昼食後はどうしても眠くなります…、むねさだ(@mu_ne3)です。
仕事の効率を上げたいのに、睡魔が襲ってくると仕事が手につきませんよね…。
そんな、午後の効率を上げる鍵は「ランチ」かもしれない!という話や「健康経営」をテーマにしたイベントが開催されるという事で参加してきましたよ!
野菜 de 健康経営?!〜ランチで変わる?午後のパフォーマンス〜
という事で参加してきましたのは、野菜 de 健康経営?!〜ランチで変わる?午後のパフォーマンス〜というイベント。
イベント説明欄にはこのように書かれています。
福利厚生で取り組める健康経営とは?ランチを変えるだけで、午後の生産性が改善する方法。福利厚生はコストではなく、投資として考えることを提唱するサービス提供者3名と産業医の先生が登壇!!福利厚生で取り組む健康経営的アプローチの実例も具体的にご紹介します。
産業医の先生の登壇や、福利厚生で取り組む健康経営!?
ちょっとお堅い内容なのかな…とドキドキしながら参加してきましたが、結論的にはとてもフランクな雰囲気の中行われ、質問などもしやすいイベントでした!
サラダとビールを楽しみつつ聞けるイベント
会場は、日比谷パークフロントにあるWeWork。
イベント開始前から、テーブルの上にはコブサラダ、季節のサラダ、鯖と塩麹のグリルサラダなどが並べられています。
そして、ビールはフリーで飲み放題!
美味しいサラダとビール…。最高の組み合わせです。
早速美味しくいただきながら、イベントがスタートです。
登壇者は医療や健康のスペシャリスト4名!
今回のイベントの登壇者はこちらの4名。
順番に紹介して行きましょう。
大坂 広之(産業医)
まずは、産業医の大坂 広之さん。
産業医と聞くとお堅いイメージがありますが、大坂さんは口を開くと面白い系の先生!
それでいて2018年に一般社団法人健康経営推進産業医会を仲間の産業医と共に設立し、理事に就任するなどアツい想いをお持ちの産業医さん。
また、産業医だけでなく、恵比寿にてイタリアンバルの経営や、インドネシアにてIT事業を行うなど幅広い領域で活躍されている方です。
花高 凌(株式会社HQCTOKYO代表取締役)
株式会社HQCTOKYO代表取締役で、健康経営アドバイザー/健康企業指導員でもある花高 凌さん。
大学ではがんに関する研究を行うが、病気を治すより予防する方が重要であることに気づき、2018年6月に株式会社HQCTOKYOを設立。病気を予防すること(未病改善)の重要性を広めていくための事業を展開しています。
この株式会社HQCTOKYOが行っているのがHQCチェックというサービス。
私も別のイベントでこのチェックを受けたのですが、自覚症状をもとにした5分の問診に答えるだけで、未病の状態を見える化してくれるのには驚きました。
細井 優(サラド代表取締役)
お次は、元Appleの営業ながら、同僚が体を悪くした事をきっかけに企業向けのデリバリーサラダのお店「サラド」を始めた細井 優さん。
健康企業指導員/健康経営アドバイザーでもあります。
サラドについてはこちらをご覧ください。
実は以前からこのサラドの話は聞いていたのでとても気になっていたんですよ!
今日はこのサラドのサラダも実際に並んでおり、美味しくいただいております!
炭水化物ばかりではなくサラダを選ぶことで、血糖値の乱高下が起こらず、午後の眠たさを抑えることができるんです。
会社の福利厚生としてサラダをデリバリーして、仕事の効率をあげる…。最高じゃないですか!
うちの会社にも導入してほしい!
片山 由隆(株式会社yoloz 代表取締役)
最後は、株式会社yoloz代表取締役の片山 由隆さん。
片山さんは、大手医療系マーケティング会社を経て野菜流通の世界へ転身した方。
物語(ストーリー)までうまいをコンセプトに、顔の見える安心・安全な食材を提供。
東京都内ではなかなか食べられないような野菜をデリバリーするなどtoC、toB向けにサービスを展開している会社を経営されています。
詳しくはこちらをご覧ください。
そんな産業医+健康に関する取り組みをしている4名で「健康経営」について話が進められていきます。
健康経営とは?
