面白いことが大好きな、むねさだ(@mu_ne3)です。
「ドーンッ!」「ガーン」「ふわふわ」「ぽつぽつ」などの擬音語(オノマトペ)。
日常の会話の中でも、これらを使って気持ちや状態を伝えることは多々ありますし、使うことでより具体的にイメージしやすくなりますよね。
そんな擬音語を使って、対話や自己の掘り下げ・アイデア発想ができる「オトグラフィカード」の完成披露イベントがあるとのことで参加してきました!
これが、やってみるとメチャクチャ面白くて、更には色々な可能性を感じる凄いカードだったのでご紹介したいと思います。
Otography(オトグラフィ)カード 完成披露ワークショップ
という事で行ってきましたのは、Otography(オトグラフィ)カード 完成披露ワークショップ。
講師は、このカードの生みの親であり、ラクガキコーチのタムカイことタムラカイ氏。
普段は絵を描くことが好きで、ラクガキの楽しさを広めたり、それを使ったアイデア発想などを教える活動をしているんです。
彼の取り組みは最近色々なメディアでも取り上げられてますし、書籍も数冊出版しているので知ってる人も多いんじゃないでしょうか?
そんなタムカイ氏が掲げるのは、「世界の創造性のレベルを一つあげる」というミッション。
創造性とは、「自らの未来を自らで創りだす」という態度・姿勢であり、自分でこうしたいと思えること、自信を持って動けること。というタムカイ氏。
その活動をしていく中で、いろんな人にヒアリングする機会があり、それをエモグラフィという手法で可視化していく中で、あることに気が付いたんです。
あ、エモグラフィについてはこちらの記事をご覧ください。
そのエモグラフィを通して気が付いたのが、ターニングポイントや閃いた瞬間、何かを掴んだ瞬間、切り替わった瞬間に「ピキーン」とか「ドドーン!」という擬音語で表現している人が多いという事。
「ん、これは何かあるぞ…!?」と感じ、A4のコピー用紙を切って、擬音語を書き出してみたんです。
そこからブラッシュアップや選定を繰り返し、漫画家の人にデザインを依頼するなどして生み出されたのが、「オトグラフィカード」。
今回はこのオトグラフィカードの完成披露と、これを使ったワークショップを行うというイベント。
擬音語が書かれた40枚のカード「オトグラフィカード」
早速、各テーブルに1セットずつ、オトグラフィカードが配布されます。
セットの中身は、「オトグラフィカード40枚」のほかに、「説明カード」「インスピレーションカード」等が入っています。
まず使うのは、擬音語が書かれたオトグラフィカード。
この時点では、どのような擬音語が入っているのか見ていない参加者たち。
テーブルメンバーへの自己紹介を兼ねて、まず最初にカードを1枚引いて、「最近、その音がした時」の話をしていきます。
このテーブルで言うと、「じわじわ」「グサグサ」「ゴゴゴゴ」「ジャーン」「ホロホロ」「キラーン」などが出ていました。
最近「ジャーン」って擬音語がした話。できますか?(笑)
すぐに話し始められる人、うーん…と頭を悩ます人もいて、面白いっ。
これだけでも会場は大盛り上がりっ!けれども、オトグラフィカードの面白さはこんなもんじゃないんです!
オトグラフィカードの基本の使い方!
ここからは、オトグラフィカードの基本の使い方で、自己開示を行っていきます。
この使い方はオトグラフィカードのセット中の「説明カード」に書かれています。
2.選んだ12枚から3枚を引いて表にし、左から「過去、現在、未来」を表すように並べ替える。
3.カードに描かれた音を使ってストーリーを作る。
4.ストーリーを話し終わったら、裏向けになっている残りの9枚を表にし、理想の未来にたどり着くためのきっかけの音を一つ選び、その理由を話す。
5.(時間があれば)8枚のインスピレーションカードを裏向きでシャッフルして1枚選び、そこに書かれている問いかけに対して想いを話したり、考える。
まずは、裏向きにした40枚から12枚をランダムに選びます。
そこから3枚を選択して表に向けて、左から「過去、現在、未来」を表すように並べ替えます。
これを見ながら、無理やり当てはめつつ、自分の中でストーリーをつなぎ合わせて話をしていきます。
無理やり話すからこそ、普段意識していなかった自分の行動や想いが、自分の中から言葉として出てくることに驚きます。
最後に、伏せていた9枚を表に向け、そこの中から「未来に向かうためにキッカケにしたいオト」を選んでそれについて話をしていきます。
これ、同じ言葉でも、人によって受ける印象や、思いが違うのが面白いんですよね!
