旅行も写真も大好きな、むねさだ(@mu_ne3)です。
みなさん、旅行の時どんな写真を撮りますか?
そんな旅と写真の話を、3人の旅ブロガーから聴けるというイベントに参加してきましたのでご紹介したいと思います。
これが、思った以上に面白く、旅に出て写真を撮りたくなりましたよっ!
3人の旅ブロガーによる旅と写真とエトセトラ
という事で参加してきましたのは、こちらのイベント!
3人とも知り合いのブロガーという事もあり、普段の活動も知っているのでとても気になり参加する事にしました。
前半は、3人それぞれのソロトーク。後半は3人での座談会となります。
とくとみぶろぐ「徳富政樹」
まず一人目の登壇者は、徳富政樹さん。
ブログ歴は11年。
最初にカメラを買ったのが2007年。
カメラは、当初からずっとNikon一筋!
旅行には、レンズ3本を持って撮影に行っているそうです。
旅した地域は日本全国、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、ドイツ、台湾、チェコ、タイ。
まさに、写真と旅に特化したブロガーの徳富さん。
旅に出て写真を撮りたい
最初に一眼レフを購入したのが、2007年。
カメラを持ったことで、いろんな風景を撮りたい。
そう思って最初に選んだのが、青森。
津軽線の終着駅の「三厩駅」。その先にあるのが、竜飛岬。
そこで、撮った写真がこちら。
それまで猫の写真なんてほとんど撮ったことがなかったのですが、たまたま猫がいたのでカメラを向けたところ、なんと振り向いて目があった…と。
ここから猫写真にハマってしまったんだそうです!
鉄道写真にハマる
そして、もともと鉄道が好きだったんですが、改めて鉄道写真にはまり始めます。
只見線の写真がこちら。
こちらが五能線ウェスパ椿山駅の観光駅長さん。
旅行の雰囲気がとても出てますよね。こういうの見てると鉄道旅行にでてくなりますもん。
旅行に行かなくても鉄道写真は撮れる!
鉄道写真というのは、もちろん旅行に行かなくても撮れるんですよ。
ということで新宿で撮影した写真がこちら。
電車が来るタイミングと浴衣の女性が重なる瞬間…!
モノレール、夕日の美しいタイミングを狙って撮影。
そして、私がすごいと思ったのがこちらの「日暮里舎人ライナー」の写真。
向こうに太陽があり、人の影が電車の中に見えるタイミングを狙ったそうです。
すげぇ…。
私も、今まで旅行写真など撮ってきましたけど、ここまで意図して「待って写真を撮る」ということをしていなかったな、と痛感しました。
その場でしか撮れない写真を狙って撮るようにしている徳富さん。いろいろな場所へも足を運びます。
トライしてみた「ひと駅散歩」
好きな旅のスタイルに、鉄道の駅と駅の間を歩く、「ひと駅散歩」があるそうです。
その名の通り、1駅分自分の足で歩き、その間に写真をとったりして楽しむ旅のスタイル。
例えば、日暮里駅から西日暮里駅までは750m。気軽に歩けそうな距離ですよね。
ただ、とてつもなく過酷な距離もあるわけで。福島県奥羽本線の庭坂駅と赤岩駅の間を歩こう。と思ったが歩くと11.8km、3時間もかかる…と。
列車の本数が少ないしチャレンジも大変。
思った以上の田舎で山道、しかも天候は雨…という最悪のコンディションの中スタート!
廃屋などもありつつ、なんとか途中まで頑張ったのですが天候不良で続行断念。
が、諦めきれず3日後に再挑戦!
道中、ニホンカモシカの写真が撮れるほどの山道を歩ききって、なんとかゴールしたそうです!
カモシカとも目が合ってる…。こんな写真が撮れるなんて素敵な場所ですよね!
「ここ行ってみたい!」と思った方もいるかもしれませんが、この奥羽本線赤岩駅。実は今年の3月から休止駅となりもう、列車で訪れる事ができない駅なんです。
いつかなくなる可能性があるので、撮れるうちにその場所を訪れて写真を撮ろう。
そして、旅ブロガーとしてブログを書き、それによって人が来てその場所が活性化していくと良いなぁ、と締められていました。
ホンマニアのほんまちゃん
そしてここからは、ほんまちゃんこと、本間望さんのプレゼン。
いわゆるプロブロガーのほんまちゃん。
ファッションや化粧品、旅や写真を得意とするブロガーです。
5年前から、キャセイパシフィックの香港スタイルという場所で記事を書かせてもらうようになったことで、トラベルブロガーとして活躍し始めたそうです。
ちなみに、一番好きな場所はバンコクで、累計で100回以上訪れているそうです。
ブログを始めたのは2004年4月。きっかけはなんと「ブログシステムの研究」…!
