最近は面白そうなイベントがあると参加したくなります、むねさだ(@mu_ne3)です。
自分とは少し離れたコミュニティのイベントに参加すると、それだけで新たな発見や出会いがあるんですよね。
そんな、コミュニティやイベントについて聴ける、めっちゃ豪華なイベントに参加してきましたのでご紹介したいと思います。
コミュニティづくりやイベント企画に興味がある人には役に立つ内容だと思いますよっ!
コミュコレ!×イベントサロン~コミュニティづくりのイロハを語りつくす120分
ということで参加してきましたのは、「コミュコレ!×イベントサロン~コミュニティづくりのイロハを語りつくす120分 (東京カルチャーカルチャー × Peatix presents)」というイベント!
コミュニティのキーマンを集め、それぞれのコミュニティやオーガナイザーの魅力に出逢う場、それが「コミュコレ!」。今回はコミュニティのプロフェッショナルであるPeatixとカルカルの“コミュニティ・ソムリエ”たちが選んだ、イベントサロン登壇経験ありの選りすぐりのコミュニティ中の人が大集結!!様々なテーマでショートセッションを繰り広げます。
一言でいうと、イベントやコミュニティを作り上げるスペシャリストが登壇しトークするイベント!
・コミュニティ運営に興味のある人
・イベント企画の裏側を知りたい方
・いろんなコミュニティに出会いたい人
・自分に合ったコミュニティを探している人
▼こんな話をするよ
・コミュニティを継続していくためのポイント
・コミュニティの魅力、コミュニティへの愛
とも書かれていて、これ絶対盛り上がるヤツじゃないですか…!
会場はもちろん渋谷の東京カルチャーカルチャー!
開始前から熱気であふれています!というか、開始時間になってもここまで誰も席に着こうとしないイベントは初めてかもしれませんっ(笑)
それでは、改めて本日の趣旨から説明に入ります。
コミュコレ!×イベントサロンとは?
まずは、コミュコレ!とはの説明から。
コミュニティソムリエが選んだコミュニティのキーマンを集めた「コミュニティ界のフジロック」的なイベント。
そして、イベントサロンとはイベント主催者が集まってこれからのイベントについて話し合うサロンの事。
この2つがタッグを組んで、イベントやコミュニティについてトークセッションを行うのがこのイベントというわけ!
ゲストはなんと総勢25名っ!
それぞれがイベントやコミュニティ作りのスペシャリストですからね…!
ちなみに、本日の総合司会はPeatixの宮田真知さん(右)。
コミュニティソムリエとして、Peatixの藤田祐司さん(中央)と、東京カルチャーカルチャーの河原あずさん(左)が進行を進めて行きます。
渋谷区副区長の澤田伸さんによる乾杯で、イベントはスタートですっ!
基本的には司会の3名+ゲスト登壇者3~5名が、テーマに沿っておよそ15分トークセッションを行う形式で進んでいきます。
全部で6セッション。内容が濃すぎたのでそれぞれ簡単に説明していきますっ。
【渋谷×コミュニティ】
まず最初のセッションのテーマは、【渋谷×コミュニティ】!
登壇者は、澤田伸さん(渋谷区副区長)、貴島邦彦さん(東急電鉄)、原田卓さん(Peatix)の3名。
今、渋谷は「日本一訪れたい街」を目指し、そのためには面白い人を集めたい、と官民一緒になって動いているんだそうです。
エンターテイメントシティ渋谷として参考にしたのが、ニューヨーク。
ニューヨークでは公園を民営化し、多くの利益を生み出しているのだとか。
渋谷区も、公共施設としての宮下公園を「民間」主導にして、商業施設と公園の融合された日本で一番の公園を作ろうとしているんです。
澤田副区長も、「官」と「民」が連携を取り、化学反応を起こしていきたい!と話されていました。
渋谷ってこんなに未来のビジョンを持って成長している街だと知り、正直驚きました。
【新エンタメ×コミュニティ】
お次は、【新エンタメ×コミュニティ】がテーマ。
登壇者は、アフロマンスさん(Afro&Co.)、赤坂大樹さん(NPO法人ゼロワン副理事)、岸野雄一さん(コンビニダブルキャスト コンビニDJ)の3名。
アフロマンスさんは「泡パ」という泡だらけになって踊るイベントを開いたり、「マグロハウス」というハウスミュージックに合わせてマグロを解体するという、ちょっと変わったイベントを企画しているアフロな人。
赤坂さんは、チャンバラ合戦-戦 IKUSAというイベントを年間150合戦を開催している会社の人。
岸野雄一さんはコンビニDJとして活躍している、実は本業は大学の先生というすごい人!
