
以前、ブログで紹介しました、クラウドファンディング中のUGREEN NASyncシリーズ。
現在9億円を突破し、国内クラウドファンディング史上最高値を更新中の大人気商品。
今回、このNASyncシリーズの真ん中のモデル、NASync DXP4800Plusを一足お先に使用させていただきましたのでご紹介したいと思います。
国内クラファン歴代1位!9億7000万円超え!UGREEN NASync DXPシリーズ
これまでの日本国内のクラウドファンディング史上最高支援額だったのは、国立科学博物館プロジェクトの9億1602万5000円だったのですが、これを現在、大きく上回り、10億円を超えそうな勢いで支援が集まっているのが、今回紹介する、UGREEN NASync DXPシリーズという、NASです。

ゲームをしていてもFacebookを開いても広告を見かけるため、気になっている人も多いのではないでしょうか。
Intel製のCPUを搭載して高性能ながら価格が抑えられている点、スマホアプリなど簡単操作で設定が完了する点などが人気の秘訣だと思います。
さてさて、そんなUGREEN NASyncのDXP4800Plusというモデルを、一足お先にご提供いただきレビューさせていただけることになりましたのでご紹介したいと思います。
UGREEN NASync DXP4800Plusを一足お先に使用!
ということで紹介するのは、UGREEN NASync DXP4800Plusという真ん中のグレードのモデル。

4台のハードディスク(以降HDD)を搭載でき、最大112TBの大容量のNASとして使えるモデルです。
今回は、容量とお値段のバランス的に買いやすい8TBのHDDを4つ、合計32TBのHDDを搭載しての大容量NASとしてセッティングしていきます。
まずは外箱から本体を取り出します。

電源などアクセサリーが入った箱が1つと、NASyncの本体。

アクセサリー箱の中には、主に電源とLANケーブル。

後は説明書とか、サイズが小さいHDDを入れる際のネジなど。
UGREEN NASync DXP4800Plusの正面がこちら。

HDDが4つ挿入できるトレーがあり、その下には電源ボタン、LEDライト、SDカードスロットやUSB端子などがあります。
横から見るとシンプル!

外装はアルミニウム合金製。
背面は上部は大きな排気用の穴が空いており、メッシュ部分はマグネット式で取り外し可能。

サッと外してお掃除しやすくなっています。
下部には、LANやUSB、HDMI端子があります。電源ケーブルもここに挿します。
底面は、ドライバーを使って外す蓋があり、メモリやM.2 SSDを増設できるようになっています。

メモリは、Samsung M425R1GB4BB0-CQKOL DDR5/4800MHzの8GBが挿さってました。

メモリは2枚まで挿せるのと、となりにSSDも挿せるようになっています。

正直、この辺りはあまり変更しなくても良いと思います。
HDDはどれが良い!?
改めて、このUGREEN NASync DXP4800Plusは4台のHDDが挿入できるようになっています。
HDDの容量は自分で選べるため、NASには付属していません。

今回は、WesternDigitalのRed Plusの8TBモデルを4つを入れて、合計32TBのHDDとします。
ちなみに、記事執筆時点でWD Red PlusのHDD8TBのお値段は、Amazon価格で約32,000円。

このお値段だと、ちょっと奮発して12TBに手を伸ばすのもありだと思います。
12TBは1台47,420円。20TBは1台83,740円。少しでも容量が欲しい人はこの辺りを選びたいところ。
とはいえ、DXP4800PlusだとHDDも4台必要で、当然4倍のお値段なのでお財布と必要な容量との相談となると思います。

個人的には、NASとして長時間稼働し続けるHDDはそれなりのお値段と品質のものを選ばないと、故障すると入れ替えコストはもちろんデータ消失のリスクも増すため、得策ではないと思います。
そういう意味で、今回紹介しているWDのRed(NAS利用前提の高耐久モデル)がおすすめです。
HDDの挿入はかんたん!
さて、話がそれましたが、UGREEN NASync DXP4800PlusにHDDの挿入は簡単です。

下部のボタンを押せば、ガションッと上の引き手部分が起き上がり、これを引っ張ることでHDDのトレーが取り出せます。

ここにHDDを載せて挟み込むようにすれば、ネジやドライバーを使わなくてもHDDが装着できます。

簡単すぎます!