スタートが仕事柄勉強のつもりで始めたブログなんですって!
すげぇ、13年も前から…!?
写真はもう少し前から。
アマチュアカメラマンの写真のモデルをバイトとして始めた際、その研究として写真を撮り始めたのが最初。
とにかく撮りまくって、人に見せまくっていたそうです。
結果、写真の知識+ITの知識を活かしたブロガーとして活躍できるように。
写真のハナシ
そんなほんまちゃんの写真の話。
よく、人から「どうやったら写真が上手になる?」と聞かれるんですが、その答えがこちら。
高いカメラを買え。
当然、良い写真が撮れるようになるし、元を取るために撮影するようになるからです。
そして、それと同じくらい大事なのが、加工。
今の時代、写真の加工はとても大事。
InstagramやPCの普及によって、加工するかし無いかで全然違ってくるからです。
次によくされるのが、「インスタ映えスポット」って何ですか?という質問。
これは、その場へ行けば誰でも素敵な写真が撮れる場所のこと。
スマホで撮れば誰でも同じような写真が撮れる場所なんです。
が、そうなってくると逆に、自分にしか撮れない写真ってなんだろう?と考え始めたそうです。
考えて写真撮る。
他の人の写真をとにかく大量に見たり、試行錯誤したり。
いろいろ試した結果生まれたのが…。
新・自撮り方式「ほんまちゃん撮り」
その結果生まれたのが、こちら!
通称、「ほんまちゃん撮り」。
直接地面にカメラをおいて、スマホの画面を見ながらリモート操作で自撮りをすること。
誰でもできるんだけどこれが個性的な写真になるんです。
それでいて、以外と奥深いのがほんまちゃん撮りの面白いところ。
どこにカメラを置くか、どこに自分を配置するか。これが肝なんですよ。
例えば、青森の十和田湖で撮影したこちらの写真。
半分空白で、すっきりした構図。この中に、どこにどの大きさで自分を入れるのか。
こちらは、狭山池公園での撮影。
半分が地面!けど、写真を見た人が、なんだか自分がこの場所にいるみたいに感じられる写真になっています。
いや、これは面白いわ!
旅ブロガーはハードな仕事!プライベート旅行ではない!
ちなみに、「旅ブロガーなんて羨ましい!」なんて言われる事もあるそうですが、正直かなりハードなんです。
分刻みの移動、見逃す事がないよう常に気を張り、夜は睡眠時間を削って写真整理やSNS投稿、ブログ執筆。
1週間の取材旅行に行くと、帰ってきて3日くらい廃人になってしまうほど。
「旅の取材はプライベートな旅ではないので、全力です!」と締められているのがかっこいいなぁ、と感じました。
「日曜アーティストの工房」トマキさん
最後に、日曜アーティストの工房のTOMAKIさんの講演。
TOMAKIさんは個人的に一番付き合いの古いブロガーさん。
最近、Instagramが流行ってますが、TOMAKIさんのInstagramの写真投稿数は、17000枚以上。
この投稿枚数はすごいですよね…。
旅ブロガーとしては、2013年にオーロラ王国ブロガー観光大使として、カナダに行ったのがスタート。
その後取材で訪れた国はタイ、ニュージーランド、チェコ、ラスベガス、チェコなど。
旅と写真のきっかけがカナダ
そんなスタートのカナダがもう波乱万丈!到着当日、マイナス36度の極寒の地。
到着後すぐに、メインのデジイチは壊れて、サブで持って行ったコンデジもバッテリーが寒さで低下して3枚しか写真が撮れないほど。
カイロでコンデジを温めながらなんとか撮影したそうですよ!
