大学時代は映像制作にもハマっていました、むねさだ(@mu_ne3)です。
最近4K対応テレビや撮影機器、増えてきましたよね!
今回は、そんな4Kを上回る8K対応の新商品体験イベントに、取材として行ってきましたのでご紹介したいと思います。
今年の12月に8K対応テレビは市販される!
ということで今回行ってきましたのは、8K対応の新「AQUOS 8K」体験&トークショー。
えっ!?
4Kじゃなく8K!?と思われた方も多いと思います。
8Kの解像度は、7680×4320ピクセル。
フルHDの16倍を誇る、圧倒的解像度のテレビ。それが8K対応テレビなんです。
イベント開始前から実機が置いてありましたが、これがもうすんごいんですよ…!
どれだけ近づいても液晶のあのRGBの粒が見えず、高精細な印刷物のように美しいんです。
司会はアスキー編集部とSKE48の松村香織さん!
そんな展示のテレビに見とれているとイベントはスタート!
本日の司会は、アスキー編集部の末岡さんと、アイドルグループ・SKE48の松村香織さんっ!
実物の松村さんは流石にカワイイ!
この可愛さを写真一杯でお伝えしたかったのですが、本イベント中の写真撮影は一切禁止…!
公式カメラマン撮影の写真で本記事はお届けしてまいります。
実物はもっと可愛かったですからねぇ!
家庭用8K対応テレビが12月発売予定!
そんなイベントの主役がこちらっ!
シャープは2017年12月にいちはやく家庭用テレビとして8K対応の液晶テレビ、AQUOS 8K「LC-70X500」を発売することが決定!
この圧倒的な解像感…。まさに吸い込まれるような美しさなんです。
シャープの開発担当者お二人も交えて、このLC-70X500について詳しくお話を聞いていきましょう。
8K時代はすぐそこに!2018年~実用放送開始!
先ほども書きましたが、「最近やっと4Kが普及してきた所なのに、8Kなんてまだまだ先なんでしょう!?」と思われる方も多いかもしれませんが、なんと「8K時代は目前まで来ている」んです!
実は、2018年から4Kとほぼ同時に8Kの実用放送が始まること、ご存知でしたか?
これ私も初耳でしてビックリしました!
来年(2018年)年末には8K放送がスタートしてるんですよ…!?もうすぐじゃないですか!
8K放送の3つのポイント
それでは、8K放送の特徴を大きく3つご紹介していきます。
1.今見ているフルHDの16倍の解像度
まず最初の特徴は、なんと言ってもその解像度!
ちょっと表にしてみましょうか。
フルHD | 4K | 8K | |
---|---|---|---|
解像度(ピクセル) | 1920×1080 | 3840x2160 | 7680x4320 |
画素数 | 約200万画素 | 約800万画素 | 約3300万画素 |
フルHD基準で | 1倍 | 4倍 | 16倍 |
フルHDが出た時も「すごい綺麗!」と思っていましたが、その16倍って…。
この、デジカメで言っても15年くらいの差がありそうな圧倒的解像度の差…!凄まじさが伝わると思います。
2.HDRに対応した番組が放送
お次は、これまた最近よく耳にするようになった、HDR(High-dynamic-range rendering)。
逆光でも黒潰れしづらく、明るさや色合いをよりリアルできれいな映像として再現できるんです。
シャープのウェブサイトによるとこんな説明が書かれていました。
8K解像度でのHDR規格(HLG・PQ方式)にも対応。
HDR規格で収録された広い輝度情報を画像処理エンジンで忠実に復元し、高輝度・高コントラスト・低反射の8K液晶パネルで、風景の奥行きや素材の質感まで感じられるリアルな映像を再現します。
正に吸い込まれるような映像、現実がそこに広がっているんじゃないかと錯覚するのはこのHDRのすごさなんですね!
3.サラウンドも楽しめる
最後に音声。なんと、フルHD放送では2.0chのステレオや5.1chサラウンドだったものが8K放送では22.2chのサラウンドになるんです!
22.2chって…。どんだけーっ!?
