現在、4歳の娘がいます、むねさだ(@mu_ne3)です。
子どもがいないと、普段なかなか足を運ぶことがない場所の1つ…。
保育園。
私も小さい頃は保育園に通っていました。
そんな保育園の先生「保育士」さんが一堂に集まってイベントをする、ということでどういうことをするのかが気になり参加してきました。
普段子どもたちと長時間接する保育士さんが集まってどんな話をするのかご紹介したいと思います。
現役保育士が渋谷に集合!!「保育士さんといっしょ!!」
ということで参加してきましたのは、渋谷の東京カルチャーカルチャーで開催された「保育士さんといっしょ!!」。
東京カルチャーカルチャーは、カジュアルに飲食をしたりお酒を飲みながら、イベントを楽しめる会場。
入り口では、連絡帳と保育士さんへの質問用紙が配られ、ここからもう保育士さんワールド!
こちらに今日の睡眠時間などを記載して、保育士さんに渡します!
会場では、既にビールなどを楽しんでいるテーブルもチラホラ。
今回は、保育士コミュニティ「Hohana」と東京カルチャーカルチャーがタッグを組んで企画した、史上初の保育士エンタメコミュニティイベント「保育士さんといっしょ!!」ということで、会場は既になんとも不思議な雰囲気が漂います。
保育士エンタメコミュニティイベントって、聞いただけだとどんな内容か全く想像つきませんよねっ…!
ほら。例えば、こんな保育士さんたちがビールとお手製のグッズを持ってるんですよ?これ絶対楽しいやつだ!
保育士さんも、そうでない方も入り混じって、保育の現状についてまじめに楽しく考えるイベントが、開始ですっ!
保育士コミュニティ「Hohana」とは!?
今回の主催の「Hohana」は、「愛でつながる社会」をめざし、保育士の未来を考え保育を探求したり、保育と社会をつなぐとの接点づくりを目指す若手保育士コミュニティ。
一言で言うと、保育士さんと社会をつなげるために集まった、保育士さんのコミュニティ。
保育士さんたちの思う「保育」と、一般の人たちが思う「保育」にズレがあるんじゃないか?と思い、一般の人たちともっと交流しよう。自分たちの思いを伝えよう!と活動されているんです。
今回、会場にはボランティアとして登録してくれた保育士さんが30人。そして一般に参加している保育士さんが12人と、合計42人の保育士さんが集まっています!
100人の会場の約半分が保育士さん!すごいっ!
朝の会の歌からの〜乾杯!
今日は保育士さんのイベントということで、まずは何より「朝の会」から始まりますっ!
先生のピアノに合わせて、みんなで歌います!
そしてそこからの…!かんぱーーーいっ!
そう。このイベントは登壇者も参加者もお酒や料理を楽しみつつ進んでいくイベント。だからこそ後半に盛り上がりやぶっちゃけトークが飛び出すんですよ〜っ。
メイン登壇者は5名!
本日のメイン登壇者は、こちらの5名。もちろん、全員保育士さん。
フリーランスとして働く保育士さんの「まいみ」さんや「りょう」さん。
他には保育園の園長先生をしている、「まいまい」さんと「ちょび(なつみ)」さん。
園長先生=おばあちゃん先生というイメージだったので、こんな若い女性が園長先生と聞いて正直驚きました。
「しゅうへい」さんは、いわゆる一般的な「保育士さん」。
いや、見た目的には一番保育士さんらしくない雰囲気を醸し出していますけど…笑
どうして保育士になったの?
登壇者の皆さんに、色々とお話を伺って行きます。
まず最初は、「どうして保育士になったの?」という質問。
これに対しては、保育園が大好きだったから・保育士さんに憧れたからという人や、子どもと関わりたいから、という人。
うたのおねえさんを目指していたけど、タイミングが合わず断念した、という人など様々。
保育士になって良かったこと
お次は、「保育士になって良かったこと」という質問。
こちらはみなさん、口を揃えて言われるのが「子どもの成長を感じられる」のが一番だ、と。
また、子どもの成長という部分、はもちろんだけれども、子供・親を含めて「人の人生に大きく関わることができる」事にやりがいを感じているそうです。
私も、担任の先生がうちの子供のことをしっかりとみてくれていたり、良いところを見つけてくれた時は、嬉しいですからね。
保育の世界どうして行きたい?
