このブログは毎日更新を7年半くらい続けています、むねさだ(@mu_ne3)です。
7年半、正確にはこの記事で2733日連続で更新を続けています。
そんな私ですが、他のSNSやブログサービスには手を出しては更新が停滞しているものがいくつかあります…。
その1つが、note。
noteは、サービス開始の2014年4月にアカウントは取ったものの、メインのブログに注力してしまい、ついつい更新から遠のいてしまったんですよね。
そんなnoteの使い方についての本を友人が出版するとのことで、出版記念イベントに参加してきましたのでご紹介したいと思います。
書籍『noteではじめる 新しいアウトプットの教室』出版記念イベント
という事で行ってきましたのは書籍『noteではじめる 新しいアウトプットの教室』出版記念イベント。
この本、ブロガーで「ネタフル」管理人のコグレマサトさんと、クリエイティブ・プランナー/ブロガーのまつゆう*さんによる共著になります。
このお二人と共にパネリストとして登壇されるのが、2014年のnoteのローンチ直後からディレクターをされている三原琴実さん。
更に司会には今年7月にnoteのプロデューサーとして入社した徳力基彦さん、という豪華な布陣。
会場は、noteを運営する株式会社ピースオブケイクさん。
この日がこの書籍の発売日という事もあり、会場でも販売されていました。
もちろん私も購入させて頂きましたよ!
ちなみに、コグレさんは顔出しNGなので、コグレさんが写らないように当日の様子を紹介していきたいと思います。
書籍『noteではじめる 新しいアウトプットの教室』の裏側トーク
まずは、本を出すきっかけは?と言うお題。
33万フォロワーがいたInstagramを消したまつゆう*さん
情報発信をしている人ならば、知らない人は居ないかというほど衝撃的だった、2018年12月31日。
まつゆう*さんが、突如33万フォロワーもいたInstagramのアカウントを大晦日に消して、翌月には主軸をnoteに移したんですよね。
その時に開始したのが、m’s mag.(ミズマグ)。
Instagramは、写真に対して文章が(最初に)1行しか見えないし、文章の途中に写真を入れて見せることができないというもどかしさを感じたり、長い文章を書いても読まれないことが多々あり、長文をちゃんとした人に読まれたい!という欲求が出てきて、主軸をnoteにしたんだそうです。
が、いざnoteを始めようとした際、noteの書き方を調べようと思ったけど、当時noteの書き方がまとまったhow-to本がなかったんです。
どうせ始めるならばしっかり使い込みたい!と思い、当時noteを毎日更新していた徳力さんに相談してnoteの中の人を紹介してもらい、三原さんと会って、使い方を細かく教えてもらったんだそうです。
その帰りに、三原さんがチラッと「noteの使い方の本が出て欲しいんですよねー」って話をされたそうで。
まつゆう*さんはすぐに、「その本、書きたい!」と思って、即声をかけたのが、ブロガーのコグレマサトさん。
そこからコグレさんが知り合いの出版社に連絡して、出版が決まったそうです。
ブログとnoteの違いは?
では、よく言われる、ブログとnoteの違いは?というテーマについて。
ブログは概念、ノートは1サービス
コグレさん曰く、ブログは概念に近いもの。
今なら、livedoorブログ、はてなブログ、WordPressで書いてもブログ。
ただ、noteはnoteで書かないとnoteじゃないわけで。
SNSとTwitterの関係のように、ブログとnote。
Twitterも、最初はマイクロブログという呼び方をされていた時期もあって。
どのブログサービスが良いですか?ってなるくらいならば、もうnote始めれば良いじゃん。と。
noteに限らず、ブログを書きたい・始めたい人にとってアシストできるものが出来れば、と思い、note本を書くことを決めたそうです。
まつゆう*さんは、ブログという言葉は残るかもしれないけど、noteが伸びれば、もうnoteを書く、と言う方が一般的になるかもしれない。
それくらいnoteに成長してもらいたい、と言われていました。
他のブログサービスにないnoteの特徴
noteの三原さん曰く、noteの特徴はこちらの3つ。
1つ目は、noteは広告が貼れないこと。
Googleアドセンスなどの広告が無いため、コンテンツに集中できるんです。
2つ目に、ランキングがないのも特徴。
ランキングに引っ張られず、多様性のあるコンテンツが集まります。
そして3つ目は、編集部があるということ。
今、noteは1日1万件も記事が上がっているので、面白そうな記事をピックアップしてnoteのトップページに編集部オススメ、として紹介するようにしているんです。
これ機械的にしているのではなく、宝物探しのように良い記事を人力で探しているんですよ。
機械的に処理していないnoteの魅力
まつゆう*さん的には、この人力で良い記事を紹介したい、という中の人の思いを聞き、「なんだこのほっこりする優しいサービスは!」っと驚くと共に、「だったらもっとここに良い記事が集まるようになってほしい!」とnoteが好きになり、応援することを決めたそうです。
徳力さんは、「noteには、トラックバックのような機能もあり、ブログ初期の頃の良さがある。」と言われていました。
noteはどう他のSNSと組み合わせる?
