なんとなく自分の進むべき方向性にモヤモヤしてる、むねさだ(@mu_ne3)です。
今回は、なにやら面白そうなイベントが開催されるということで、渋谷にある三井住友フィナンシャルグループの、オープンイノベーション拠点「hoops link tokyo」へと行ってきました。
これがね、当初想像していたよりも刺激的で、自分の中から何か湧き出てきたような感覚を味わえましたのでご紹介したいと思います。
会場は渋谷のオープンイノベーション拠点「hoops link tokyo」
ということで今回の会場は、渋谷のど真ん中にある三井住友フィナンシャルグループのオープンイノベーション拠点「hoops link tokyo」。
銀行の上にあるオープンイノベーションスペースで、なんと無料で使えるんですよ!
入り口がちょっとした隠れ家的になっていて素敵です!
三井住友銀行の1フロアをぶち抜いて作られたこちらの施設。こんな面白い会場を渋谷のど真ん中に作った三井住友フィナンシャルグループさんすごいっ!
講師はもちろんラクガキコーチ「タムラカイ」
今回の講師は、グラフィックカタリスト・ビオトープ発起人であり、ラクガキコーチとして活動している、タムラカイ氏。
もともとは(というか今も)会社員をしている人ですが、現在はラクガキコーチという肩書きで活動していてテレビに出演したり本を出したりしてる人。
特に最近凄いな、と思うのが富士通社内を中心に、部署関係なくグラフィックレコーディングのできるメンバーを集めて「グラフィックカタリスト・ビオトープ」を結成したこと。
この取り組みは世の中的にも注目を集めており、メディアにも取り上げられています。
そんなタムラカイ氏の主催するイベントには、これまでもいくつか参加したことがありますが、今回は新しい試みをいくつか試す、とのことでワクワクしながらの参加となります!
エモグラフィ・ダイアログとは?
今回のイベントのタイトルは、”あなたの2018年について、描いて考えて伝えあう「エモグラフィ・ダイアログ」”。
エモグラフィ・ダイアログとは、「エモグラフィ」を共通言語として使用する「描いて考えて伝えあう対話」を行う手法。
2017年までは感情をラクガキで表現できるまでをゴールとしたイベントを主催していたんですが、2018年から新しい試みとして、「エモグラフィ・ダイアログ」を使ってその1つ先へと進める内容なのだとか。
実際体験してみると、様々な手法を取り入れつつ、自分の考えを可視化するのに最適なワークショップ形式のイベントでしたので詳しく紹介していきます。
8分割カードを使った自己紹介
まずは自己紹介。
ただ単に自己紹介を始めると、話ベタな人はどうしても1分間も話が出来ない…。
そんな時に便利なのが、「8分割カードを使った自己紹介」です。
A4用紙を8分割に折り目を付け、その枠の中に「自分の名前」「好きなモノ・コトを5つ」「下段2枠に今日期待すること」を書いていきます。
これ、枠があると埋めたくなるという習性を利用したもので、枠が無い状態よりもアイデアや自分の好きなことなどが書き出し易いんです。
タムラさんの例でいうとこんな感じ。
これを使って、1テーブル4人のグループ内で自己紹介していきます。
これがあると話し易いし、周りの人も追加の質問もしやすいんですよね。
この8分割カードは他にもいろいろ使えるので自分流にアレンジするのも面白そう。
多様な人が集まり共に創り上げる「創造的関係性」
一人でやるよりも、気の合う仲間でアイデア出しをしたほうがより面白いアイデアが生まれたり、思ってもいなかったアイデアが生まれた経験ってありませんか?
そんな「創造性関係性」を今回は使いながら進めて行きます!
絵心は誰にでもある!
毎回、タムラさんが伝えてくれるのは「絵心はだれにでもある!」ということ。
絵心とは、辞書で調べてみると
・絵を理解する能力
・絵を描きたいと思う気持ち
・絵から感じる気持ちや感情
と書かれています。
そっくりに上手に描くことや、上手い下手ではないんですよ。
例えば、こちらの子供の描いた絵を見ても「絵心が無い」とは思わないですよね。
これ、大人は「公園」という言葉や文字を使って認識を合わせますが、子どもはこのように絵を使って表現します。
こうすると逆に、言葉だけよりも「鉄棒がある」「滑り台かな?」「みんながニコニコしているね」等と、公園の風景がよりリアルに伝わってくると思います。
ここからわかるのは、言葉にできないようなアイデア発想や意思疎通の場にこそ「ラクガキ」によるコミュニケーションが有効だ、ということなんです。
なるほど!これは面白い…!
