昨年末子供が産まれました、むねさだ(@mu_ne3)です。
先日はてな東京オフィスで行われた、パナソニックデジタルビデオカメラ新商品「W850M」ブロガーイベントに参加してきました。
サブカメラが付いたビデオカメラ「W850M」ブロガーイベントに行って来たぞ! | むねさだブログ
このイベントの後半で、ビデオカメラの撮り方講座が開かれたので、その内容についてご紹介したいと思います。
これが、子どもを撮るというよりも、ビデオカメラを使った撮影全般について役に立つポイントばかりだったので、かなり勉強になりましたよ!
デジタルビデオカメラを持っているアマチュアの人は全員知っておいた方が良い内容となっております。
講師はAll Aboutのテクニカルライター「阿部信行」さん
今回の講師は、映像編集系の書籍を多数出版されている、テクニカルライターの阿部信行さん。
著書には幾つか見かけたり実際に読んだことがあるものもチラホラ。
講座の内容は、ズバリ「我が子とのイベントを臨場感あふれる動画で残すコツ」。
今回、イベントの目玉であるパナソニック新商品のW850Mを使っての説明となりますが、内容は一般的なビデオカメラ全般に通じるものが殆どでした。
その内容とはカンタンに言うと、
- 失敗しない撮影のための5つのポイント
- 楽しく撮るための3つのポイント
- ビデオ編集を意識した撮影のポイント
- 撮影後の映像データの管理はどうする?
という大きく分けて4つのポイント。
それでは1つずつご紹介して行きたいと思います。
失敗しない撮影のための5つのポイント
失敗しない撮影のためのポイントとして、以下の5つが挙げられました。
- グリップベルトを調整する
- 目線を合わせる
- 短めに撮る(1カット5秒程度)
- カメラを振り回さない
- ズームを多用しない
1つ1つ詳しく説明していきます。
ポイント1.グリップベルトの調整
あまり気が付いていない人も多いかもしれませんが、グリップベルトって長さを調節できるんです。
ここを、逆さにしても落ちない程度に締め付ける。
これをするだけでグッと手振れなどが減って、見やすい動画になるそうです。
初心者はまずはココから!
ポイント2.被写体に対して目線を合わせる
大人が立ったまま撮影すると、子供はカメラを見上げる形になる。
こうなると、子供は固い表情になるため、撮影する場合はカメラを子供と同じ目線の高さにして撮影すると良くなります。
個人的にも子ども+地面が写るよりも、子ども+背景が写る方が周りの雰囲気も伝わって良いと思います。
なので、動き回る子どもを撮る際はしゃがんで撮影するなり、 カメラを腰の位置で構えるなどで対応します。
ポイント3.短めに撮る(1カット5秒前後)
たとえば、ニュース等を見ていても、1つのカットが4〜5秒位になっていることが多いことがわかると思います。
これは、編集した時にテンポよく見せる事が出来る長さなんです。
また、後で編集する際も、短くファイルごとに記録されているので、並べ変えるだけである程度編集された動画になるんだそうです。
ビデオ初心者や編集初心者は、「長く撮って後から編集しようとする」けれど、これは結構大変なんですよね。
ダラダラ撮影してしまうと見返すにも大変なので、編集どころかだんだんとビデオ撮影自体しなくなるし、見返さなくなってしまいます。
短く撮影しておくと、編集しよう・見てみようという気持ちになれるので、まずは5秒前後を1つの目安として細かいムービーを撮るようにしましょう。
もちろん、長く撮らなければ成立しないものとか、ここぞという時は長く撮っても良いと思います。
ポイント4.カメラを振り回さない
子供が動き回るからといってカメラを左右に振ってしまうと、手振れと同じようになってしまい後から見づらくなってしまいます。
子供が動き回る時は、ズーム側ではなくワイド側にして撮ることで、カメラを動かさずにすみ画面の中で子供が動くことになるんです。
ポイント5.ズームを多用しない
急激にズームイン・ズームアウトを繰り返すと、これも結局手ぶれと同じで非常に見づらい動画になります。
また、ズームインするとその分だけ手振れした映像になりやすいため、ズーム側はあまり使わないようにするのが良いんです。
ということで、基本はあまりズームを多用せず、アップで撮りたい時は自分が近づく位で撮影すると良いそうです。
楽しくビデオを撮るための3つのポイント
次に、楽しく撮るためのポイントについて教えていただきました。
概要としては、こんな感じ。
- カメラの特徴を理解する
- ストーリーを考えながら撮る
- 自然に撮る
こちらも1つ1つ詳しく紹介して行きます。
ポイント1.カメラの特徴を理解する
自分が持っているカメラの機能・特徴をしっかりと理解しておくことがまずは重要です。
ズームはどの位からどの位までよれるのか、ズームレバーの操作具合、サブカメラがついているか(W850Mしかないでしょうけど)などを知っておく必要があります。
アートフィルターとか、ミニチュアモードなどもそうですね。
