冬でも室内や電車の中では半袖でいる事が多いほど暑がりな、むねさだ(@mu_ne3)です。
先日、ダイソンさんが開催したこんなイベントに行ってきました。
ハウスダストの正体はダニ・昆虫・カビ!?Dysonで聞いて来た話が怖過ぎて即、掃除機をかけたぞ! #dysonjp | むねさだブログ
そこで、ダイソンの掃除機の凄さをまざまざと見せつけられたわけです。
いや、本当にすごかったので、前回の記事を見ていない人は是非とも読んでみてください。
そんなダイソンさんから「今度は掃除機ではない新商品を発表するので見に来てください」とお声がけを頂けたので、またまたに半蔵門にあるショールームに行ってきました。
最大75%の静音化を実現したDyson Cool ファン「AM06」「AM07」
ショールームに到着すると、置いてあったのは掃除機と並んでダイソンの代名詞ともなっている、羽のない扇風機「ダイソンクールファン」の新商品でした。
丸い形状のモノが「AM06」細長い方が「AM07」となります。
会場には、初代Dyson Cool ファンの「AM01」、細長いタイプの「AM02」。そして、暖かい風も送り出せる「AM05」も展示してありました。
今回発表された、「AM06」と「AM07」は、扇風機機能のみの「AM01」「AM02」の後継機となります。
大きさはこんな感じで、コンパクトに細長く設置場所を小さくしてある「AM07」。
そして、ちょうど顔がすっぽり入る大きさで高さを抑えた「AM06」。
ぶっちゃけ、前のモデルと見た目はほとんど変わりませんが、中身が大きく変わっているんです。
先に要点だけ言ってしまえば、パワフルな風はそのままに、最大75%静かになって、省エネになった訳なんですが75%静かになるって凄い!
ちょ、ちょっと見た目は変わらないのにどうして!?と気になった所で、発表イベント開始ですよ!
ダイソンクールファンAM06
今回発表されたのは、2014年4月30日発売予定の新商品「AM06」と「AM07」。
先ほどもお伝えしましたが、見た目はさほどAM01やAM02と変わらないように見えますが、中身が大きく変わっているとの事。
まずはダイソンの扇風機の仕組みをカンタンにおさらいしていきます。
本体下部の黒い筒のような部分にモーターと羽が付いていて、ここから上部の円形部分へと風を送り込みます。
送り込まれた風は、細くなった傾斜を通りながら出てくる際、ループの裏からより多くの空気を巻き込んで風を前面へと送り出します。
こうして、パワフルでスムーズな風を作り出しているんです。
モーターや羽自体は、しっかりと囲われた本体下部の胴体の中にあり、風が出ている部分には回転しているモノが何も無いので、小さな子供が手を突っ込んで怪我をするという事が起こりえないのが特徴。
この斬新なデザインと安全性で話題となり、日本でも好評なこの製品。
見た事ある!欲しいと思った事がある!という人も多いのではないでしょうか。
そんな人気のあったダイソンのエアマルチプライアーですが、時として「音が大きすぎる…」と言う声が上がって来ていたそうです。
はい。
私も「AM05」という機種をモニターとして2週間程度自宅で使わせてもらった事があるのですが、ぶっちゃけ「うるさいな」という印象を持っていました。
ダイソンの羽のないファンヒーター、Dyson「Hot + Cool AM05ファンヒーター」を使ってみたぞ! | むねさだブログ
最大出力、最大温度にして運転してみました。
う、うるさい…。
結構な音が出るので、リビングでテレビを見ていても気になる位です。
私だけでなく、多くの人がこの音に関して不満を抱えていたんですね。
そんな音の問題を解決すべく、ダイソンのエンジニアは音に注目して開発をスタート。
音の原因は大きく、
- モーターの音
- 乱気流の風切り音
の2つ。
65人のエンジニアが3年の歳月をかけてこの問題の解決に取り組んだそうです。
その結果、最大75%もの静音化に成功したというのですが、その方法がとても画期的なもので驚きました!