最後に壮大な質問ですが、「保育の世界をどうして行きたい?」という質問。
これに対して、世界一周旅行をしたことのあるしゅうへいさんは「多様性のある子育てを行いたい。」と言われて言われていました。
ここも私、親として大賛成!みんなが型にハマった子どもではなく、柔軟に、その子の得意なことを伸ばしてあげられるような保育・教育であって欲しいな、と思います。
そして、「保育の仕事は世界平和につながる、最大の鍵だ」という思いで活動している「まいみ」さん。
どうしても、視野が狭くなってしまいがちな保育士さんの視野を広げて、その視野を持って改めて保育をして欲しい。という思いを込めて、保育×◯◯というさまざまな活動をしているそうです。
イベントやコミュニティづくり!
そんな思いで、みなさん積極的に色々なイベントやコミュニティを作り、保育士さんを元気にしたい!保育の世界を変えよう!という思いを込めて活動されているんです。
例えば、保育フェスというイベントを開催したり。
保育と未来をよくする会というコミュニティを作ったり。
今回もこういう活動の一貫として、このイベントが開催されたんですよね。
ここで一旦休憩を挟んだのち、お次は実際に保育士さんたちのスキルを体験できるイベントに。
第2部:「光と影のお話会」体験
まずは、OHPを持ち込んで行われた、まいみさんによる「光と影のお話会」。
スッと取り出したのはこちらの定規。
「これは何に見えますか〜?」と言われて、会場の半分くらいがキョトン…と。
(いや、まぁ定規なわけなんですが)、保育園で子どもたちは、これを「バス〜〜〜っ!」と答えます。
「これは何に見えるかな?」と別の定規を見せると、会場からは「恐竜!」という声が上がって来ます。
(私は、魔女の顔に見えました)
参加者みんな、少しずつ頭が柔らかくなって来ましたね。
そう。この遊びは、先生自身は物語の内容を事前に決めておらず、子どもたちと一緒に、写り込んだモノを見ながらお話を作っていく遊びだそうです。
こういう状態でもお話が作れるそうですが、みなさんはこれでどんなお話が作れると思いますか?
一例ですが、「右下の青い定規を地球に見立てたお話」なんかが作れると思います。
こういうのも使いながら、時々「お歌」も混ぜつつ。
この歳で、ビールを飲みながら「チューリップ」や「ばすごっこ」の歌を歌うとは思いませんでしたが、案外これが楽しいんですよね(笑)
自由で柔軟な発想で作り上げる!交流型アート遊び
お次は、自由な発想で工作をしていく「想像アート遊び」!
今日は、「愛」をテーマに、工作をしてみよう!という体験コーナーです。
例えばこちら。
アルミホイルに輪ゴムなどを使って作った、お母さんの顔。
ありがとう、というプレートを作ったのは、あべみ先生。
ダンボールと毛糸とテレビのアンテナケーブルを組み合わせて作っているんです。
このように、用意されている廃材や小物を使って、私たちも実際に「愛」をテーマにしたアート作品を作ってみます。
これがもう、久々のガチ工作で楽しいんですよっ(笑)
小さなものを作る人たちもいるし、大きな作品を合作で作る人も!
保育士さんと会話をしながら、工作をしていくスーツ姿の大人たち…(笑)会場からは、真面目に取り組みつつも笑い声がたえないです。
20〜30分の作業を終えて、それでは各テーブルごとに作品を発表ですっ!
最後に発表会!