そもそも「健康経営」という言葉も初めて聞く!という方も多いと思います。
経営というと売り上げアップ!費用削減!という部分に目が行きやすいと思いますが、人件費もかなりのコスト。
従業員1名を採用し育成するためには998万円のコストがかかる、という試算もあるそうです。
仮に、年間20人の人が辞めていくと仮定した場合、損失は約2億円になるんですよね…。
会社としては、なるべく優秀な方に長く健康に働いてもらうことがコスト削減につながるというわけ!
そう。健康経営とは、「会社が、社員の健康に対してお金を使い、それに対して健康・生産性向上・離職率の低下につなげて業績向上や会社の価値向上へとつながる投資・経営手法」のことなんですね。
普段は雇われる側の私としては、こういう考え方があることに驚きました!
しかも、実際に健康教育プログラムを行った会社は、1ドルの健康経営投資に対して3ドル分のリターンがあったという試算例もあるんだそうです!
社員に健康になってもらって、結果リターンもある!って、本当に素敵な投資ですよね!
この辺りは、経営層、人事総務系の人に是非とも参考にして欲しい話です…。
どうして健康経営に関わり始めたのか?
健康経営という言葉の意味は分かりましたが、そもそもこの3名。どうして健康経営に関わるビジネスをスタートさせたのでしょうか。
サラドの細井さんは、元Appleの営業さん。
当時、とある大手企業と仕事をした際、会社の中にCHO(チーフヘルスオフィサー)という役職があり、社員の健康をサポートするという仕事があるということを知ったそうです。
yolozの片山さんは、どうやったら美味しい野菜を都内の人に届けられるか、からスタートした会社。
少しずつデリバリーなどをして行ったところ、健康経営に取り組んでいる会社と相性が良い、ということで事業を拡大してきたんだそうです。
花高さんは、未病という(病気を治すよりも大事な)領域をビジネスにしたい、という思いからスタート。
これまで病気じゃないのに健康に気を使うのはかなりのお金持ちのみ、というイメージでした。
が、一般の人でも取り組みやすくすることで、多くの病気になる人を救える、それはBtoBでの健康経営と相性が良い、ということで広げてきたそうです。
詳しい事例など教えて!
もう少し詳しく事例を聞いていきましょう。
健康経営に取り組んでいる会社とサラダのケータリングとの相性の良さ
yolozの片山さんは、健康経営宣言をしている会社のミーティングに参加してみると、懇親会の軽食にピザだったり冷凍の唐揚げだったり…と健康とは程遠いものが出てくる事が多々あったそうです。
そこで、健康経営に取り組んでいる会社にこそ、サラダのケータリングが相性が良いことに気が付いたんです。
また、リファラル採用(自分の知り合いを自分の会社に採用する方法)の面接などに提供を行うことで、フランクな雰囲気で行える、など人気があるそうです。
確かに会社の面接時の食事会で、産直野菜や健康志向な料理が出てくると、印象も良くなりますし、もちろん健康にも良いですよね。
どうせ働くならば健康に対して意識の高い会社で働きたい、と思うのはとても自然なことだと思います。
なるほど!面白いなぁ!
サラド×DeNAのオリジナルサラダ共同開発
サラドの細井さんは、DeNAとの共同開発の事例を紹介。
意識高い系の人はほっておいてもサラダを食べる。
普段、サラダを食べない層の人たちと一緒に企画してサラダを商品化。
社内報にも掲載され、DeNAのオリジナルサラダとして販売したところ、販売が増加したそうです。
「社内の〇〇さんが企画して作った」「自社オリジナル」というキーワードによって、普段サラダを食べない層にリーチできた良い事例だそうです。
ポンっと宅配サラダを導入するだけでなく、こうやって社員を巻き込んで行くことで、より良い健康経営に繋げることができるんですねぇ。
こういう取り組みをしてくれるDeNAさん羨ましい…。
未病とは?
先ほども出てきた、「未病」という言葉。皆さんご存知ですか?