次のお題は、noteを他のSNSとどう組み合わせるか?と言う話。
まつゆう*さんの場合
まつゆう*さんは、noteを書いた後はTwitterでシェアを推奨しているそうです。
noteを始めたばかりでも、Twitterでシェアされ、またnoteに戻ってきて読んでもらえる循環が起こるからです。
コグレさんの場合
コグレさんは、シェアやプロモーションというよりは、Twitterは普段、日々メモ的なツイートをしておいて、1週間・1ヶ月に一度、そのツイートをnoteにまとめるという使い方もできる、と。
確かにこういうイベント時も、ツイートをしておいて、後からそのツイートを拾いながらブログを書くことありますもんねぇ。
note三原さんの推奨
三原さん的にもTwitterと組み合わせる使い方は推奨しているそうです。
Twitterのアンケート機能で次に書くお題を募集したり。
Instagramと組み合わせる人もいるし、Facebookのフォロワーが多い人はFacebookで。
それぞれ自分に合ったSNSでシェアするのが良いそうです。
徳力さんの場合
徳力さん的には、最近Twitterでバズっているものの中にnoteの記事を見かけることも増えてきた、と。
一昔前だと、Twitterで長文を数回に分けて連投する、と言う方法があったけれど、今はそうするくらいならばnoteにアカウント取ってnoteに書いて、Twitterに流すのが増えてきたそうです。
初めての人は何からやるべき?
そうは言っても、初めての人は無いからやるべき?という話に。
目的を決めた方が読まれやすい!?
三原さん曰く「最初に何をしたいのかは、決めた方が良い」そうです。
例えばこの辺り。
・有料noteで収益化したいのか
・多くの人に読んでもらいたいのか
・日記を書きたいのか
・編集部に取り上げて欲しいのか
・食べたものを記録したいのか
ちなみに、編集部はTwitterで「note始めました!」という投稿などはチェックしているそうですよ。
noteに初めて記事を書いたら、Twitterにシェアすると編集部の人に見つけてもらいやすくなるかもしれませんね。
好きなものをとにかく続けることが大事
コグレさん的には、ジャンルや方向性は好きなもので良いので、とにかく続けることが大事。と。
そうすると、気がつくと5年後10年後に価値が出てくる。
コグレさんは、初心者の人がテーマを決めるのは難しいだろうからまずはとりあえず色々書いてみて、書いていく中で書き続けたいことを見つける。
その中で書きたいことが見つかれば、「これについて今後も書いていきます」と宣言するのがオススメだと言われていました。
noteが用意するお題をテーマに書く
後は、三原さん的には「一定期間ごとにお題というのを編集部が募集したりするので、それに合わせて書いてみるのも良い。」と言われていました。
お題に沿って書いてみると、読まれる率も上がることが多いそうですよ。
コグレさん曰く、「noteは書き手と一緒に伴奏してくれるサービスだ」と。これは他のブログサービスにはないことですよね。
課金を成功させるためのポイントは?
