お酒も写真も大好きなむねさだ(@mu_ne3)です。
4/21に行われた、「ボルドーワイン委員会の料理の写真講座」というイベントに参加してきました。
ボルドーワインについて専門家の話を聞きながら、おいしい料理を食べれて、その写真の撮り方についてプロの料理写真家の方に教えていただける!
お酒も料理も写真も大好きな僕にとって最高のイベントです。
ということで喜んで行ってきました!
結論から言うと、自分の写真のグレードが1つも2つも上がったような気がします!
ということでさっそく紹介したいと思います。
(前半はワインの話。後半に料理と写真の撮り方について説明しています。)
場所は原宿・神宮前近くにあるCook & Co.
原宿のキャットストリートのすぐ裏手、外側に向かって全面ガラス張りの建物の「Cook & Co.」というシェアオフィス/キッチンスタジオ。
キッチン付きの貸しスペースでシンプルで爽やかな感じのビル。
そこに、ブロガー10人程度が集まって、まずはボルドーワインのお勉強。
ボルドーワインについて
ボルドーとは、フランス南西部にあるワインの産地。
この地域には8500社くらいシャトーと呼ばれるワインの会社があるらしく年間9億本のボトルが作られているという話を聞いたり、
1855年の格付けについてなどの話を聞きます。
1855年にナポレオン3世の要求によってボルドーワインが5段階に格付け。
一番良い格付けの「1段」と呼ばれるシャトーは5社しか無く、1〜5段全て合わせても74社しか無いそうです。
この格付けに入れていないシャトーが数百以上あり、その厳しい格付けによってこのボルドーワインの品質が保たれているのです。
その他にもブドウの品種によってどういう特徴があるか、などの説明もしてもらいました。
猫のおしっこの香り…。どんなん!?
現地のボルドーワインのマニアックな人は、猫のおしっこの香りをワインの中から探し出すそうです。うーん…w
後は、ワインのラベルに関しても説明を聞きます。
フランス語で書かれているので、今までは何となくで量くらいしか分かりませんでしたが、これを知っているとお店でもチェックしやすいですね。
ワインのテイスティングを知る
さて、ここからお待ちかねのワインのテイスティング。
今回テイスティングするのは、この白と赤のワイン。
まずは、鼻でワインを味わいます。
ワイングラスの中に、鼻をグッと突っ込み、クンクンします。
ここでどんな香りがするかを味わいます。
そして、よくテレビなどで見る感じで、ワイングラスをクルンクルンと回すと、味が広がってまた違う香りがしてくるんです。
赤ワインは目で判断するそうです。
こんな感じで傾けて、白いテーブルの上で色を確認します。
赤いワインのフチ部分の色がピンク色だったりバラ色だったら若いワイン。上のワインはこの色を見ただけで2009〜2010モノだということがわかるそうです。
逆に、茶色だと20年もののワインらしいです。
その後は、実際に口に含んで味わいます。
ボルドーワインのHPによると、
口に含んで味わった後は、コップにペッと吐き出すんですが、
ついつい、吐き出さずにガンガン飲んでたので少し酔っぱらってしまいました…。
料理写真家「山家学」さんのレクチャー
ここからは料理写真家の山家学さんが、料理の撮り方についてレクチャーしてくれます。
今回は、撮影に関していくつかの条件を山家さんから出されました。
- 逆光で撮る事
- 縦位置で撮る事
逆光で撮ると料理の中に光が写り込む、料理の輪郭がはっきりする、影が落ちて立体的に見えるなどの効果が出てくるからです。
今回はこの逆光を活かしてみましょう!と。
そして、アドバイスとして、
- 料理の手前部分にピントが来ると良い(中央だとピンぼけに見えてしまうことが多い)
- ホワイトバランスを調整(変に黄色や赤っぽくならないように)
- 露出補正をいじる(少し明るく撮る)
- なるべく他の要素を入れない(端の方に無駄なモノが写らないように)
上記の事を意識しながら撮影をして行きます。
まずは、山家さんがお手本を見せてくれます。
ワイングラスと料理をどのように画面の中に入れるかが写真のポイント。
このように斜め45度位の位置から撮ると、
こんな感じで、お皿とワイングラスのみを、見下ろすような形で写ります。
ちょっと撮影する角度を変えるためしゃがんで撮ると、
このように、テーブルの奥の外の景色が見えて来ます。
後は、何が正解という事は無いので、自分が良いと感じるようにフレーミングしてみましょう。と。
ちなみに、要らないモノが周りに映り込まないようにするのは注意しましょう。と。
例えば、お手拭きとか自分のケータイ電話とか。これら不要なモノが映り込んでしまうのはセンスではなく注意力不足。
方法論なので、ここは注意して撮影してみましょう、との事。
実際に撮影してみた!