最後に、我こそは!と思う作品ができたテーブルの人たちが壇上に上がって作品発表。
それぞれ、思い思いの作品を作り上げていました。
中には、作り上げたもので寸劇を始めるテーブルも(笑)
大人も真剣に取り組むと、これが楽しいんですよね。
あ、ちなみに私のテーブルはこの巨大な「愛の戦士”ホイクシン”」を作り上げました。
あぁ、こういうのは自宅で子どもともやってみるべきだな、と改めて思いましたね。だって、楽しいし、柔軟な発想ができるようになるし、これは子どもにとってめっちゃ良いはずですよね。
保育士さんのファッションショー!
お次は、保育士さんのファッションショー!
え?
保育士さんのファッションショー!?どういうこと!?
っと思っていると、始まりましたよっ!まずは動画でご覧くださいっ!
この盛り上げ方がすごいですよね!さすが保育士さんっ!
そして、出てくるのは…エプロン姿の保育士さんたち!
保育士さんと言えど色々な仕事着があるんですよっ!
ふりふりの自作のものだったり。
キャラクターものだったり、みんなでお揃いにして統一感を出していたり!
制服として支給されている、という保育園もあるのだとか。
逆に、エプロンなしでクールに決めている保育士さんも!
いや、普通にモデルみたい!
さらにさらに、子どもたちを喜ばせるために、こういう衣装も作ったりするんだそうです!
すごいなぁ。
確かに、うちの娘もこんな感じの衣装を作って、持って帰る日がありますよっ。持って帰ってからも、時々引っ張り出して来て、着てますもんね。
なるほど。保育士さんたちはこういう服の作り方なんかも研究して自作したりしてるんですねぇ!
会場のテンションがマックスに上がったところで、ファッションショーは終了!
いやこれは見応えがありましたし、会場がもう大興奮でした!
質疑応答っ!
最後に、会場の参加者から、保育士さんに対して寄せられた質問に対して、リアルタイムに答えていきます。
まず、男性陣が気にしているこちらの質問!「保育士さんと合コンしたいのですが、どう誘えばいいですか?」。
これに対しては、保育士さんは恥ずかしがり屋さんが多いと思うので、「合コン行こうよ」だと誘っても厳しいかもしれないそうです。
「飲みに行こうよ!でいいと思いますよっ!」という回答。中には、「先生公園に遊びに行こう〜」だとついて行きます!という人も(笑)
お次は、少し重たい質問「子どもが好きだけで続けられますか?」。
これに対しては、命を預かっているので、好きだけでは続けられないこともあるので、好きなだけでは厳しい場面もあるよ…と。
もちろん、子どもが好きは大事だけれども、理論的に「子どもの成長を促せる」ことが大事。良いも悪いも、自分が子どもの成長に大きな影響を与えてしまうので。
さっきまでの大爆笑&大盛り上がりから、一気に真面目モードに切り替わる会場。
元々、こういう話題にも興味があった人が多かったからでしょうね。みなさん、お酒の手を止めて聞き入っていました。
他には、賃金が安いと聞くが…という話や、保育士に選んでもらえる園とは?という質問もありました。
これに対しては、「保育理念を持っているTOP」「みんなで作っていける園」は働きがいや魅力があるそうです。
新しいことを提案しようとした時、「今までこれでやってきたから」と否定するTOPがいる園は魅力が落ちちゃう…というのはこれ、普通の会社も一緒ですね。
最後は「帰りの会」でさようならの歌を歌ってお別れ。
最後までみんなノリノリで、めっちゃくちゃ盛り上がりましたよっ!
わんぱくブロガー的まとめ
いやぁ、普段接することの少ない保育士さんたちの話が聞ける、貴重なイベントでした。
参加してみて思ったのが、改めてこの保育士さんたちの凄さを感じましたね。
日々、子どもたちに対して接しているためか、「会話の能力」「ファシリテーション能力」「盛り上げ力」「巻き込み力」などがすごいんですよ。
また、保育士さんたちは、親を除けば人の人生に影響を与える最初の人、と考えると素敵な仕事なんだなぁ、と保育士さんの魅力を感じた2時間でした。