未病とは、病院で検査をしても異常が見当たらないが、自覚症状を抱えている状態のこと。
これを見える化したのが、花高さんの会社が実施しているHQCチェック(Health Quality Controlチェック)。
実測値は一切取らず、自覚症状のアンケート(問診)に対し、スマホなどから5分答えるだけ。
これすごいのが、体だけでなく心の状態まで見える化し、その見える化した結果に対して具体的な改善のアドバイスまでしてくれるんです。
栄養充足度が低いならば、サラダを食べましょう。栄養活性度が低いならば、運動をしましょう。ストレス疲労度が高ければ、ストレス解消やコミュニケーションによって軽減させましょう。このように結果に対して改善提案もしてくれるんです。
更には、3ヶ月後に同じようにチェックをすることで、改善の見える化もできる、という福利厚生としての定期的な使い方にも適しているんです。
ちなみに、私も以前チェックしたことがあり、こちらが私のHQCチェックの画面です。
足りない栄養素なども教えてくれるので、食事など気を付けるきっかけにもなります。
産業医 大阪さんの取り組み
産業医の大阪さんは大手数社での業務をしていたり、企業に対して優秀な産業医の紹介をしています。
産業医として、健康投資に対してどれだけのリターン(コストカット・社員の健康・満足度・生産性UP・離職率低下)が得られるかの試算をすることができるそうです。
数字で示されると、企業側としても導入もしやすいですよね。
健康のための睡眠は?
食事以外のアドバイスとして、良質な睡眠をとること、を挙げられていました。
睡眠改善の指導により、とある事例では欠勤が減ったり、抑うつ症状の改善、糖尿病の改善などが見られたそうです。
お昼に15分程度の睡眠をとる事は午後のパフォーマンスを上げる、という結果も出ているそうです。
(30分以上は逆にマイナス)
また、一般的にも6時間以上寝るのが健康には不可欠、というのも厚生労働省の「三六協定」で決まっているんですよね。
ただ、単純に6時間とればよいかというと、そういうわけではなく、睡眠は量よりも質が大事で、質を上げることを意識すると良いそうです。
そもそもカフェインは取らない、寝る前に80分前にお風呂につかることで、自律神経が刺激されて眠りやすくなる。など色々なアドバイスを教えて頂きました。
健康経営に投資することでプラスになることを知ってほしい!
まとめとして、健康経営という考え方・取り組みによって、従業員の生産性向上、リスク低減、コストカットにつながる、という事をおっしゃっていました。
もちろん、冒頭でも説明したように、長く働ける(離職率を下げる)というのもコストカットにつながりますし、その施策が従業員満足度の向上や睡眠改善にもつながるんです。
ただし、健康経営の研究はまだまだ過渡期。
健康経営に取り組んだ結果として株価が上がるのか、株価が上がるような経営状態だから健康経営に取り組むことができたのか、という部分ははっきり明らかにはなっていないそうです。
大切なのは、各企業が健康経営について考え、自社にあった取り組みを実践していけるように産業医の方と連携して長期的に取り組んでいくことなんでしょうね。
健康経営という言葉が当たり前に使われ、多くの人が健康で長く楽しく働ける企業が増えてくれれば良いなぁ…と感じたイベントでした!
わんぱくブロガー的まとめ
「健康経営」ということにフォーカスをしてトークが行われた本イベント。
会場には、人事総務系の人、未病系のサービスを運営している人、健康に気を使う人など様々な人が参加しており、終了後には閉館ギリギリまで登壇者のみなさんと名刺交換や意見交換などが行われていました。
もちろん、私のような普通の会社員にとっても、とても参考になる内容が多く、明日から実践しようかな、と思えることがいくつかありました。
中でもこの一言、しっかり胸に刻み付けておこうと思います。
「午後の自分への投資」と考えてランチにサラダ。
これが健康にも生産性向上にもつながり、結果睡眠時間の確保で良いサイクルになる、と。
これを会社の福利厚生として取り入れてくれる企業ってすごく素敵だと思います…。うちの会社も取り入れてくれないかなぁ…。
また、こういうイベントがあった際は、ぜひとも人事総務系の人や経営陣の方に参加して欲しいと強く感じたイベントでした!