最近、健康に気を遣うようになってきました、ブロガーのむねさだ(@mu_ne3)です。
皆さんっ!
以前ブログで紹介したこちらの記事、ご覧になりましたでしょうか?
渋谷に現役ナースが約50人集結し、一般参加者とビール片手に健康について語り合った伝説的なイベント「渋谷ナース酒場」。
メチャクチャ盛り上がり、このブログだけでなく新聞社やテレビ局まで取材に入り話題となったこのイベントの2回目が開催されることになりましたっ!
今回は、より「役に立つ」内容を盛り込み、いい意味で別物に進化した内容でしたのでご紹介したいと思いますっ。
事前チケット完売っ!「渋谷ナース酒場 Vol.2」
という事で今回ご紹介しますのは、現役看護師が30名以上渋谷に集結し、お酒を飲みながら健康について話し合うイベントの2回目、その名も「渋谷ナース酒場 Vol.2」。
会場は、前回と同様、渋谷にある東京カルチャーカルチャー。
会場と同時に参加者が流れ込み、ナース服を着た看護師さんたちと既に交流を始めています。
もう、このナース服の人たちとスーツの人が入り混じる光景だけでも非日常なのですが、今回のテーマは「心臓マッサージ」!
誰の身の回りにも起こりうる「万が一」で役立つ最新式の情報をみんなで楽しく学んでいくわけです!
そして、テーブルの上にはなぜか、ペットボトルのお水と何やら人の形が描かれたシートが置かれています。
それでは、イベント開始ですっ!
看護師ーずの4名!
まず壇上に登場したのは、看護師コミュニティ「看護師ーず」の4名。
看護師ーずは、看護師の未来を考え、看護師同士や、業界外部の方との接点づくりを目指す若手看護師コミュニティ。
もちろん、登壇している4人意外にも、会場には30人以上の現役看護師さんが集結しており、皆さんの「健康について考えてほしい!」という強い気持ちが伝わってきます。
この後、大事なことを学ぶため、まずは「お水」で乾杯です!
私、この東京カルチャーカルチャーには何度も来ていますが、お水での乾杯は初めてでした(笑)。
全ての人に、突然の心肺停止に対する心得を!「FastAid」
今回のイベントのテーマは、先ほども述べたように、「心臓マッサージ」。
ここで、より詳しい話を聞くために、FastAid(ファストエイド)の代表「小澤 貴裕」さんが登場します。
このFastAid、Webサイトにはこのように説明されています。
そこでファーストエイド(First Aid、応急処置)について、専門家による処置の完璧さよりも、市民による対応スピードを重視する考え方について「FastAid」という造語を作りました。
ファストなもの(いつでも身近にあるスマートフォンやペットボトル)でファストに(短時間で簡単に)応急手当を覚えたり緊急対応できる体制を作ると言う意味も込めています。
なにこの素晴らしい思想!
そして、心停止の危険性や発生数の多さの発表に、会場はどよめきます…。
交通事故の18倍もの方が突然死で亡くなってる、心停止で倒れた人の社会復帰率は9%の現状…。
それを、救えるかもしれない方法があるんです!
助かる可能性を高める!心肺蘇生法(CPR)
それが、CPR(CardioPulmonary Resuscitation)、いわゆる心肺蘇生法のこと。
心臓マッサージを主に行い、余裕があれば気道確保、呼吸の補助方法である人工呼吸を行うことを指します。
運転免許を持っている人などは、一度は知識として学んだことがある人も多いはず。
ただ、今目の前で誰かが心肺停止で倒れた場合、あなたは心肺蘇生法、行うことができますか?
私は正直自信がありません…。
会場に来ていた人全体にアンケートを撮ってみたところこんな回答結果に。
いやいや、看護師ーずが30人。一般参加の看護師さんも数人いらっしゃるので、もうこれ一般人はほぼ無理ってことじゃないですか…。
世論調査でも5割以上の人が「できない」と回答しているんです。
ただ、その一方で、「救急車の到着時間、平均8.5分」「倒れてからの対処が1分遅れるごとに救命率は7〜10%下がる」「CPRが行われないと救命率は4.7%」という現実があるんです。
「CPRが行われないと救命率は4.7%」って、心肺蘇生法をしないと、もうほぼ厳しいじゃないですか…。
AEDは何をする機械?
こちらも何の為に、どんな時に使うかご存知ですか?
実は、3番の「心臓の痙攣を止める」為に使います。
なので、心臓が止まっている時には使えないようにできてるんですよ。
痙攣、振動が起きてる心臓をリセットして、正常に動かすようにするのがAEDなんです。
ちなみに、AEDは無ければ無いで仕方が無い。救急車を呼べば持ってきてくれるので、AEDを探すためにその場を離れたり、心臓マッサージをやめてしまう方がよろしく無いんです。
AEDの使い方などは、動画でご紹介しておきますね。
大切なのは、極力心臓マッサージを止めないこと。
心臓が止まった場合、とにかく心臓の代わりにマッサージで動かし、血液(酸素と糖)を脳や臓器に送り続ける必要があるため、心臓が止まったらCPR(心臓マッサージ)が大切なんですよね。
けど…そんなCPR(心臓マッサージ)なんて難しそうだし…。
そう思っている人に、目からウロコな新常識っ!
ペットボトルを使った心肺蘇生の練習法!
この「難しそう…」と感じる心肺蘇生法の練習を、先ほどから机の上に置かれていた「ペットボトル」でできるんですよ!
