2017年10月にセレナを新車で購入しました、むねさだ(@mu_ne3)です。
そんなセレナにe-POWERモデルが追加発売されたのが2018年3月1日。
正直、羨ましい…。
そう思っていたところ、日産さんからお声がけいただき、「日産インテリジェントモビリティを体験する!ブロガー向け試乗会」に参加してきましたのでご紹介したいと思います。
追浜グランドライブにて開催!
私も日々愛用している日産車の、インテリジェントモビリティを体験するためのブロガー向け試乗会・技術体験会にご招待され行ってきました。
場所は、横須賀追浜にある日産の実験施設「グランドライブ」。
一般の人は入れないし、撮影場所も限られているほど貴重な場所に足を踏み入れ、詳しく話を聞いて来ました!
ニッサンインテリジェントモビリティ
まずは、会議室にて今回の主題にもなっているニッサンインテリジェントモビリティとは何か?と言う説明から始まります。
上の写真にあるように、「インテリジェントドライビング」「インテリジェントパワー」「インテリジェントインテグレーション」という3つの柱によってワクワクするような体験を実現してくれる取り組みのこと。
この3つ、それぞれ詳しく見ていきましょう。
運転に自信が持てる、インテリジェントドライビング(自動運転)
インテリジェントドライビングとは、いわゆる「自動運転」のこと。
2016年に高速道路の単一車線での自動運転を搭載したセレナを発売した日産。
なんと、2018年内には高速道路の複数車線での自動運転、2020年には一般道の交差点などにも対応する自動運転技術が搭載された車が登場する予定だそうです。
この図を見ていると、どのタイミングで車を買い換えて良いのかわからなくなりますが、これから10年程度で完全自動運転の車が発売されるということで、これだけでもワクワクしちゃいますね。
走る楽しさ、ニッサンインテリジェントパワー
お次は、ニッサンインテリジェントパワー。簡単に言うと、100%モーターで走る車の事。
車でいうと、リーフやノートe-POWERやセレナe-POWERなどがこれにあたります。
電動パワートレイン&バッテリーというのは共通技術になっていて、それにどういう方法で電力を供給するかのバリエーションで数種類の車が開発されているんです。
電気をそのまま使うリーフ、ガソリンエンジンで発電するe-POWER。水素やバイオエタノールで電力を作っている車もあるんですね!
これらの電気自動車は環境にも優しいのですが、走る楽しさも両立している素敵な車なんですよ。この辺りは後の試乗感想でもお伝えしたいと思います。
社会と繋がる、ニッサンインテリジェントインテグレーション
3つ目の柱が、ニッサンインテリジェントインテグレーション。社会と車をどうつなげるか、便利にするか。
車と社会を繋げる事で、もっと便利で素敵な世の中になる。日産だけではなく社会全体と協力してこういう活動に取り組んでいきたい!と言われていました。
そしてここからは、このニッサンインテリジェントモビリティの考え方にて開発されている車を紹介していきます。
新型リーフ
まずは、ガソリンを一切使わない、電気を充電して走る電気自動車「日産リーフ」。
詳しくは以前発表会の記事を書いていますのでこちらをご覧ください。
ちなみに、新旧のリーフの基本性能の差はこんな感じ。
よりパワフルなモーター、よりロングバッテリーを搭載。そして、最先端の知能化技術が詰め込まれているんです。
プロパイロット、プロパイロットパーキング、踏み間違え衝突防止アシスト、など。
まさに日産の技術の結晶ですね。
e-Pedalの特徴
中でも、アクセル1つで加速・減速操作ができる「e-Pedal」。
ブレーキペダルへの踏み換え回数が最大9割減するんです。
これは興味がある人もない人も、一度試乗して体感して欲しいですね!
日産セレナe-POWER
そして、家族史上最高にお出かけしたくなる車。として発売されることになったのが、セレナe-POWER。
ミニバン売り上げNo,1の実力を持つセレナに、e-POWERが搭載されることにより、更に家族のための車として魅力がグンと増しています。
e-POWERがミニバン「セレナ」にもたらす価値。としては挙げられているのがこの4つ。
ノーマルな現行セレナに乗っている私としては、この4つどれもが羨ましい機能です…。
改めて説明しておくと、e-POWERのメカニズムはこんな感じ。
車を走らせる駆動部はモーター。
そのモーターを動かすための電力を、ガソリンエンジンで発電しているんですよ。
つまり、電気自動車に火力発電が搭載されている車、というとわかりやすいと思います。
住宅街で静かに走れるマナーモード!