2つの原因をそれぞれ解決する新たな取り組み
上で挙げたうるさい音の原因、「モーターの音」と「乱気流による風切り音」。
今回の新商品「AM06」ではこれらを画期的な方法で解決していましたのでご紹介したいと思います。
キーワードは「ヘルムホルツ式空洞」
今回の「AM06」を半分に切ったモデルを使って解説が始まります。
モーターの下部分にこんな感じで穴が開いているのが分かると思います。
ここに穴を開ける事で、ヘルムホルツ式空洞という原理を使って静音化を実現しているとの事。
この、ヘルムホルツ式空洞と言う技術は、音が空洞に入ると穴の中でバウンスし、元の音と打ち消し合って騒音を低減する事が出来る、という仕組み。
むむむ、何だか難しい説明だけど、とりあえず穴を開けて静音化できる「ヘルムホルツ式空洞」という物を採用した、という事は分かります。
乱気流を抑える新しい羽の形状
ダイソンの扇風機は、先ほども説明したように胴体部分から空気を取り込み、上部へと送り込みます。
高速で羽を回転させて空気の流れる方向を変えてしまうため、気流に乱れが生じて音が鳴っていたんです。
この空気の乱れは、エネルギーの無駄遣いにもつながっていました。
その空気の流れをスムーズにし、より静かに、かつ効率的に気流が形成されるように空気の経路と羽の形状を再設計したそうです。
これにより、最低消費量は3Wとなり、AM01と比べると最大40%の節電に成功しているんです。
まとめると、「ヘルムホルツ式空洞」でモーター音を減らし、「空気の経路を再設計」することで乱気流の音を減らしたというわけです。
そして、これらは結果的に静音化するだけでなく、省エネ効果も生み出しているんですね。
米村でんじろう一番弟子のチャーリー西村氏による解説!
「AM06」について、一通り説明が終わった後は、米村でんじろうさんの一番弟子であるチャーリー西村氏が登場!
技術的な説明は受けたものの、難しくて何となくしか分からなかった「ヘルムホルツ式空洞」について、分かりやすく説明をして下さいました。
まずは、ストローを使ったカンタンな楽器を使って場を盛り上げて行きます。
これも音が震えるから、音が鳴るんですよね。
次に、ボウルにラップを貼付けたものを取り出すチャーリー西村さん。
この上に、紙でできた小さな人形を置いて、「ウォォォオーーー」と大きな声をあげると表面が揺れて、紙の人形が倒れるという実験を行いました。
高い声や低い声で色々と実験を行いましたが、倒れやすい声の高さがあるということが分かりました。
音は周波数が合うと物体を振動させることができるんです。
実験を行いながら参加者の興味をグイグイと引き寄せつつ、今回の核心に迫って行きます。
音は打消し合う
音というのはこんな感じで、波のように震えながら空気を伝って聞こえるんです。
例えば同じ音が鳴っているスピーカーを2つ用意すると、このように波の波長が合う事で、
音は大きくなって、相手に聞こえるんです。
では、この波と波がぶつかる様にスピーカーの位置をずらすと、、、
ぶつかり合って、音の波が打ち消し合い、音が無くなるという訳です。
ノイズキャンセリング技術もコレを応用したものになるそうです。
同じ様に音を打ち消す方法として、横から同じ周波数の音を当てる事で静音効果が出せるそうです。
で、今回の「ヘルムホルツ式空洞」というのは、この位置に空洞を作る事で、その穴に音が反響して同じ周波数の音が発生し、元の音と打ち消し合うというモノ。
これは動画を見てもらった方が分かりやすいと思いますので、こちらをご覧下さい。
動画提供:「みたいもん」いしたにさん
この技術を使って、AM06は静音化を実現しているんです!
スライド等を見ながら聞いただけだと分からなかった、「ヘルムホルツ式空洞を使った静音化の仕組み」がわかり、とても良い説明でした。
旧機種との動作音の比較デモ
最後に、旧機種の「AM01」と新機種の「AM06」の動作音の比較デモを行って頂きました。
(※撮影には、パナソニックさんからお借りしているW850Mというサブカメラ付きビデオカメラを使用しました)
コレについては是非とも動画で音を聞きながら見て頂きたいと思います。
いやー。静かになって、けどパワフルな風を送り出す事ができる今回の「AM06」。
とても気になります!
が、本当にどの位静かになったのか、家で試してみたい!と思っていた所、さすがダイソンさん…。
4月30日発売のこの新商品をいち早くご自宅で触ってみてください!ですって…。
ということで、今回の新商品、「AM06」をモニターさせて頂く事になりました。しかも比較の為、旧機種の「AM01」と合わせて使わせて頂ける事に。
こ、これはガッツリと比較することができますね。
わんぱくブロガー的まとめ
かっこ良くていつかは欲しいと思っていたダイソンの羽の無い扇風機。
家具のデザインやインテリアにこだわりのある人は、気になっていた人も多いんじゃ無いでしょうか。
今回の「AM06」は75%もの静音化を実現し、グッと静かになったため家庭に置いても問題無いレベルにまでなったと思います。
もちろん、普通の扇風機よりもお高い訳ですが、見た目にこだわりたい人、子供がいて少しでも安全な物を使いたい人にはオススメできる扇風機だと思います。
もう少し、暑い時期になってきましたらモニター機を使っての感想等も書いて行きたいと思いますので、お楽しみに!