詳しく知りたい人はこの辺りの資料を見ると良いと思います。
世界に先駆けて8Kに取り組んできたシャープ
そんな、一気に時代が押し寄せて来そうな8K対応テレビ。
世界に先駆けて取り組んできたのがシャープなんです。
ちょっと年表にして振り返ってみましょう。
2011年 | 世界で初めて8Kディスプレイを開発 |
2014年 | CEATECにフルスペック準拠の8Kモニターを出展 |
2015年 | 85型の業務用8Kモニター(LV-85001)を発売 |
2016年 | 全国のNHK放送局でパブリックビューイング開始 |
2017年6月 | 70型業務用8Kモニター(LV-70002)を発売 |
2017年12月 | 市販向け8K対応テレビ(LC-70X500)を発売予定 |
2015年には業務用で1600万円していた8Kモニターが、今回ついに8K対応テレビとなり100万円で市販できるようになったんですよっ!
常に世界をリードしてきたシャープの技術力…!流石です。
8Kと4K/2Kの違い
先ほど、解像度的な面で8K、4K、2Kの違いはご紹介しましたが、映像として8Kは、4Kや2Kとは一線を画しているんです!
その違いとは、実物が目の前にあるかのような、リアルな臨場感を感じることができるということ。。
解像度のゴールは8K!?だからこその「実物感」
ここまで読んだ人で、「2K→4K→8K」と来て「次は16Kが来るの?」なんて感じた人、多いと思います。
が、シャープの高吉さんは「解像度としてのゴールは8K」ではないか、と予想しているそうです。
NHK放送技術研究所にて、モニターに蝶の標本を表示して、実物と見比べるという実験を行ったそうですが、8K映像は、実物とほとんど見分けがつかなかったそうです。
つまり、「8Kの表現できる世界=現実感=液晶の目指すべきゴール」となり、テレビの解像度問題は8Kが上限として落ち着きそうなのです。
いままで見えなかったものが見えるようになる
8Kの世界は「これまで見えなかった質感、見えなかった細かい文字、感じ取れなかった立体感」まで表示することができるようになるんです。
美術品や建築物、風景や食べ物に至るまで、8Kで見る世界は新しい発見と感動があると思いますよ!
これは是非、12月に店頭で体験して欲しいと思います。
筆のタッチや質感まで見えるとか…。すごいことですよね。
AQUOS 8K「LC-70X500」の紹介!
そしてここで改めて、今回の主役であるAQUOS 8K「LC-70X500」の紹介が始まります。
発売日は2017年12月1日を予定。
これはいちはやく一般向けに発売される8K対応液晶テレビ。
8K対応なのでここまで説明した通り、2Kの映像の16倍の解像度を持っているテレビになります。
また、既存の2Kの映像も8K画質にアップコンバートして視聴可能なんです。
つまり8K放送が始まる前でも8Kモニターのメリットを体感できるんです。
そして、写真データもほぼリアルサイズで確認可能…。これ、8Kモニターはカメラマンとか写真教室にもニーズがありそうですよね。
2018年年末発売予定の8K/4K放送対応受信機(別売)を接続することで、8K/4K放送が視聴可能になるんです。
(まだ放送規格が定まりきってないらしく、ギリギリにならないと受信機がつけられない状況。現在国内で発売されている4Kテレビも4K/8K放送の受信機は付いていないようです)
8K映像を作る側の人たち
ここからはクリエイターのお二方をお招きして、映像クリエイター池田一真氏と、映像制作会社ロボットの諸石治之プロデューサーから8K映像を作る側の人たちのお話を聞くことに。
池田監督は企業CMや欅坂46や乃木坂46、ゆず、L’Arc〜en〜Cielなどのミュージックビデオや、あの広島県呉市のPR動画も手掛けている凄腕の監督さん!