今回のセレナe-POWERに搭載されている新機能として「マナーモード」と「チャージモード」というのがあります。
深夜に住宅街に戻ってくる際は、発電用のエンジンをオフにして静かなモーターだけで走行して帰宅することができるんです。
電気自動車(EV)とe-POWERの違い
ここで改めて、電気自動車とe-POWERの違いを見てみましょう。
インバーターと高出力モーターは共通です。
バッテリー部分以下が違い、電気自動車(EV)の方は大容量のバッテリーが搭載。e-POWERはバッテリーは小型で、発電機とエンジンを搭載しているんです。
参考に、他社から発売されているハイブリッド車は、パラレルハイブリッドと呼ばれる技術で、モーターとエンジンの両方を使って走っているんです。
座学はこの辺りにして、お待ちかね。試乗体験にてニッサンインテリジェントモビリティのすごさを体験していきます!
グランドライブコースを試乗体験!
この日はあいにくの天気で、小雨が降ったり止んだりの状態ですが、日産リーフや日産セレナe-POWERを体感できる貴重な時間。
多少の雨なんて気にしないですっ。(むしろ花粉症的には嬉しい天気)
会場には、日産リーフ、日産セレナe-POWER、日産ノートe-POWERがずらりと用意されていました!圧巻ですよ!
高速道路や渋滞時に便利な自動運転「プロパイロット」
まずは、日産リーフでのプロパイロット(自動運転)を体験!
前を走るのはスカイライン。
プロパイロット機能をONにすると、設定した時速もしくは前の車の速度に合わせて(一定間隔を保って)自動走行してくれるんです。
設定は3ステップありますが、基本はハンドル右側に付いているこれらのボタンで行うため、慣れてくると3〜4秒程度でプロパイロットで自動走行を始めることができます。
前の車との距離、地面の白線(レーン)、そして速度。これらを検知しながらハンドル操作とアクセル・ブレーキ操作を行ってくれています。
渋滞などで前の車が止まったらこちらもそれに合わせてスピードを落として停止します。
3秒以内に動き始めるならば特にこちらは操作不要でそのまままた付いてスタートしてくれます。
3秒以上停止した場合はプロパイロット機能が一時停止になるので、その際はRES+のボタンを1つ押せば、また先ほどの設定で機能をONすることができます。
私も自分のセレナにこの機能が搭載していて愛用していますが、渋滞時などのストレスがグッと減りました。
障害物を検知する踏み間違い防止技術
お次は、衝突防止ノートe-POWERに搭載されている、踏み間違い防止技術の体験。
ソナーとカメラの両方で障害物の有無や距離を検知しており、障害物が目の前に来ると自動ブレーキ&アクセル無効化をしてくれる機能です。
ちなみに今現在、この機能が搭載されているのは、ノートe-POWERとリーフとセレナe-POWERの3機種。
よくニュースなどで見かける、「コンビニの駐車場でアクセルとブレーキを間違えてガラスに突っ込む」なんて事故を防いでくれるこの機能。
クリープ現象での衝突も防止してくれるので、信号待ちでふとブレーキが緩んで前の車にコツンと衝突、なんて事故も防ぐことができるんですよ。
こういう万が一の事故を防いでくれる技術もどんどん発達しているんですねぇ!早く全車に標準搭載して欲しいくらいです。
ボタン一つで自動駐車!「プロパイロットパーキング」
お次は、リーフに搭載されている「プロパイロットパーキング」。ボタン1つで自動駐車してくれるすごい機能です。
プロパイロットのボタンを押すと、このようにナビ画面に駐車予定場所が「P」のマークで表示されます。
その隣がよければその隣をタッチすれば、その隣(上の写真でいう上側)に候補を切り替えて、駐車してくれます。
ちょっと斜めに停めたい、なんて時には手動で角度を変えたり、位置をずらして駐車も可能です。
このハンドルもアクセルブレーキも全て触っていないのに、スイッチを押し続けるだけでギュンギュンハンドルを切り替えて駐車スペースにスッと停めてくれるのはめちゃくちゃすごいですよ。
車庫入れが苦手で…。という人はこれだけでも買い換える価値があると思います。
ピタッと白線と白線の中央に停めてくれますからね…。私より上手かもしれません…。
セレナe-POWERは55Lで1000km以上走れる!