それらを知っていることで、グッと良い映像が撮れたり、知らなければ撮れなかった映像が撮れたりします。
2.ストーリーを考えながら撮る
編集をする事を考えると、ストーリーを考えながら撮っておくと後から見る時楽しい動画になります。
例えば、水族館に行ったならば最初に入り口の映像を撮ったり、途中ちょっと疲れた表情の子供を撮影しておくとか。
後から映像を入れ替えるだけで、その日1日がどういう事が起こったかが分かる動画になるように素材を取り集めるのも楽しそうです。
3.自然に撮る
写真の場合だと、その1枚の表情や仕草が大切になるため「こっち向いて〜!」とか「撮るよー!」といった「撮りますよ感」を出さないといけません。
その点、ビデオの場合は特にする必要は無く、泣いているシーン・話しているシーン・ぼーっとしているシーン。それぞれ自然な表情を撮るためには、逆に「撮りますよ感」を出さない方が自然な表情や動きや言葉が残せるんです。
ビデオ編集を意識した撮影のポイント
次は、ビデオ編集を意識した撮影のポイントについて教わりました。
こちらのポイントは5つ。
- いつ
- どこで
- だれが(だれと)
- 何をした
- 短めに撮る(Ⅰカット5秒前後)
こちらも詳細を1つ1つお伝えして行きます。
ポイント1:いつ
後から見返した時、いつ撮影された映像なのかをテロップではなく映っている被写体で見せることを意識して撮影すると味のある映像になります。
例えば、3月9日(日)に動物園に行ったとします。カレンダーに丸を付けるようなシーンを撮っておくと、何日に行った行事なのか分かりやすくなるんです。
ポイント2:どこで
動物園に行っていきなり子供がカバを見ている動画から始まると、唐突すぎますし、その場所に行くまでにあった色々な思い出が残せなくなってしまいます。
カレンダー>駅と電車>チケット売り場>入場>動物見る>お昼ご飯>また動物を見る>駅を撮って帰宅 など順を追って撮影して行くと後から見て分かりやすく、この日の思い出を鮮明に残す事が出来ます。
ポイント3:誰が(だれと)
被写体が子供だけだと、後から見た時誰と行ったのかな?と分からなくなるので、当日イベントに参加した全員を撮影しておくことが大切です。
特に、撮影者となる事が多いお父さんが一切映っていなかった、と言う事が多くあると思います。
しっかりと、自分自身も映すようにしましょう。
ポイント4:何をした
どういう顔をして、どういう風に動物を見ていた、等を記録に残すことでただの動物園の映像ではなく、具体的な思い出の記録になります。
ここは意識しすぎなくても出来ている人が多いかな、と個人的には思いますが大事なポイントだと思うので、出来ていない人は意識すると良いと思います。
ポイント5:短めに撮る
先ほどの項目でも説明しましたが、「長くとって後から編集しよう!」と思って撮ると大抵が面倒臭くなって編集どころか見返す事さえしなくなる可能性が高くなってしまいます。
短めに撮ってシーンを並び替えたりするだけである程度の動画になるので、短めに撮るように心がけましょう。
もちろん、長く撮らないと意味が分からないものや、どうしても長く撮りたいものはその通りではありません。
撮影後のデータ管理はどうする?
最後に、撮影後のデータ管理について、話がありました。
これは個人的には「ホントに!?」と言う感じですが…。
その方法とは、
- イベントごとにSDメモリーで管理する
パソコンに入れて行くとドンドンと容量を食ってしまう動画データ。
HDDに入れておくと、容量が多くなってしまった時に移動させるのも大変。
1TBの容量がいっぱいになってしまった場合、2TBの容量のHDDを買うと1TBのデータを移動させなければ行けません。
移動途中にデータが破損してしまう危険もあり得るわけです。
それにひきかえ、SDカードでの保存は移動させる必要が基本的にはありません。
今はSDカードが安くなっているのでイベントごとにカードを分けておくと、後から見返す時もカンタン。
カードをテレビやパソコンに挿すだけですむからです。
まぁ、個人的にはSDカードだけに入れておくのは少し不安が残りますが、見返しやすいというのはとても良い事だと思いました。
例えば、32GBなどの大容量SDカードを買っておいて、半年とか1年ごとの記録として残しておくのはアリかなーと思います。
クラス10の高速転送モデルの32GBのSDカードも今、2000円切ってるんですね…。
これは確かにSDカードに保存でも良いかもしれませんね。
わんぱくブロガー的まとめ
多くの動画編集アプリの書籍やパソコンについての書籍を出している阿部さんの講座と言う事もあって、とても聞きやすく分かりやすい内容でした。
子供の撮影に関しての内容でしたが殆どが、ビデオ撮影全般に活用できる内容でした。
ビデオカメラを持っているけれど上手く撮影できていない人、子供を撮影したい人、これからビデオカメラを買おうと思っている人、全ての人に参考になる内容だと思いますので、是非コレを意識しながらビデオ撮影を楽しんで頂けたらと思います。