4皿が用意されていてそれらを10人ちょいのメンバーで撮影するので少し待ち時間がありましたが、それでもかなり良い感じの写真が撮れました。
その一部をご紹介したいと思います。
(写真をクリックすると別ページで大きく見る事が出来ます)
●料理のパンにピントを合わせつつ、手前にグッと大きめの白ワインを入れる。
外側の緑の景色がいい感じだったので、ぼかしつつ差し色として入れてみました。
●広角で広く奥側の景色まで見せながら、差し込む光などを感じさせるように。
●こちらはワイングラスではなくワインのボトルを背景に入れつつ、料理にガツンと寄った写真。
気持ち、もう少しだけボトルを左右にずらすと良かったかも。
●こちらも料理メインにしつつ、逆光を活かすことで料理に光が写りこみ、ハイライトが入って美味しそう。
●ちょっと暗めの写真にして落ち着いた雰囲気に。こういうのは赤ワインが合う。
●逆に白ワインのグラスでは、ちょっと明るめにして爽やかさを演出。
普段から美味しそうに見えるように独学で撮っていましたが、教えてもらえると少しだけ綺麗な写真が撮れるようになった気がします。
山家先生から個別レビュー
こんな感じで撮影会をした後は、食事をしながら山家先生から1人1人の写真に対してアドバイスやコメントをもらう時間。
何とも贅沢な時間です。
上で紹介した写真の何枚かは先生にも選んでもらえ、構図や色についてほめて頂きました。
最後に、紹介が遅れましたが、この日に出て来た料理はとても美味しい料理でした。
これがもう、ワインと合う…。
この料理のレシピはこちらのブログで紹介されているので、腕に自信のある人は家で作ってみるとワインを数倍美味しく楽しめるかも。
ワインと料理をもっと美味しく撮るための写真講座 | ボルドーワイン
わんぱくブロガー的まとめ
山家先生の言葉でグッと来た言葉が、
「良いな、綺麗だな、残しておきたいなと思うからシャッターを切る。ここはプロもみなさんも一緒でしょ?」
と。
仕事で撮影するのは別として、ふとした瞬間を撮りたいと思う気持ちはプロもアマも変わらない。
確かにそうですよね。
「他人が写真を撮っている姿を見るのも勉強。特に同じモノを撮ったのに自分では撮れなかった写真を見せられた時は気付きがある」
確かに、一緒に旅行に行ったり食事に行ったりした時、友人の写真の中に、
「えー!そんなの撮ってたの?」とか、「そのアングルから撮るか!いいね!」って写真を見つけることってありますよね。
これらの事を意識しつつ、なにより写真を撮る事を楽しみたいなと思います。
いやー、ありがたいイベントに参加させて頂きました!
(2013.04.23PM ↓のまとめを追記:)
ってことでまとめると、
料理を上手に撮るコツとして、
- 逆光で撮る事(写真の中に光りを取込み輪郭がはっきりしてメリハリが生まれる)
- 縦位置で撮る事(必須では無いと思います…)
- 料理の手前部分にピントが来ると良い(中央だとピンぼけに見えてしまうことが多い)
- ホワイトバランスを調整(変に黄色や赤っぽくならないように)
- 露出補正をいじる(少し明るく撮る)
- なるべく他の要素を入れない(端の方に無駄なモノが写らないように)
上記はセンスは必要なく、方法論です。知っておくだけで写真のレベルがグッと上がります。
これに加えて、センスと経験が必要になってくるフレーミングが必要になって来るわけですが、そこはもう、正解は無いので、良いと思った構図でバシッと!
それでは、レッツエンジョイ!
(2013.05.01追記)
教えてもらったことをもとに、家で写真を撮ってみました。実践できた部分、しきれなかった部分などまとめてみましたので、家で撮影する際の参考になると思います。
プロの料理写真家に教えてもらった「料理をおいしそうに撮るコツ」を実践してみたぞ! | むねさだブログ
前回別の料理写真イベントに行った時の記事はこちらです。
こちらは、主に構図の話をしてもらいました。こちらの記事も参考になりますよ!
料理を美味しそうに撮影する方法をプロカメラマンに教えてもらえる「美味しい写真の学校」に参加してきたぞ! | むねさだブログ
この本僕も買ったけど結構参考になります。