の湯」との違いを聞いてみました。
道後温泉本館は、古くからあり浴室も狭く、多くの観光客が入ると「芋を洗うような狭さ」になるんだとか。
外国からの観光客や女性の客からの受けは悪く、「道後温泉の湯を楽しみながら観光客も手軽に入れる温泉」として、この別館「飛鳥乃湯泉」が作られたんです。
そのため、エントランスから浴室まで美しく、設備としてシャンプーリンス、ボディソープなどが完備されてるんです。
また、もう一つの別館「椿の湯」は、地元の人が気軽に入りに来れる温泉として建てられたそうで、シャンプーやリンスなどが無い代わりに、リーズナブルな料金(大人400円)なんだそうです。
椿の湯には2階の大広間もありませんしね。
というわけで、観光客が手ぶらで行きやすい温泉として作られたのがこの別館「飛鳥乃湯泉」というわけなんですよ。
わんぱくブロガー的まとめ
もちろん、せっかくならば本館の温泉にも入ってみたいという人もいると思いますので、じっくり時間を取って、温泉のはしごをするのも良いと思いますし、道後にある温泉宿に宿泊するのも手だと思います。
繁華街へは市内電車で10分程度で行けると思いますし20分程度で歩いて行けると思いますので、夜お酒や食事を楽しみたい人はそちらへ。
また、せっかくなので1泊して松山城や正岡子規記念博物館なども行ってみるのが良いと思いますよ。
道後温泉駅前にはこちらもオープンしたばかりの洋風建築の駅舎を改築したスターバックスもありますよ!