5月13日公開予定、ジョージ・クルーニー主演の映画「ヘイル、シーザー!」の試写会にAdobeさんに招待され行ってきました。
Adobe(アドビ)と言えば、PhotoshopやIllustratorなどで有名な会社。
私も毎日お世話になっています。
写真の取込・閲覧・現像までトータルで管理する!Adobe Lightroom CCの進化について話を聞いて来たぞ! | むねさだブログ
そんなAdobeがどうして映画の試写会を!?と思う人も多いと思いますが、その辺りについて詳しく聞いてきましたのでご紹介したいと思います。
Adobe Premiere Pro CCで作られた映画!
今回試写会で見せて頂いた「ヘイル、シーザー!」はもちろん、2016年2月から公開された映画「デッドプール」(日本だと6/1公開予定)、トヨタのCMなどの編集に使われているのが、映像編集ソフト「Adobe Premiere Pro CC」なんです。
これまではコンシューマー分野で強かったpremiere(プレミア)なんですが、4Kの波もあって業務利用が増えてきたんだそうです。
このPremiereについてもう少し詳しくご紹介しておきます。
(以下紹介する新機能は2016年夏リリース予定)
8Kの高解像度&VR対応
今年の8月に行われるリオオリンピックでは、NHKが8K映像で中継を行うらしいですが、Premiereはなんとこの8Kの映像編集にも対応するんです。
しかも、実際に編集しているデモを見せてもらったのですが、サクサク動いてるんですよ。プレビュー再生なども。
プレビュー用と実データとを分けて表示することでこれらの軽快な動作を実現しているのだそうです。
さらにさらに!
最近よく見るようになった、360度映像、VR映像の編集にも対応するんです。
上記のような、グニュンッと曲がったように見える映像も、VR表示モードにしてマウスでグリグリ動かしながら編集をすることができるんです。
私もTHETAを使って360度動画を撮影しますが、これは良いですね。
マルチスクリーン、縦長映像にも対応
一般の人の試聴スタイルの変化も大きなポイント。
一昔前だと個人で映像を見るには、テレビかパソコンしか無かったと思うんですが、現在はスマホやタブレットなど幅広い端末で映像を楽しむようになってきました。
そこで、Adobe Premiereは、マルチスクリーンに対応し、これを使った「スマートフォンに対応した縦長映像配信」なども世の中では始まっているんだそうです。
ヘイル、シーザー!とAdobe Premiere Pro CC
で、本日の本題!5月公開予定のジョージ・クルーニー主演の映画「ヘイル、シーザー!」。
映画『ヘイル、シーザー!』公式サイト 5.13(FRI)
こちらの編集にAdobe Premiere Pro CCが使われているんですよ。
監督は、アカデミー賞受賞4回、カンヌ国際映画祭の監督賞受賞3回(史上最多)を誇る、コーエン兄弟。
面白いのが撮影はフィルムでおこなわれており、それをスキャンして取込んだのち、Premiereで編集して行くんです。
それがPremiereのファイル管理だとやりやすいんだそうです。
また、UIがかなり直感的になっており、アナログ感覚で映像や音声を組み合わせて映画に仕上げて行けるんです。
まさに、フィルム時代の感覚で最新の編集を行えるというわけ。
こういうツールは、製作者のやりたいことをすぐに実現できることが重要なので、こういう直観的だったりアナログ的な操作に近しい操作感は大切ですよね。
Adobeならでは!After Effectsなどと連携
そして、映画製作はもちろん業務用映像編集ツールとして人気が高まっている理由として、他のAdobe製品との親和性があります。
映像にエフェクトを追加する際に使われる、After Effectsなどとの連携がしやすいため、Premiereを選ぶ会社が増えてきているんだそうです。
ヘイル、シーザーの感想
というAdobeさんから一連の説明を受けた後、お待ちかねの「ヘイル、シーザー」の試写会が行われました。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、往年の映画のパロディネタが随所に織り交ぜられており、40~60代くらいの映画好きの方は「クスッ」と来ること間違いなし。
個人的には昔の映画はほとんど見ないため、「西部劇」「水中ダンス」「水兵さんのミュージカル」などのシーンのネタ元の殆どが分からない状態でした。
本来の面白さの半分も楽しめてないでしょうし、逆に少しモヤモヤしてしまいました…。
調べてみた所、西部劇のシーンは「西部劇の聖地」とも呼ばれる「バスケス・ロックス自然公園」で撮影されたもので、数えきれないほどの西部劇がここで撮影されてきているんだそうです。
なので、見る人が見れば「うぉぉぉ!懐かしい!」と感じると思います。
このように、「もっといろんな映画を見ておけば、絶対楽しいんだろうなぁ。」とは思いますので、昔(1950年代黄金期ころ)の映画が好きで結構見ている!という方は絶対に楽しめると思いますよ。
わんぱくブロガー的まとめ
ちなみに、映画を観終わった最後のエンドロールでドルビーマークと並ぶように使われていた「Adobe Premiere Pro CC」というロゴがとても印象的でした。
今後は、多くの映画制作にPremiereが使われ、このマークが付くようになるんでしょうねぇ。
そういうのも気にしながら映画のエンドロールを見るのも楽しみになりました。
ちょっとPremiereやAfterEffectsについても勉強してみようかなぁと思いましたね。
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