あとはこれを、UGREEN NASync DXP4800Plus本体へ挿し戻すだけ。

ケーブルを繋いだり、ネジで止めたり、ということが不要で、HDDを挿しこむだけで接続完了ですよ。
順番に4つのHDDを装着。

写真を撮りながらでも、5分かかりませんでした。
後は、不意に下部のスイッチを触ってHDDがはずれないように、専用の金具を使ってロックをかけます。(クリップとかマイナスドライバーとかでもいけそうです)

これでHDD装着は完了。
電源を入れると、準備完了!後はスマホやパソコン側のアプリで設定していきます。

それでは、設定の画面をみていきましょう!
スマホアプリでもパソコン用アプリでも
UGREEN NASync DXP4800Plusのセッティングは、スマホアプリでもパソコン(Windows・Mac)用のアプリでもどれでも可能になっています。
なお、スクリーンキャプチャは開発中のものであり、最終版とは異なる可能性があります。その点ご了承ください。
私は、大きな画面で設定したく、Macで主に初期設定を行いました。まずはMac版のアプリをインストール。
新規機器登録というボタンを押すと、ネットワーク上のNASync製品を見つけてくれます。

上記、画面キャプチャを取っておくか、どこかにメモしておくのが良いかもしれません。
ユーザー名とパスワードを設定してからログインすると、ウインドウ内にデスクトップ風UIが現れました。

これが、UGREEN NASync DXPの画面です。
「アプリ」を選ぶと、このようにインストール可能なアプリ群がずらっと並んでいました。

他のNASに比べて使いやすいのはこういうところなんですよね。直感的に操作できる。必要な機能をアプリとして追加できる点。
さてさて、初期設定に入っていきましょう。
ストレージマネージャーからRAIDを選ぶ
アプリのデスクトップ上に「ストレージマネージャー」というのがあるのでそれを開くとHDDのストレージ容量をどのように使うのか、という設定ができます。

NASに慣れていない人はここで、頭が混乱すると思います。
詳しく知りたい人は、ググってもらって納得してもらうのが良いと思いますが、ズバリおすすめを記載しておきます。
とにかく大容量HDDとして使いたい人は、RAID0(ただしおすすめしない)
まず、おすすめはしませんが、とにかく大容量HDDとして使いたいという人のみ、RAID0という選択肢があります。
ただし、HDDも数年に一度壊れる可能性があるものです。RAID0は4台のうち1台が故障すると、データが見れなくなってしまいます。
そのため、データのバックアップ用途として使う場合はRAID0は、おすすめ致しません。
HDD2台搭載のDXP2800には、RAID1一択!
HDD2台搭載のモデルは、RAID1がおすすめです。
これは、ミラーリングといって1台のHDDにデータを保存して、もう片方のHDDにデータをバックアップし続けてくれます。
これにより、どちらかのHDDが故障してしまった際も、すぐに新品に入れ替えれば、また同じようにデータをミラーリングして保存し続けてくれます。
2台同時にHDDがクラッシュしない限り、データが消えることはないので安心感があります。NASならでは、のメリットです。むしろ、データバックアップのためにはRAID0では無意味で、RAID1にすることを強く推奨します。
DXP4800PlusやDXP6800Proは、RAID5かRAID6の2択
HDD4台もしくは6台搭載するDXP4800PlusやDXP6800Proは、RAID5かRAID6がおすすめです。
RAID5は、1台分(実際は全てのHDDの中に分割してデータ格納)のHDDをバックアップ用として使い、残りのHDDを記憶領域として使うことができます。
RAID6は、2台分(実際は全てのHDDの中に分割してデータ格納)の容量を使ってバックアップを行い、残りのHDDを記憶領域として使うことができます。
つまり、4台搭載のDXP4800PlusをRAID5で使うと3台分のHDDを記憶領域として使えます。そして、まれにどれか1台が故障したとしても、すぐにHDDを付け替えれば、また正常に作動し続けてくれます。
が、万が一、何かしらの理由で2台同時にHDDが故障した場合は、復旧ができないのがRAID5になります。
RAID6は、4台のうち2台分のHDDを記憶領域として使う代わりに、万が一2台のHDDが同時に故障したとしても、復旧させることができる、より安心感の高い方式です。ちなみにRAID6も、3台以上同時に壊れたらデータ消失します。どの2台が故障しても復旧できる、という意味でRAID1よりも安心感が高いのです。
ちょっと難しかったかもしれませんが、とにかくよくわからん!という場合、
・HDD2台だと選択肢として「RAID1」一択!
・HDD4台・6台の場合、容量と安心感のバランスだと「RAID5」。より安心感を持ってデータを守りたいなら「RAID6」
となります。
今回の私の場合だと、8TBのHDDを4台搭載していますので、RAID5だと容量24TBのNASとして使えますし、RAID6だと容量16TBのNASとして使えます。正直、16TBでも相当な容量ですよね。
私はRAID6を選択!
ということで、私はより安心感のあるRAID6を選択、16TBのNASとして利用していきます。(正確にいうと約14.5TB)
だって、NASを使っていてHDD故障によってデータが復旧できなくなるって、情けないしNASの意味がないですもんね。万が一に備えるためのNASなので、より安心感が高いRAID6にしました。

ということで、RAIDどれにする?を悩まなければ、サクッとストレージ空間を作成してくれて、NASとして使っていける準備が整いました。

せっかくなので、スマホアプリでも初期設定画面をみてみましょう。
iPhoneアプリでの初期設定
画面数が多いので、画面キャプチャを2画面横並びにしています。
アプリを入れて起動すると、「新しいデバイスの登録」という画面になるので「スキャンを開始」でNASyncシリーズを見つけます。