個人的には一番気になっていた、セレナe-POWERもしっかりと見てきました。
ガソリンタンクはガソリンのセレナと同じ55L。
モーターは、ノートe-POWERと同じもの(ただしインバーターが違うので高出力)。
発電エンジンは、マーチやノートと同じ3気筒1.2Lのものを搭載しています。
バッテリーはノートe-POWERよりも大きいものを搭載しています。
ちなみに、EV(100%電気自動車)ってバッテリーが劣化するとそれがダイレクトに走行距離に反映してきますけど、e-POWERのバッテリーは劣化したとしてもエンジンから電力を充電し続けているのでユーザーにはわかりづらいようにできてるんですって。
もちろん、試乗もガンガン行い、静かなでスムーズな加速、e-Pedalでワンペダルの操作感など体験させてもらいました!
ほんと、加速が静かなのにパワフルなのは高出力モーターで走るからこそ。そして、e-Pedalのブレーキングの自然なこと…。運転が上手な人のブレーキと同等くらいの自然な止まり具合。最高です。
この辺りは、2月に試乗した感想を別記事にて紹介していますのでご覧ください。
そして、燃費の良さもこのセレナe-POWERのすごさ!
実際に55Lのガソリンを搭載して、下道だけでも1000km以上走れる燃費の良さがあるんですよ!
質疑応答でさらに詳しく!
試乗会の後は、また会議室に移って質疑応答。
試乗して感じたことやさらに突っ込んだ質問をしていきます。
e-Pedalはどうしてスムーズなのか
まずは、試乗したほぼ全員が驚くほどだった、e-Pedalのスムーズな減速などの乗り心地について。
このe-Pedalは、車速に応じてブレーキの利き方を調整しているんです。そして更にはアクセルペダルを離す操作にも合わせて、パッと離せばパッとブレーキを。ゆっくりと離していけばスムーズにゆっくりとした減速をしてくれるんです。
内部でめちゃくちゃインテリジェントに制御してるんでしょうねぇ。これは本当に試乗で体感して欲しいですね。
ガソリンエンジンで発電、モーターで走行って何が良いの?
e-POWERの、ガソリンエンジンで発電、モーターで走行って実際どのように良いの?という質問に対して、まずは燃費。
ガソリンエンジンで、一番効率が良いとされる回転数で発電し続けることで、一番エコに発電をし続けているんです。
そしてその電力で走行したり、電力が足りているときはバッテリーに蓄電しながら走行しているので、アクセルの強弱にあまり関係なく燃費が一番良い状態でガソリンエンジンが発電し続けてくれます。
発電用のエンジン自体は、じつはマーチやノートと同じ(1.2Lで3気筒の)ものがセレナe-POWERに搭載されています。
一番効率が良いところで発電しているため、発電用としてはこれで十分賄え、インバーターを高出力なものを使うことで、出力やトルクが大きくなり、大きな車体でも問題なく走らせることができるんですよ。
雪道でも安心のEVとe-POWER
実は、リーフやe-POWERの車は、モーターで走行しているため、雪道でも安心して走れるという特徴もあるんですよ。
自分がどういう状況なのか(回転数と速度)を見ているので、路面が凍結していると、滑り始めを検知してモーターで調整。
そして、無駄にエンジンを吹かす必要がないので、繊細なコントロールが可能というわけです。寒冷地に住んでいる人にこそ、e-POWERはオススメというわけですね。
ちなみに、e-Pedal搭載車には、傾きセンサーが搭載されており、勾配も検知しているんです。
なのでe-Pedalを離した時に、平地だろうが傾斜だろうが、同じ感覚で止まるように調整してくれているんですって!すごい…。
わんぱくブロガー的まとめ
今回、追浜のグランドライブにて開催されたブロガー向け試乗会。
日産さんがめちゃくちゃ気合いを入れているのがわかりましたし、とてもわかりやすく、日産のインテリジェントモビリティの魅力を参加者全員が体感できた1日でした。
担当者さんの「e-POWERは一度乗れば魅力が絶対に伝わるので、売れる自信はあった!」と力強く話していたのが印象的でした。
私自身もセレナの魅力と、リーフやe-POWERの魅力をより理解できた1日でした。
車の買い替えを検討している人も、そうじゃない人も、是非一度日産で、このモーターでの走りやe-Pedalを含めたニッサンインテリジェントモビリティを体験して欲しいと思います!