例えば、「ふわふわ」というこちらのカード。
私は、地に足が付いていない感じでネガティブな印象を受けたんですが、他の人は人当たりが良いとかガツガツしていない、と言うポジティブでそうありたい状態として捉えてる人もいました。
また、その音が自分から出てくる音なのか、周りから聞こえてくる音なのか。そういう捉え方もみんな感覚で違うのが面白い…!
自分でも、「こんな話はこれまで人にしたことが無かった」「あ、そういえばこういう事があった、思っていた」という潜在意識の掘り起こしにもなって不思議な感覚!
けど、そんな自分が話すのも、人の話を聞くのもワクワクして楽しいんですよねっ!
8枚の「インスピレーションカード」で更に掘り起こす!
2周程度回した後は、更に応用編!
8枚の「インスピレーションカード」を使って、話を掘り下げて行きます。
例えばこんなカードが入っています。
そこへ行くためのチケットはなんでしょうか?
思ってもみない質問だったり、今話をしていたことの延長線上だったり。もう1歩深く話を掘り下げる。これがまた良いんですよ…!
更には、話を聞いていた人もその他のカードを使って、その人の話にコメントをしていきます。
この辺りのやり方も、各自やりながらアレンジして行けば良いと思いますし、現に会場では回を重ねるごとやテーブルごとに独自ルールがどんどん生まれていました。
偶然的に出会う擬音語で、自分の事を語る、人に対してアドバイスを送る。
こうすることで、普段自分の中の無意識下に隠れていた引き出しを見つけて開けてみる、という体験をすることで、自分の中のモヤモヤや迷いがスッと晴れたりする人も多く見受けられました。
私もこのオトグラフィカードを使うことで、改めて「自分がブログを書くのは、自分が知り得た情報を他の誰かに伝えたいから。それによって喜んで欲しいから」だと気付かされました。
最後は、まだまだみんな話足りず、イベントが終わって懇親会となっても、引き続きオトグラフィカードを使って、みんなの話を聞き続けていました。
懇親会の2時間の間、ほぼテーブルに座ったままで、同じ人たちと更に話を深掘りするようなイベント、初めてでした!(もちろん、強制されたわけではなくそれぞれがそうしたいから自然とそうなった)
それだけ楽しかったんですよね。
オトグラフィカードの魅力
オトグラフィカードの魅力を改めて考えてみました。
擬音語が書かれた40枚のカードから数枚を引き、それをきっかけに会話を行うことで、何もないよりも会話が引き出しやすく、しかもカードを言い訳・きっかけとして、普段しないような話を自分の中から引き出すことができることなんですよね。
そして、人の話の中で出てくるキーワードが自分に刺さる事もあるんですよ。
「出会い(のきっかけ)を作る、繋げる」とか、「スーッと自分が抜けてもプロジェクトが回るようにするのがゴール」とか。
だからこそ、人の話も真剣に聴きたくなるし、話す方もフィードバックをもらえるので、もっともっと話したくなる。
このオトグラフィカード。
もちろん今回紹介した、基本的な使い方だけではなく、このカードを中心として、色々な話ができるんですよね。
・人生相談
・潜在的な気持ちの掘り起こし
・人へのアドバイス
・客観的な状況整理
などなど。
また、アイデア発想やクイズ、子どもと遊ぶならば擬音語にまつわるモノを探してくる、なんてゲームも面白そうですよね!
わんぱくブロガー的まとめ
大盛況で、予定していた懇親会の終了時間を大幅にオーバーしてもまだまだ終わる気配が見えないほど盛り上がった、オトグラフィカード完成披露ワークショップ。
大人から子ども、仕事から遊びまで、幅広く使える「オトグラフィカード」の可能性を大いに感じたイベントでした。
また近々イベントを計画中とのことなので、気になる人はPeatixのこちらのアカウントをチェックするようにしてください。
そんなオトグラフィカードが気になる…!という人に朗報っ!なんと、BASEでWEB販売されてますよっ!