先日ご紹介しました、EPSON カラリオ EP-805Aブロガー向け体験イベント。
フルモデルチェンジしたEPSON カラリオ EP-805A体験イベントに参加。小ささにメチャクチャ驚いたぞ! | むねさだブログ
この中で、軽くだけご紹介していた、
小型化の為の技術革新がすごかったので、別エントリーとしてご紹介したいと思います。
製品開発等をしている人は、このあたりの話を聞くとゾクゾクすると思いますよ!
ってことで早速ご紹介。
小型化の実現
今回のEP-805Aは4年ぶりのフルモデルチェンジ。
2007年→2008年にも40%の小型化を実現し、
2011年→2012年でも40%の小型化を実現したそうです。
我が家にあるEPSONのプリンターは2006年製なので、この差を比べるのが楽しみでしょうがないです。
このあたりは、実際にモニター機が到着した後じっくり比べてみたいと思います。
右から、PM-A940→EP-801A→EP-805A となります。
正面から見ると、PM-A940→EP-801Aの進化の方が高さの進化がすごいですね。
そして、今回は横幅がグッと小さくなっている印象です。
具体的にどのような小型化の進化をしているか、数値で見てみることにしましょう。
今回の小型化をしていく際、2008年に行ったように○○%小型化!というのを目標にするのではなく、
まずは、実際に利用シーンを調査。
小さくしても置き場所にマッチしなければ意味が無い。
ということで、IKEAやAmazonなどでプリンターの台になりそうな棚のサイズを徹底的に調べ、
それらにおける幅、奥行き、高さをもとに目標を設定!小型化をしていったそうです。
そして、A4用紙のサイズにいかに近づけるか。その他の部分を如何に削るかを検討して行ったそうです。
小型化の実現~奥行き~
実現のポイント①:5種類の紙経路を共存させた小型反転ユニット
給紙した紙を反転させるユニットを小型化、これにより奥行き50mmも縮小。
実現のポイント②:インクカードリッジのオンキャリッジ化
従来はインクカードリッジはプリンターの左右に置かれていて、キャリッジ(ヘッド部分)とは別になっていました。
これにより薄型化に貢献していたそうですが、どうしても奥行き方向への寸法が必要になります。
そこで、インクカードリッジをプリンターヘッドの上に乗せて一体化することで、
奥行き70mm減することができたそうです。
「こちらが従来機のインクカードリッジとキャリッジ(ヘッド)です。」と説明する担当者さん。
小型化の実現~幅~
実現のポイント③:メイン基盤の小型化および設置レイアウト
前回までの基盤から、基盤面積を28.7%減させ、その設置レイアウトを横から下へと移動させることで、
横幅を30mm減させることに成功したそうです。
写真右側に見えるのが旧機種の基盤。左の担当者さんが持っているのが新基盤です。
実現のポイント④:紙送り輪列機構
段々とマニアックな説明になってくる小型化への実現ポイント…。
紙送りの為のモーターやら部品を小型化したそうです。これにより横幅が20mm減。
実現のポイント⑤:メインキャリッジ駆動距離
キャリッジ=プリンターヘッドのことですが、これの移動距離を見直して横幅を削ったそうです。
フチ無し印刷をするために、A4用紙の横幅よりも外側に移動していたキャリッジを、
極限まで移動距離を見直すことで6.8mm減。
小型化の実現~高さ~
実現のポイント⑥:インクカードリッジ、ヘッドの薄型化
先ほども紹介したように、インクをキャリッジオフした2008年。それを2007年以前のキャリッジオン化して奥行きを減らしました。
が、そのままでは高さが出てしまう。
ということで、インクカードリッジのサイズを変更。
横長いカードリッジにすることで高さを38mm減させたそうです。
同じ写真を印刷するならば、インク代はほぼ同等程度でランニングコストは変わらないとのこと。
これが、インクカードリッジの新旧比較。
めちゃくちゃ小型化してますね。
長い間お世話になったインクカードリッジの50番からついに新型のインクカードリッジに。
実現のポイント⑦:スキャナユニット給紙、トレイの薄型化
最後の小型化実現ポイントとして、スキャナーユニットで11mm減。
給紙トレイで8.8mm減することが出来たそうです。
1mm、0.1mmの単位で薄型化をドンドンと検討して実現した今回の小型化。
設計者たちの汗と、涙と、苦労とが終結してこの新商品となったのです。
うーん、素晴らしい!
わんぱくブロガー的まとめ
プリンターって一度買うとなかなか買い換えないと思います。
が、今回のEPSONのカラリオEP-805Aは、フルモデルチェンジをしてかなりの小型化を実現。
これは、買い替え時としてはかなり良いタイミングだと思います。
無線LANプリントや両面印刷、その他の機能も充実しているので、このあたりはモニター機が到着後、
しっかりと使い込んで、良い点悪い点をお伝えしたいと思います。