心臓マッサージはだいたい50kgの力で、5〜6センチ押し込む必要があります。
これを体験するためには、通常このような専用の人形を購入したりレンタルして練習する必要があったんですよね。
もっとみんなにCPRを練習してほしい、体験してほしいのに、この人形の数が限られていたわけです。
が、FastAidは気がついたんです…。
ペットボトルがちょうど人の胸の硬さと同じ!?
CPRの練習に、サントリー天然水のペットボトルが、ちょうど良い!ということに。
最初は周りのメンバーも半信半疑だったものの、試してみると「確かに…」と。
2Lペットボトルだと、1Lのお水を残した状態がちょうどよく、500mlのペットボトルだと空の状態がちょうど良いことが偶然わかったんです。
科学的にも調べてみたところ、胸の押し返す力も同じ感じで、むしろ人形よりも良い感じなんですって!
ちなみに、このサントリーの天然水のペットボトル。500mlの方は年間7億本も売れているんですよ。まさに身近にある、誰にでも入手しやすいもので、CPRが練習できるというわけなんです。
練習してみよう!
ということで、早速ペットボトルを使った、CPRの練習を看護師のみなさんとともに行います。
ナース酒場、という言葉に惹かれてやってきた人たちも、みなさん真剣な表情!
約100人が入った会場全体で、CPRを全員で行っていきます。
ちなみに、何分か使うとペットボトルはへたってきてしまいますので、交換するようにしましょう。
最後に、より実践に近い形で、4分間を4人で、とにかく続ける、素早く交代する、ということを行いました。
いや、4分ってかなりきついんですよ。
慣れていないと30秒でもしんどいのですが、慣れてくると2分くらいできるようになるそうです。
最後はもうヒーヒー言いつつ4分全員でやり遂げましたっ!この、会場のなんとも言えない一体感!
自然と拍手が沸き起こっていました。
AEDの使い方の動画も見た。CPRのやり方も練習した。けど、実際周りに人が居なかったら?どうやって助けを呼びますか?
「助けてっ」が届く!次世代型119番通報アプリ「Coaido119」
ここで、Coaido119という次世代型119番通報アプリの紹介。
従来だと、周りに人が居てもその人たちにSOSを届けることができなかったんです。
そこで考えられたのが、このCoaido119アプリ。
119番通報を行いつつ、このアプリを入れている近くの人に「助けてっ」を届けることができるんです。
これにより、AED管理者や救命知識を持った方が駆けつけてくれる可能性を高める、という素晴らしいアプリ!
しかも、重要度により、119番なのか電話相談なのか、など選択することもできるんですよ。
具体的な使用イメージの動画を貼っておきますね。
これはもう、全員必須で入れておくべきレベルのアプリ…!
まだiOS向けのアプリしかありませんが、これは万が一の時に役立つはず!という事で、私も即インストールしました!
個人的にはこれ、我が家のマンションの組合に連絡して、任意で良いので全員にインストールを推奨したいですね…。
ここからお酒解禁っ!トークセッション
お次は、休憩を挟んでからの、看護師ーずの4名が登壇しての、トークセッションをサラリと。
ここからはやっとお酒解禁っ!ということで、改めて…乾杯っ!
イベント名、「ナース酒場」ですしねぇ!
4人の話を聞きつつ、テーブルにいるナースの人に血圧測定をしてもらいます。
そんな、各テーブルの看護師とワイワイと会話しながら4人のお話を楽しく聴かせてもらいました!
普段の悩み相談や、看護師さんたちからも色々なアドバイスなど、普段なかなか気軽に話せない人同士が交流をしているのがとてもいい感じでした。
ナース服のファッションショー!
最後に行われたのは、ナース服メーカーの「住商モンブラン」さん提供による、ナース服のファッションショー!
住商モンブランさんは、ドラマなどの衣装協力などもしている、実用的かつおしゃれなナース服を取り扱う会社です。
さて、それでは行ってみましょうっ!
まずは、スポーツメーカーのアシックス製のナース服!
ポイントに花柄が可愛い、ローラアシュレイのナース服など。
チラリと見える柄がおしゃれですよね。ナースたちも普段と違うナース服に嬉しそうっ!
ってジョッキ片手に上がってるし(笑)
こう見ると、ナース服ってこんなにおしゃれで可愛い色や柄のものもあるんですねぇ!
最後にまた看護師ーずの4人が締めの言葉。
普段、看護師同士の横のつながりや、一般の人とこうやってラフに話ができる場が少ないナース達の交流、そして我々一般の人間からしても、こんなにも医療に真剣に向き合い、「人が助かる世の中」を目指してくれている人たちがいるんだと気づかされました。
わんぱくブロガー的まとめ
正直、「渋谷ナース酒場」というキャッチーなタイトルのイベントですが、そのタイトルから想像する以上に真面目で、役に立つ情報を多く学べたイベントでした。
もちろん、ただの座学ではなく実際に自分が体験し、看護師さんたちと直接話し合うからこその、参加者全員のこの笑顔!
医療にかかわる人たちだけではなく、私たちもできることがある。知っておけば助けられる命があることを意識しておくだけで、世の中を変えることができるかもしれません。
FastAidの考え方と共に、まずはこちらのCoaido119アプリのインストールから始めてみませんか?
前回の「渋谷ナース酒場」の様子も是非ご覧くださいっ!