最後に、noteの特徴の1つ、有料コンテンツについて。
noteは広告を貼れないからこそ、書き手へのリターンとして有料の記事を出せるんです。
どう言うものが有料コンテンツに向いているかと言うと、こちら。
・役にたつもの
例えば、決算が読めるようになるマガジン
・コミュニケーションの手段として
月額支払いのコンテンツ内で、コメントで有名人とやりとりできるとか。
・面白いもの
「やれたかも委員会」などがそれにあたります。
noteは、書籍ほどボリュームがなくても、販売できたりするわけで。
クリエイターというとハードルが高く感じるけれど、noteのアカウントを作った時点で全員クリエイターなので気軽に有料コンテンツの販売も試してみてほしい、と言われていました。
「誰でも創作をはじめ、続けられるようにする」というのがnoteのミッションだ、と言う言葉で締められていました。
参加者の方々によるライトニングトーク
お次は、事前に希望者を募って行われる、ライトニングトーク。
大学4年で気づいたアウトプットの重要性
一人目は、かめこさん。名古屋の愛知教育大学の学生さん。
就職活動で、アウトプットの重要性に気がついたからそれらをアウトプットする場としてnoteを初めて、まだ2ヶ月。
・自身の経験をまとめる(スタバのバイトでの学び)
・働くことで気をつけていたこと
・学んだこと
そして、いろんな人をフォローして世界を広げることを頑張っているそうです。
そして、他のSNSにリンクを貼って読んでもらう機会を増やしているそうです。
インディーズバンド「BearWear」のコバヤシさん
お次は、インディエモバンドBearwearのメンバーであるコバヤシさん。
インディーズバンドとして、やれることを片っ端からやっている中の一つ。
noteは公開して3ヶ月目。とのことですが、かなり充実していますし、使いこなしているんですよね。
音楽とnoteについては、くるりなども公式として使われていたり、かなり相性が良いのだとか。
noteを使って自分たちの活動に意味を持たせたり、これまでのファンとは違う層に向けて発信しているんですって。
例えば、歌詞の和訳や解説をしたり、アップルミュージックへのリンクも簡単に貼れるので、ミュージシャンには有難いそうです。
ライブに行った際も、ファン以外が読んでも読み物として面白いものになるように書いていて、バンドだけやっていると読んでもらえなかった層にリーチし始めているそうです。
今は、noteを書いているインディーズバンドは少ないそうですが、Twitterのアカウントを持つようにnoteのアカウントをみんなが取るようになると良いな、と。
熱量を持って人が起点となるコンテンツを作ろう!
お次はブロガーのほりまさたけさん。
かなりボリュームの多い内容で、今情報発信をしている人に対して、熱量を与えてくれる内容でした。
中でもやってみたい!と思ったのはこの辺り。
電子書籍で出版ではなく、noteで気軽に、共著としてマガジンを発行、ということもできますもんね。
3人ともすごく使い方の可能性を感じる内容でした。
卒論を全文公開している学生や、女子大生という時点で「どうしてタピオカが流行っているか」というのを書いたり。
質疑応答
お次は、質疑応答の時間。
noteとミュージシャンと言う流れで聞けた話としては、元々noteはクリエイターの本拠地として使える場所を作りたいと思いスタートしたそうです。
大江千里さんの使い方がそれに近いそうですが、クリエイターとして活動するための、告知・コンテンツ公開・収益化・ファンとのコミュニケーションなど全てがnoteで行えるように設計されています。
たしかに、先程のエモインディーズバンドの話を聞いても、noteとミュージシャンとの相性も良さそうですよね。
noteで成功する人はどういうスタンスの人が多い?
お次は、noteで成功する人はどういうスタンスの人が多い?という質問。顔出しとか、名前出し含めて。
先ほどのライトニングトークをした女子大生のかめこさんは、自分が経験したこと、自分の一部なので、顔出しで、こういう人がこう言っているということを伝えるために顔出ししている、と。
逆に、顔出ししていないコグレさんは、漫画家さんが作品に集中してもらえるように素顔を出さない方がいらっしゃるけど、考え方は同じで、ブログとして無機質で居たいそうです。
顔が見えることでのメリットデメリット
顔出ししていると飽きられる可能性もあり、「どんな奴が書いているんだろう?」と見えない方が興味を持ってもらえるかな、と。
まつゆう*さんも、最初は顔出ししていなかったそうですが、モデル役の妹が抜けたタイミングで顔出しし始めたそうです。これは知りませんでした…。
徳力さん的には、個人の仕事に繋げたいとか思うならば、知り合いや友達が見た時に自分だとわかってもらえた方が助けてもらえることが多いので、知り合いが見たらわかる程度のペンネームがオススメだそうです。
続けるコツは?