とにかくこの3人。今までになかったイベントや遊びを作り上げるスペシャリストなんです。
新しいイベントは、男性女性や経験に関係なく参加しやすいというメリットがあったりする一方、一気に新しくしてしまうと抵抗感を感じる人も。
そんな際は、昔からあるものを大事にしつつ、そこに少し新しいものを入れて、少しずつ変えていくのが受け入れられるコツだ、と言われていました。
ちなみに11月29日には、アフロマンスさん企画の「早朝フェス」が渋谷で開催されるそうなので、気になる人はぜひ参加してみてください!
【場×コミュニティ】
お次のテーマは、【場×コミュニティ】。
登壇者は、則武里恵さん(パナソニック/100BANCH)、古川剛也さん(SMBC/hoops link tokyo)、山中 “Funky” 直子さん(CAMPFIRE コミュニティマネージャー)、吉澤裕樹さん(東急電鉄)、小田嶋太輔さん(EDGEof)の5名!
皆さん、渋谷を中心に「場づくり」をされており、そこを中心にコミュニティを作ろう!と活躍されている方々です。
中でも気になったのは、渋谷100BANCHという施設。
パナソニック創業100周年を機に構想がスタートした、「次の未来を作る、そんな若者が活躍できる場」で、次の100年につながる新しい価値の創造に取り組むための施設なんです。
また、東急電鉄の吉澤さんの、東急電鉄は「まちづくりの会社」。街に余白を作り、(渋谷を)みんなで作り上げる街にしていきたい。と言われていたのは印象的でした。
みなさん共通していたのは、渋谷を中心に「場(スペース)」を作ることが目的ではなく、そこに人が集まりコミュニティを形成し、更に新たな価値を創造する事を目的としているのがスゴイな、と。
まさに未来を見つめていないとできない活動ですよね。
【スタートアップ×コミュニティ】
前半最後のテーマは、【スタートアップ×コミュニティ】。
登壇者は、若宮和男さん(株式会社uni’que)、鈴木貴歩さん(ParadeALL)、白石健太郎さん(朝日メディアラボベンチャーズ)、小田嶋太輔さん(EDGEof)の4名。
スタートアップを立ち上げたり、スタートアップを支援している人たちは国内だけでなく、世界に目を向けている人ばかり。
スタートアップ企業が集まるシリコンバレーは今、儲かるプロジェクトでないと投資する人が少なくなってきているんですが、日本だと「面白くて一部の人に深く刺さる」プロジェクトに投資してもらいやすい状態なんですって!
また、支援者の集め方としても、マスメディアを使って広く情報を届ける方法ではもう古く、コアなファンなってくれる人に確実に情報を届けて、しっかりと支えてくれる支援者を見つける方法に変わってきているそうです。
と、ここで20分の休憩をはさんで後半に行きますよっ!
