美味しいものが大好きな、むねさだ(@mu_ne3)です。
最近美味しい日本酒を飲むのが幸せでたまりません!
そして、日本酒は知れば知るほど奥が深く、「あぁこんな美味しいお酒が飲めるなんて、日本に生まれて良かったな…」なんて思う訳です。
そんな私に「日本酒好きなら絶対楽しめると思いますよ!」と、教えて頂いたイベントが、めっちゃ面白そうだったので前のめりで参加してきました!
【いい時間】新春!日本酒×アイデアソン ほろ酔い気分で日本酒の未来を考えよう – 2月27日(金)開催 – いい時間
日本酒が好きな人たちと、日本酒についてワイワイと真面目に、そして楽しく考えるイベントで、改めて日本酒のスゴさ、良さを体感出来たイベントでしたので紹介したいと思います。
いい時間。日本酒×アイデアソン「ほろ酔い気分で日本酒の未来を考えよう」
ということで今回参加してきましたのは、日本酒×アイデアソン「ほろ酔い気分で日本酒の未来を考えよう」というイベント。
「いい時間」という、なんか面白い事やろうぜ!的な、トークショー&セミナー運営団体が主催のイベントです。
【いい時間】新春!日本酒×アイデアソン ほろ酔い気分で日本酒の未来を考えよう – 2月27日(金)開催 – いい時間
ほろ酔い気分で日本酒の未来を考えよう – 2月27日(金)開催 …
会場は上野にある「いいオフィス」。
開始時間の15分前くらいに行ったのですが、会場は既にかなり多くの人が来場していました。
そしてテーブルには日本酒が!
しかも、各テーブルの上に置かれている日本酒が違う!
この日本酒を目の前にしてイベントは始まります。
まずは日本酒について知ろう!
まずは、OneTank Projectの三宅 紘一郎さんが行う「日本酒」についての講座からスタート。
これまで日本酒業界がやってこなかった面白い事をガンガンやっていこうという会社を作ったという三宅さん。
ご自身も、「千福」で有名な広島の酒蔵「株式会社三宅本店」の親族でもあり、日本酒をより多くの人に知ってもらう活動をしたり、日本酒を通した人の集まりを企画しているんだそうです。
という事で早速講座は始まります。
日本酒のおかれている現状
まずはドーンと出てくるこちらのスライド。
実は日本酒の生産量はこの40年で1/3になっているんだそうです。
日本酒、私の周りでは結構飲まれるようになって来ている気がしていましたので、これには驚きを隠せませんでした…!
そして生産量が落ち、飲まれる量も減るという事は、ビジネスとして続けて行く事が難しくなり、今、日本の酒蔵が減り続けているそうです。
1940年に日本全国に7000蔵あった酒蔵が、2014年時点で1260蔵に。なんと、1/5以下になってるんですよね。
世界への輸出は増えている
ただし、生産量は落ちているものの日本酒の輸出市場は増加傾向にあるようです。
2004年には39億円だった市場が、2013年には105億円に。
この10年で3倍近くになっている事を考えると、今後も輸出という面で伸びて行く事が予測されます。
それでも、まだまだ他のお酒、例えばワインに比べると桁がいくつも違うほどの規模の差があるんです。
この、「海外への日本酒の出荷を増やして行きたい」というのが今回のテーマ。
そのために、駆け足ではありますがアイデアソンの為の講座が進んで行きます。
お酒の分類について
そもそもお酒は製法により、「醸造酒」「蒸留酒」「混合酒」の3つに大きく分けられるんだそうです。
混合酒は、梅酒とかリキュール。蒸留酒は、ウイスキーとか焼酎。
そして、醸造酒が日本酒、ワイン、ビールとなります。
純米=米と水のみで作られている
日本酒の基本的な材料は、米と水なんです。
米こうじ菌と酵母菌の作用により発酵が起こり、醸造が進むわけです。
大半の蔵は、不純物の少ない天然水を使い、米は普段食用として使われているお米よりも一回り大きな醸造用の酒米を使います。
日本酒の等級
次に、日本酒の等級について。
普通酒、本醸造、純米吟醸、吟醸、純米大吟醸、大吟醸などの違いについても教わりました。
この辺シッカリと解説し始めると終わらなくなるのでこの辺りで各自調べてみて下さい。
「純米?」「大吟醸とは?」日本酒の難語を5分で理解するまとめ – NAVER まとめ
きき酒の方法
知識としては、この辺りまででここでテーブルの上のお酒を使ってきき酒の方法を教わります。
- 匂いを嗅ぐ
- 飲み込む(吐き出す)
- 口に残る香りを楽しむ
- 表現する
大量に聞き酒する時は吐き出すそうですが、まぁ勿体無いですし飲みますよね。
匂いの嗅ぎ方も、こんな感じで鼻の前に器を持って来て、この器を左右に動かすという事を教わりました。
何度も嗅ぐとわからなくなるので、スッと鼻の前を通す感じで。
日本酒を世界に広めたい!