お次は、noteを更新するにあたり、習慣化するコツがあるのか?という質問。
noteの機能面だと、何日連続更新、という表示がある。
ソフト面としては、編集部のおススメでピックアップしたりして、ゲームのように実績をバッジで表示したりなど、モチベーションを上げるように工夫をしてくれているそうです。
まつゆう*さん的には、Twitterにネタを小出しにしておくと、後はペチペチと貼れば良いだけなので、noteにまとめやすくなる、と。
コグレさんは、毎日絶対書かなきゃいけないならば食べたものを公開すれば良い。
自分が興味あること、ガジェットや食べ物、プレスリリースの配信サイトの情報を見てインプットすれば、書きたい情報が見えてくるかもしれない、とアドバイスされていました。
コンビニで毎日棚の商品の入れ替わりを眺めて、分析してみるとか。
noteを始めるならば、テーマを決めた方が良いのか?
noteを始めるならば、テーマを決めた方が良いのか?と言う質問に対しては、ブログほど「テーマを決めたから、読まれる」というわけではないので、気にしすぎなくても良いのではないか、と言われていました。
まつゆう*さん、所信表明として最初に書きたいことなどをまとめて記事として書いておくと、書きたいものや書きやすいものが見えてくるかもしれない。
とにかく最初は、noteを書くのが楽しいと思える日を少しずつ増やして欲しい…と。
イチローでも3割
何を書いて良いのかわからない…。こんなことがニーズあるのかわからない…という人に向けて、どう声をかけますか?という質問。
コグレさんは、よく言うのが「イチローでも3割」。
全てヒットを出せなくて当然で、専門職の人ならば絶対面白い話題を持っているはずなので、気軽に記事を書くことが大事。
また、無理してうまい文章を書こうとせず、知り合いに話しかけるように書くと良い、と言うアドバイスも出ていました。
文章が上手く書けない、という人は文章教室というnoteが参考になるそうですよ。
交流会
イベントが盛り上がりすぎて、時間を超過してしまいましたが、イベント終了後は会場が使えなくなる時間ギリギリまで交流の時間に。
会場にいる人のほとんどが、noteに興味があったりアウトプットをしてみたいと思う人、既に行っている人なので、かなり活発に交流が行われていました。
私も、久々にあう友人たちやはじめましての方含めて、何人かと楽しく話をさせて頂きました。
リアルな場、に来るとこういうのから何か面白いことが始まったり、新しい出会いがあるので、できれば一人以上とは知らない人とお話するようにしています。
わんぱくブロガー的まとめ
個人的にもnoteを始めてから5年も経ちますが、どのように使ってよいのかイマイチしっくり来ていなかったんですよね…。
が、今回のイベントで、ブログとの併用方法のヒントがいくつかもらえました。
・もっと気軽な文章を書く場所として(長くなるか短くなるかもわからないようなもの)
・誰かとマガジンを共同で書く
・文章だけのものをつらつら書く
・ノウハウ的なものを有料コンテンツで
など。
まぁ、言うたらブログを毎日書いている人は無理にnoteを書く必要もないのかもしれませんが、ブログとは違った楽しみ方がありそうです。
そして、今から何かしらブログを始めたいと言う人は間違いなくnoteがハードル低く書きやすいと思いますよー!
ということで、2019年8月26日から発売となった、『noteではじめる 新しいアウトプットの教室』。
Amazonで9月30日までに紙の本を購入した人には、PDFデータが入手できるようになっていますので一度で二度おいしい感じです。
せっかくなら忘れないうちに紙の本を購入して、紙で読んだり外出先ではPDFで読んだり、といつでも読めるようにするのが良いと思います!