諸石さんは、8K映像のスペシャリスト。
2005年の愛知万博に、600インチの8K映像コンテンツを展示したり、8K4Kの超高解像度映像やプロジェクションマッピングなどのプロデュースを手掛ける方です。
まず、最初に上映されたのが「LUNA」という映像作品。
IMAGICAとROBOTが共同制作した8K/HDRによる実写オリジナル作品『LUNA』(池田一真監督)は、「映像美と物語の融合」「光の映像表現」をコンセプトに、8K(映像の解像度=ハイビジョンの16倍)+HDR(ハイダイナミックレンジ)で制作。8K/HDRで描かれた物語と、CG・合成およびカラーグレーディングによって生み出された世界観を通じて、エモーショナルな映像体験を提供する“新しい超高精細エンタテインメントコンテンツ”です。
高校の文化祭を舞台に、高校生の成長を描いた物語で「現代版・かぐやひめ」とも呼ばれる「LUNA」。
超高精細エンタテイメントコンテンツというだけあって、良くある学校の教室の風景でも細かさ・臨場感が違うんです。
2Kテレビだと潰れて見えないような部分までくっきりと見えるんですよ。
一番驚いたのは、星空の映像!
夜空って、田舎や山奥で見ると小さな星が無数にあるんですけど、自分が普段見ている2Kテレビだと映らないような小さな無数の星たちが、8Kテレビならばくっきりと見えるんですよ!
これはちょっと感動…!
70インチという大きさもあり映像に引き込まれるんですよね。
8K映像でこんな感じで見つめられると…。ドキドキしてしまいます。
そして最後もすごいな!と思ったのが、エンディング中の出演者名やスタッフの名前の小ささ!
小さくてもくっきり見えるので、背景の映像を邪魔しない大きさで表示することができるんです。
あと数年後のテレビや映画のエンドロールはこんな感じになるんでしょうね!
8Kはスーパーリアル、躍動感
上映後はお二人からLUNAの制作秘話について色々と聞かせて頂きました。
クリエイターから見ると、これまで映らなかった細かい部分まで映り込むので、大変だったそうです。
例えばCGで空と人物を合成する部分。
2Kだとごまかせるような部分も8Kだと見えてしまう…。なので、気になる箇所は1コマ1コマ修正しているそうです。
また、驚いたのが先ほど私が高精細さに感動した星空。
これ、実際に撮影した素材はこの倍くらい星が見えていたそうです。
しかし、それを実際に組み合わせると、見えすぎて気持ち悪くなるため、半分くらいにわざわざ消し込んでいるそうです。
8K映像は容量も莫大…!
もちろん8Kとなると撮影データも膨大な容量を使うことになります。
LUNAは作品自体で5TB。撮影したデータは当然その数倍の容量。
再生するにも、このような専用の機械で行われていました。
そんな映像が来年末には電波に乗って飛んでくるんですよ…!?想像しづらい未来ですが、来ちゃうんですっ!
お茶の間のテレビが復活する!?
最後に、諸石さんは「お茶の間という感覚が復活するんじゃないかと感じている」とおっしゃっていました。
今は個人の部屋に小さいテレビがある生活かもしれませんが、8Kの大きなテレビがリビングに置かれることで、みんなで体感するという時代が復活するんじゃないか?と。
確かにこの解像度と実物感は、みんなで体験したくなっちゃいます…!
8Kテレビがリビングにある生活…。
もう決して遠い未来ではないんですよっ!
わんぱくブロガー的まとめ
いやー。実物を見ると想像を超える美しさというか、テレビの枠を超えてきている感さえありました。
しかも高解像度の写真も縮小せずに見れますので、これ写真の学校やフォトスタジオ、プロカメラマンなどにも相性が良さそうです。
最後にシャープの担当者に「どんな人がターゲットユーザーですか?」と質問してみました。
「4Kが登場した時は4K放送がいつ始まるかもわからない状態だったが、8Kは違う。来年に始まるんです。なので、今、良いテレビに買い換えたいと考えるお客さんならば全てがターゲットです。」という回答でした。
なるほど。確かに…!もう1年ちょっとで放送が始まるんですもんね!
テレビの買い替えタイミングでいうと7〜10年。まさにその10年前に100万のフルHD液晶テレビを購入していたような人ならば、時代の最先端の液晶テレビとしてAQUOS 8K「LC-70X500」。
十分検討に入ると思います!