この辺りはMacとも流れが同じですね。NASyncを選択して、その後管理者アカウントの作成を行います。

これは、今後パソコンやスマホからログインするときによく使うことになるので忘れないように覚えておきましょう。
アカウントを作ると、UGOS(UGREEN OSだと思われる)の構築が始まり、起動すると、よくあるスマホアプリの説明が始まりました。

通常使う画面に、重なるように、どの場所がどういう機能なのか、を教えてくれます。

後ろ側に透けて見えてますが、NASとしてHDDやファンが正常に動作しているか、温度は何℃なのか、をアプリを通して確認することができます。
外出先からのリモートアクセスの方法もここで教えてもらえます。

一通りの説明が終わると、上の右側のような画面になります。これが通常のホーム画面。
パソコン側のデスクトップ画面と直感的に同じ感じでわかりやすいですね。その中の「同期とバックアップ」というアプリを選ぶと、スマホのバックアップ機能が使えます。

自動的に、私のiPhoneの機種名が見えてます。アルバムのバックアップが現状OFFになっているので、これをONにしてバックアップを行えるようにします。私の場合、写真が58380枚、動画が1225本あるようです。すごい量!
バックアップ先は特にいじる必要はないですが、目的地整理と書いてある部分は、私は撮影年月別に整理するを選んでます。

この方が後から探しやすいですからね。
後は、バックグラウンドでWi-Fiの接続時のみバックアップするように設定して確定させるとバックアップが始まります。私の場合で丸1日ちょいくらいでバックアップが完了しました。
ちなみに、MacやWindowsも同様にバックアップが可能です。

MacやWindowsの場合、どのフォルダを同期するか、NASと双方向なのか一方通行なのか、などを選択できますので、例えばマイドキュメントを丸ごと、とか、Photoフォルダだけ、など選択できます。

これを、リアルタイム同期に設定したので、私のMacminiが起動しなくなっても、大切なデータはNASの方に常に同期されている状況にしておきました。
MacBookProの方も同様に設定しておこうと思います。
もちろん、この後で妻のiPhoneも写真のバックアップの設定をしておこうと思います。
たしか、アカウントを分けることで、それぞれ自分が保存したデータは自分しか見れないような設定もできたような気がします。家族といえど、写真が全部丸見えはちょっと嫌、という人もいますもんね。
使ってみた感想
しばらく使ってますが、自宅にある他のNASよりも比べ物にならないくらい、早い!CPUとかが早いからでしょうかねぇ。これまではスピードが遅いのが結構ストレスだったのですが、サクサクになって嬉しい限りです。
個人的にはこれが1番のメリット。
そして、大容量なので容量を気にせず、自分のiPhone・妻のiPhone、Macmini(デスクトップ)、MacBook Pro(ノートパソコン)の写真や動画データなどをバックアップ設定できたのも大きなポイントです。

やはり、大容量かつサクサクというのは最高ですね。
まだ、自宅以外からのアクセスを試してないのですが、これだけサクサクならば、割り切ってiPhoneやMacの容量を1段階下げる、ということも検討できそうです。
そうすることで、2〜3年に一度買い替えるiPhoneやMacが毎回2〜3万円ずつ節約できますのでそれだけで、5~6年で元が取れそうな気がします。
あとは、やっぱりこのアプリ群が使いやすいんです。

他社のNASは、やりたいこと別にアプリが分かれていたりして、使い勝手が良いとはいえないものが多い中、このUGREEN NASyncシリーズは直感的な操作で設定などができるのがありがたいです。
しばらく使ってみての注意点
SDカードスロットもあるし、メインの作業場所の真横に置いて、いつでもアクセスできるようにしよう!と仕事部屋のディスプレイの横に設置してます。

が、久しぶりにHDD搭載の機器なのもあり、HDDのゴリゴリガリガリという音が気になる気になる…。
昔はこの音がしているデスクトップパソコンの横で仕事していたはずなんですが、こんなにうるさかったんですねぇ…。ということで、寝室やメインの仕事部屋に置くと、ちょっと音が気になると思います。
オフィスとかだと気にならないのかもしれませんが、静かな家庭に置くならば、メインの作業スペースから少し離れた場所に設置するのが望ましいと思います。
正直、SDカードは今までの習慣からパソコン(Mac)に繋いでバックアップする癖がついてるので、個人的には直接取り込みはしないかなぁ、と思いますが、普段から「バックアップが面倒で、SDカードに写真が数年間入ったまま取り出してない」という人はSDカードからの取り込み、重宝すると思います。
わんぱくブロガー的まとめ
ということで、一足お先にUGREEN NASync DXP4800Plusを使って、初期設定からスマホやMacのデータのバックアップ設定までをご紹介しました。
とりあえず、ここまでやれば、スマホやパソコンの中にある、大切なデータをしっかりとNASにバックアップしつつ保存できるようになりますからね。
そんな、UGREEN NASync DXPシリーズのクラウドファンディングも2025年5月1日まで!
気になる人は、お早めに!