【メディア×コミュニティ】
後半の最初のテーマは、【メディア×コミュニティ】。
登壇者は、鵜飼誠さん(朝日新聞社)、市川裕康さん(ソーシャルカンパニー)、三石原士さん(パーソルキャリア株式会社 未来を変えるプロジェクト編集長)の3名。
デジタルメディアの立ち上げやコンサルティング、転職サイトの運営やコミュニティの運営支援などをしているこのメンバー。
ウェブメディアを中心としたコミュニティも、「場」を先に作って人を集めるのではなく、何かしら「キーワードやトピックを中心としたコミュニティ」をベースにメディアが作られていくと強いんだそうです。
また、イベントやコミュニティに「ハッシュタグ」があると、盛り上がりを可視化できるということも言われていました。
参加者は後から振り返ることができますし、参加出来なかった人も内容や場の雰囲気を追うことができますもんね。
【アート・カルチャー×コミュニティ】
お次のテーマは、【アート・カルチャー×コミュニティ】。
登壇者は、宮下亮さん(THINKR, Inc./2.5D)、大山友郎さん(LIMITSアートバトル企画運営)、川上悠一さん(ホリプロ)、タムラカイさん(FC POP/ラクガキコーチ)の4名。
LIMITSの大山さんからは、「コミュニティ」って危険な言葉だと感じる、と議論を投げかけます。
コミュニティってクローズドな場になってしまいがちで、本来ならばもっと多くの人にオープンにするべきヒトやモノを、小さなコミュニティに閉じ込め、そこで満足させてしまう危険性もある、と。
確かにアートな世界では特に、広くオープンにしていかないと広まらないモノもありそうですよね。
そしてタムラさんは、クリエイターが特別な人だと思われている世の中の認識を変えて行きたい、と。
例えば「カラオケ」って、プロじゃなく素人でもみんなが楽しんで歌を歌い楽しめる場。
これと同じように「絵を描く事」をみんなが楽しめるように「ラクガキ」という言葉を使い広めているんです。
いつからか「アート」という言葉自体がハードルを高めてコミュニティを狭めているのかもしれませんね。なかなか考えさせられます。
【ローカル×コミュニティ】
本日最後のセッションは、【ローカル×コミュニティ】がテーマ。
登壇者は、中島明さん(つなぐ専門家)、白橋瑠璃さん(グリーンバード渋谷チームリーダー)、植原正太郎さん(NPO法人グリーンズ)、角野賢一さん(株式会社伊藤園)の4名。
それぞれが地域コミュニティを作り上げたり密着して活動しているメンバー。
印象的だったのは、中島さんが立ち上げた、「としま会議」という豊島区で活動する面白い人たちを集めるイベントについて。
価値観が一緒で話し合える地元の仲間を作るきっかけを作りたい、と立ち上げたイベント。
1ヶ月に1回開催する位が、ちょうどメンバーが適度に入れ替わってバランスが良い、としながらも主催者側の負担はどうしても増してしまうのが問題で、一時期は開催を休止してたんだとか。
コミュニティオーガーナイザーって大変
コミュニティを運営する主催者は、長く続けていくと参加者から「開催して当たり前」と思われてしまい、辛くなることがあるんだそうです。
この辺りはコミュニティやイベントの主催者でなく、我々参加者の意識を変えて行く必要があると感じました。
主催者の負担を減らす工夫、当たり前と思わない配慮などなど。
特に小さな地域コミュニティにはこれが原因で消滅してしまったものもあるんじゃないでしょうかね。
逆にどんどんとコミュニティの輪が広がって行っているのが、白橋さんが所属するゴミ拾いボランティアのNPO「グリーンバード」。
ゴミ拾いボランティア団体の活動がどんどん広がり、現在世界中に90以上のチームが活動しているんだそうです。
グリーンバードはゴミ拾い団体ですが、大学のサークル的なノリも強く、メンバーとの交流が主目的な参加者も多いそうです。
コミュニティの仕組みを作れば、どんどん広がっていくというのが面白いですよね!
1000万人の渋谷民で渋谷を作り上げる!
最後は、渋谷区副区長の澤田さんと共に締めに入ります。
渋谷は人口は22.4万人の街。
実は働いている人は60万人もいて、遊びに来たり買い物に来たりするする人はもっといるわけで。
そういう人をまとめて「渋谷民」と考え、1000万人が集う場所として渋谷という場を作り上げていきたい!と締められていました。
あなたも当然「渋谷民」ですよっコミュニティの仲間だよ!と言われるとなんだか渋谷にグッと愛着がわいてきてしまいます。
「好きになる・愛着がわく」仕組み。これもコミュニティづくりに大切なことなんですよね!
わんぱくブロガー的まとめ
ぶはぁぁぁ!
インプットが多すぎて頭がパンクしそうですが、自分の中に無かった考え方や内容も多く、刺激的なイベントでした。
そして何より、登壇者含めてイベント企画者や面白い事をやろう!という意識のある人が多く、イベントが終了してもあちらこちらでアツい会話が行われていました。
ここで生まれた出会いが元で、またコミュニティやイベントが生まれるんでしょうね!
また次回も開催していきたい!と宣言されていましたので、気になった人は是非次回イベントをお楽しみにっ!