写真を撮るのが大好きなむねさだ(@mu_ne3)です。
先日、エアロプレインののりおさんに誘われて、こんなイベントに参加してきました。
その名も、「大宮盆栽×タムロン」大宮盆栽美術館で盆栽撮影にチャレンジ!ブロガーイベント。
イベントについてはこちらの記事で紹介しましたので良ければご覧下さい。
【大宮盆栽×タムロン】大宮盆栽美術館で盆栽撮影にチャレンジ!ブロガーイベントに参加してきたぞ! | むねさだブログ
で、、ですよ。
正直、参加するまでは「盆栽=おじいちゃんの趣味で地味なもの」という印象しかなかったんです。
「タムロンさんのレンズを借りられて、プロの写真家の方のレクチャーを受けれる」と聞いて参加した感があるのですが、もう、盆栽の魅力にメロメロになってしまいましたので写真を交えて紹介したいと思います。
いやホント、「盆栽=芸術品であり、誰が見ても美しいと感じる」んだなー、と思っちゃいましたよ。
さいたま市大宮にある盆栽美術館
場所は、さいたま市にある大宮盆栽美術館。
さいたま市大宮盆栽美術館
今回はブログの為に特別に取材として撮影させてもらっています。美術館ですので、普段は撮影できない盆栽がほとんどですので写真としては貴重ですよー!
ということで、ちょっと順番にご紹介。
最後になればなるほど、すんごい盆栽(主観ですが…)が出てくるので、是非とも最後までご覧下さい。
ザ・盆栽という印象
こちらの盆栽。いわゆる、ザ・盆栽という感じを受けると思います。
姿形は当然美しいのですが、近づいてみるとちょっと面白い部分があるんです。
それがこちら。
分かりますかね?幹の部分が大きくエグレているような感じで、何とも不思議な感覚です。
そして、こちらも盆栽。なんと鉢ではなく、プレートの様なものに土が盛ってありそこに対して木が寄せ植えのように植えてあり、まるで林のようです。
こういうの、なんだか新鮮です。
器が面白いと感じたのがこちら。
溶岩でしょうかね。岩の形に合わせて盆栽を作り上げていて見事な調和です。
一瞬どうなっているのか分からないようなこちら。鉢から、すぐに幹が垂れ下がり、葉が鉢よりも下に生えています。
面白いのが、鉢の下の土台。これ専用なんでしょうかね。根の様な形状で面白さを引き立てています。
葉の盆栽。
こちらもビックリしたのですが、「盆栽=木」というイメージを持っていたのですが「木賊(とくさ)」という植物。
広島の田舎暮らしをしていた頃、庭によく生えていたんですよね。これ。
今思うと、祖父が植えていたんでしょうが、昔はよく引っこ抜いて怒られました…。
通常はまっすぐ上に伸びるだけなんですが、何とも力強さを感じる形状に仕立て上げられてるのにビックリですよ。
ここからが衝撃の連続
ま、まぁここまででも十分新鮮だったのですが、ここからはある意味衝撃を受けました。
ちなみに、盆栽の中には貴重なものや、著名な方が所持していたものに「銘」が付けられる事があるらしく、以下紹介しているものには銘が付けられていました。
銘:双鶴(そうかく)
松の木が、真ん中から真っぷたつに裂けています。
そして、その割れた状態のままそれぞれが別々の木に成長している…。なんだこれ!すごい。
2匹の鶴のように見えるという事でこの名前がついたそうです。
銘:千代の松
こちらは樹齢350年以上の「千代の松」という銘の盆栽。
樹齢350年!?日本の宝じゃないですか…。
もはや、植物というよりも動物に見えてくる様な力強い形状。
まるで龍の如く、どっしりと大地に爪をおろし、構えているように見えます。
ちなみに、調べたところによると評価額1億2000万円だとか…。
恐ろしや…。
銘:寿雲(じゅうん)
そして、こちらも衝撃を受けた盆栽。
幹の部分の大半が白色化した「シャリ(舎利)」と呼ばれる状態になっていて、そこと生きている幹と、青々とした葉の対比がすごすぎる!
この、シャリと呼ばれる部分がある盆栽に私、魅了されてしまいました。
イメージ的には、「枯れてしまう最後の数年の姿」という感じですが、この状態が数十年続いているそうです。
アップで見るとこんな感じ。
人間でいう血液、が通わなくなり一部の幹が枯れてしまった状態がこの「シャリ」。
元気な幹部分から水分等を吸い上げて、生き続けているんです。
見上げると、ものすごくパワーを感じる、大木の様な佇まいです。
あぁぁぁ、惚れ惚れする…。
銘:うず潮(うずしお)
こちらも、ものすごいシャリ部分が目に飛び込んできます。
見事なまでに力強く、渦巻くような、天へと登って行く竜のような形状。
植物ということを忘れるほどの存在感。
こういう盆栽をいくつも展示してあるのが盆栽美術館のすごさです。
盆栽町にある「清香園」
盆栽美術館から歩いて数分の場所にある、「清香園(せいこうえん)」という盆栽屋さんにも盆栽を見学に行って来ました。
盆栽 清香園 〜 盆栽の販売 ギフト 通販〜 彩花盆栽教室盆栽町本校
こちらにもお邪魔させてもらい、展示してある盆栽を見せて頂きました。
通常は、写真撮影NGなのですが、今回は取材という事で撮影許可を頂き、撮影して来ました。
この「清香園」さんで一番気に入ったのがこちらの盆栽。
こちらもシャリがすごい!
これでもか!と言わんばかりにひねられた幹はとても太く、その状態でシャリになっています。
ぐにゅっとした形で、大きくS字を描いています。
反対側から見るとこんな感じ。
シャリ部分に苔が生えかけています。なんとも不思議な状態で、魅とれてしまいました。
藤樹園
こちらも、盆栽美術館から歩いて数分の場所にある盆栽屋「藤樹園(とうじゅえん)」さん。
盆栽教室を兼ねているのですが、こちらでも見つけましたよ。
見事なまでのシャリを持った盆栽を!!!
「乙!」という漢字のごとく、乙な状態になっているこちらの盆栽。
もはや、根元部分はこういう状態になっているにも拘らず、葉の青々とした茂り方のギャップ!
どうやったらこんな形状に育つんでしょうかね…。
いや、本当に盆栽って芸術品だな、と感じさせてくれる盆栽でした。
わんぱくブロガー的まとめ
今回のイベント、開始してすぐに盆栽の見かたも教わったのですが、様々な角度から見て、時には下から見上げ、
凝縮の美、縮小の美を感じる、と聞いてから見てみたのですがまさしくそれでした!
今まで盆栽というものをほとんどまともに見た事が無い私にとって、この「シャリ」という状態に魅せられちゃいました。
盆栽に詳しい人からすると、「シャリ」に見とれているうちはまだまだじゃよ、とか言われるのかもしれませんが、私はこの日大興奮しながら盆栽を楽しませて頂きました。
この記事を見て少しでも盆栽に興味を持たれた方は、是非とも大宮の盆栽美術館に行ってみると良いと思います。
大宮?遠そうだし、、、と思われる方。
JR湘南新宿線に乗ってしまえば、横浜、武蔵小杉、渋谷、新宿、池袋などから乗り換える事無く1本で行けますのでお気軽に。
◆TAMRON
http://www.tamron.co.jp/
◆写真家(講師): 福田健太郎
http://members.jcom.home.ne.jp/fk-photo/
◆社団法人さいたま観光国際協会
http://stib.jp/