ここから旅と写真にハマって行ったというわけです。
面白いのが、ニュージーランドの旅行。
このためにデジタル一眼を新しく購入して旅行したんですが、一番気に入っているのは「写ルンです」で撮ったこちらの写真。
しかも、コンテストに応募したらフジフィルムから写ルンですが3つ送られてきたそうです(笑)
これを繰り返せば、写ルンですが増え続けるかな?というジョークで会場中が爆笑でした。
チェコ旅行の同行メンバー
実はこの3人。チェコに一緒に旅行した仲だと言います。
チェコでは、徳富さんから電車の流し撮りについてレクチャーを受けたり。
ほんまちゃんからは、ほんまちゃん撮りを学んだり。
刺激しあって、成長できる、繋がれるのも旅の楽しさの1つだ、とTOMAKIさんは締められていました。
旅をして写真をとっていたからこそ、この場がある。というのもすごいなぁ、と感じました。
3人の対談
ここからは、旅と写真について、3人での対談。
いろいろ為になる話を聞けたので箇条書き的に幾つかメモで共有しておきます。
・TOMAKIさんはカメラは気にせず、コンデジやスマホでも撮る。
撮られる方も人物だと、デジイチだと構えてしまうので、コンデジで自然な表情を引き出せるから。
・ほんまちゃんは、デジイチ(Canonのフルサイズ一眼6D)で撮ることがほとんど。
コンデジやスマホと、デジイチでの写真はやはりクオリティが全然違うので、デジイチで撮るようにしている。
取材で芸能人を撮る際は、やはり良いデジイチを使っていると、目線をもらえやすくなる。
※「ほんまちゃん撮り」の為に、Wi-Fiで画面を見ながら撮影できるデジイチを使っている。
・徳富さんは、鉄道写真好きだが、「誰でも撮れる有名スポットで三脚を立てて〜」という撮影はあまりしない。
自分でしか撮れない鉄道写真を、考えて狙って、撮りに行く。
ほんまちゃん撮りの開発秘話
中でも面白かったのが、「ほんまちゃん撮り」について。
考え付いたのは2年前くらい。
最初は被写体が双子の姉だったけれど、姉の方も写真をUPし始めたので、ちょっと違う写真が撮りたくて始めたのが、「ほんまちゃん撮り」。
人がいた方が、雰囲気も伝わるし。
また自分自身が入っているので、絶対に自分が撮った証明になるんですよね。
写真をパクられにくいし、パクって無い証拠にもなるわけです。
ここで改めて説明すると、「ほんまちゃん撮り」とは、
・そのため画面の約半分は地面
・スマホで画面を確認しながら離れてリモート撮影
地面に置くから常に同じ構図(下半分が地面)になる、統一感が出るのもメリットなんだそうです。
ほんまちゃんのこだわり、Instagramは1回UPすると3時間は時間を開けるようにしているそうです。
アップしすぎると、フォローを外されるらしいです。奥深いInstagram!
会場から出た「盗難怖くないですか?」という質問に対しては、「カメラ+荷物とか服を置くとカメラを盗られにくい」「最悪、盗難保険使えばなんとかなると割り切る」と言われていました。
現地に行って、がっかりして欲しくない!
ほんまちゃんは、Instagramの加工はあまりしないそうです。
基本的にはノンフィルター。
トラベルブロガーなので、写真を見た人がその写真を見て現地に行った際、景色を見てがっかりして欲しくないので、見たままの雰囲気になるように。やりすぎないようにしているそうです。
トラベルブロガーとして素晴らしいし、読者としてありがたいこだわりですよね。
カフェとかでも、他の人がいなければほんまちゃん撮りが生きてくるらしいです。
わんぱくブロガー的まとめ
今回、ブロガーの中でも旅と写真に強いブロガー3人の話でしたが、刺激的でしたね。
持っていくカメラの話レンズの話、バッグの話。トラベル中のトラブルについてなど色々話が聞けた2時間でした。
もちろん、私も旅行記事も書きますし、写真も得意分野にしているのですが、それでも新しい気づきがたくさんありました!
その中でもやはり、
・ほんまちゃんの「ほんま撮り」
・徳富さんの「タイミングを待って撮る」
・トマキさんの「試行錯誤や写真に向き合う姿勢」
は、それぞれ試してみたいと思います。
特に、ほんまちゃん撮り、誰でも撮れるけれど、やってみると奥が深いそうなので楽しみながらトライしてみるのも面白そうですね。
ほんまちゃん撮りに挑戦
実は私も早速このイベントの帰りに、何枚か撮影してみました。
イベント会場でもあるカフェの1Fで丁度お客さんがいなかったのでパチリと。
さらには、駅のホームがなんだか不思議な空間だったのでここでもほんまちゃん撮り。
いやこれ楽しいし雰囲気伝わるし、良いじゃないですか!
ということで私も、今後記事中にほんまちゃん撮り、使わせてもらおうと思います!