で、この辺りから本題に!
日本酒を世界にアピールして行きたい!それには、どうすればいいのか…。
日本酒は嗜好品?それとも日本の文化?その両方の良さをシッカリと外国の人にも伝えて行きたい。伝えるにはどうすればいいんだろう?と。
ということで、ここ数十年右肩下がりになっている日本酒業界を、グググッと盛り上げる為のアイデアを考えましょう!という言葉で三宅さんの講座は終了。
こんな右肩下がりのグラフを見せられては、日本酒好きとしては黙っていられません!
日本酒を世界に広める為のアイデアをみんなで出そう!という雰囲気が会場に広がります。
日本酒×アイデアソン「ほろ酔い気分で日本酒の未来を考えよう」
さてさて、続いてはイベントの後半。
株式会社HackCampの矢吹博和さんがファシリテーターをする、アイデアソンが行われます。
ちなみに、アイデアソンとは、アイデアとマラソンを掛け合わせた言葉(造語)です。
アイデアをマラソンのように集中してひねり出し、そのアイデアをメンバーでより高めていくという手法です。
サイトによるとこんな説明がされていました。
特定のテーマに興味を持つ人が集まり、課題解決につながるアイデアを出し合い、それをまとめていくワークショップ形式のイベントである。半日~1日で行われることが多く、テーマに対する関心があれば誰でも参加できることもあり、参加のハードルは比較的低い。そのため、さまざまな方が参加することで、課題に対する多様な見方、特定分野に縛られない自由度の高いアイデアが生まれやすいことが魅力である。
確かに参加しているメンバーを見ても、性別、年齢、雰囲気ともに色々な人がいてなんだか楽しそう!
ということで、早速アイデアソンの開始です!
まずは、本日のアイデアソンの進め方をおさらい。
- 自己紹介
- ペアでアイデア出し
- アイデアスケッチ
- アイデア選定
- プレゼンテーション
これを約90分で行います。
テーマは、先ほど三宅さんからも説明のあった、「日本酒を世界に広める/売り込む為のアイデア」を出す。
アイデア出し
という事でまずはアイデア出し。
これがもう面白いんです。
会場中でフォークダンスを踊るかのように2重の円を作り、正面同士でペアになります。
そして、各自のアイデア、今日感じた事などを4分間話し合います。
次に、外側の円にいる人だけが、横にずれてまたアイデアを話し合います。ここのポイントは、「先ほど人から聞いたアイデアを紹介してもいい事」。
こうすることで、面白いと思ったアイデアにちょっと自分の味をつけて紹介したりして、アイデアの化学反応が起きて行くわけです。
このアイデア出しを5回(5人と議論)繰り返した後、テーブルに戻ってその中で面白いと思ったアイデアを2〜3テーマに絞って紙に書き出して行きます。
出たアイデアを全員で共有し評価!
そして、そのアイデアを全員でチェックして評価して行きます。
面白いと思ったアイデアには、各自が星マークを付けて行きます。
参加した約80人が2~3テーマずつアイデアを出しているので、200以上のアイデアをチェックして行くわけです。
プレゼンテーション
最終的に、星を多く得たアイデアを出した人が前に出て、カンタンにプレゼンテーションを行います。
流石に星が多く集まるアイデアは聞いていて斬新だったり面白かったり。
現実的なアイデアよりは、奇想天外なアイデアの方が魅力的で、「それが実現したらホントスゴいよね!」というものも多く出ていました。
日本酒は人と人をつなげる
この後は、今日出たアイデアや日本酒話を肴に、日本酒を飲みながらの懇親会。
日本酒好き、アイデアを考えるのが好きな人が集まっているので、話が合わないはずが無いんですよね。
先ほど出たアイデアの紙がテーブルに置かれたままなので、それについて更に議論したり、お酒の感想を言い合ったり。
案外共通の知り合いがいたり、地元が近い!って話で盛り上がったりして何だか日本酒を通して、グッと知り合いが増えたイベントにもなりました。
わんぱくブロガー的まとめ
参加する前は、飲みながらアイデアを出し合うってどうなるんだろう?と思っていましたが、終わってみると想像以上に楽しかったイベントでした。
日本酒の置かれている現状をしり、日本酒についてのウンチクも教わり、日本酒を飲んで、これを世界に広めるためのアイデアを出す。
文章として書いてみるとこれだけなのですが、日本酒好きが集まり日本酒の未来を考える。
そして、それを形にしてくれるかもしれない会社や酒蔵の人がいて、それを応援する日本酒好きがこんなにもいる。
なんとも素敵でいい時間を過ごす事が出来ました。
このいい時間のイベントは不定期ながら行われているようなので、次回も面白そうな内容があれば参加してみたいと思います。
いい時間