100の表情で感情を表現!エモグラフィ
人間の脳って、丸が3つ並んでいたりすると顔と認識したりなど、顔を認識する能力が優れているんですよね。
そこで、”感情記述記号を用いた非言語コミュニケーションの技法”として「エモグラフィ」を考え出したんです。
ちなみに、この言葉はタムラさんが商標登録も行っていて、「®️」ついてますね!すごい。
誰にでも描ける!100の表情
そうは言っても表情なんて私には描けない…という人のために、100の表情を描く方法も教えてもらえました!
感情が現れやすい顔のパーツ、「口、目、眉」。これを、5種類×5種類×4種類を組み合わせて表情を作ると100種類の表情が描けるようになるんですよ。
早速、会場中の全員が紙とペンを使って実践しながら進めて行きます。
そして、そんなエモグラフィを使って描いた表情の横に言葉を書き加えるだけで、言葉だけよりも伝わりやすい表現ができるようになるんです!
ちなみに、ラクガキやエモグラフィは「言語」として使えるけど、曖昧な部分もあるので、言葉と組み合わせるとより伝わりやすくなるんですって。
感情を起点としてアイデアに深みを出す手法「エモーションマップ」
さて、ここからはこのエモグラフィを使って、考えを深めるワークに入って行きます。
よく、アイデア発想で用いられるこんな感じでテーマを中心に書いて、言葉で広げて行く方法。
これだと、すでに自分の中にある事や言葉にできる範囲でしか出てこないことが多いんです。
では、どうすれば良いかというと、ここでエモグラフィを使います!
テーマの周りに、色々な表情を描き、その表情にあった感情を書き出して行きます。
感情を起点にすることで、より深い洞察にたどり着くことができるようになるんですよ。
めちゃくちゃ嬉しかったこと、怒りを覚えたこと、自分では普段考えないマイナスの事、忘れていたあの時のあの気持ち、などを表情から引き出せるので、幅が広がるんです。
これが、「エモーションマップ」と呼ばれる手法です。
エモーションマップで自分との対話
それではこの「エモーションマップ」の中心に、自分の名前を書いてみましょう。
自分が嬉しいと感じる事、悲しいと感じる事、ぼーっとでも思う事、夢見ている事などを表情から書き出して行きます。
ちなみに、タムラさんだとこんな感じ。
自分自身と対話するために、何度もなんどもこうやって自分の気持ちを書き出して行って整理するんですって。
これは使えそうなので私も繰り返しやって行きたいと思います。
ストーリーで未来への道筋を描く「スパイラルマップ」
そんな自分自身との対話を行なった後には、今度は自分の未来のことを考えて行きましょう。
そのために使うのが、ストーリー形式で未来への道筋を描いていく「スパイラルマップ」という手法。
右上から左下に向かって、グルグルグルっとスパイラルを描き、今の自分と未来の自分の表情をエモグラフィを使って描き入れます。
こんな夢を描いている、こんな未来にしてみたい、という想いを右上に描き、左下の現時点から何をしていけば良いのかを逆算で描いて行きます。
これ、自分の目標設定はもちろん、多人数でのチームやグループでのビジョン共有などに使えるんです。
実現したいことに対して、計画(仮)を具体的に描いていくことで、いざチャンスが来た時に決断や行動がはやくなるという効果もあるそうです。
これ、自分も実際にやってみましたが、当然右上の未来や目標がはっきりしないと描きづらいんですよね…。
じっくり時間をとって、しかも何度も繰り返すことで、色々と自分の目標等も見直すことができそうな気はしました。
最後にこの描いたスパイラルマップをテーブル内(4人1組)で発表しあいます。
最初は恥ずかしい…という気持ちもありますが、全員がポジティブに未来について語り合うというのが良いんですよ…!
宣言の力、ではないですが人に発表することで自分の気持ちに気がつくとともに、言葉にすることで覚悟として自分の次の行動を促す効果がある、というわけ。
現状の自分から何かを変えたいけれど、何をしていいのかわからない…という人は、この「エモーションマップ」と「スパイラルマップ」を繰り返してみるのが良さそうです。
わんぱくブロガー的まとめ
いやー!自分自身への問いかけや、深層心理からの気持ちの発見などを行うとズッシリと疲れますけど、思ってもいない発見や宣言をしていたりして面白かったです。
会場の参加者のスッキリした表情と、イベント後の懇親会で弾む会話が内容の濃さを物語っていました!
理論的に考えるのではなく、感情を中心として考えを整理していくこの方法は色々な場所で使えそう!
もちろん、「8分割の自己紹介カード」「スパイラルマップ」など一部だけを取り出して、自分で活用してみても面白そうです。
私も、イベント中には完成させることができなかったスパイラルマップは、じっくり時間をかけつつ何度か描いてみたいと思います。
そんな「エモグラフィ・ダイアログ」イベントの第2回が開催されることが決まりました!
ブロガーとか関係なしに、自分の働き方やライフスタイルについてモヤモヤしている人、大きく変えてみたい人は、考え方を整理し宣言するため、イベントに参加してみてはいかがでしょうか?