私もエバンジェリストをさせていただいています、高級キーボードにHHKB(Happy Hacking Keyboard)というキーボードがあります。
このキーボードのユーザーミートアップが、オンラインにて開催されましたのでご紹介したいと思います。
HHKBユーザーミートアップVol.5
ということで2021年12月10日(金)の18時〜開催された、HHKBユーザーミートアップVol.5。
ちょうど初代から発売25周年ということもあり、PFUさんもファンもかなり気合を入れて臨んだイベント。
オンラインのZoomのウェビナーには500名の応募があり、YouTubeは300人近くが視聴するということでおよそ800名近くが参加するすごいイベントになっています。
当日のアジェンダはこちら。
昨年に続き、HHKBの生みの親、和田先生からの挨拶でイベントはスタート!
最初は、HHKBの近況について、PFUの方からご紹介。
HHKBは、累計60万台販売を超えた。(2021年5月)
25周年イベント・キャンペーンもかなりの好評でした。
そして、今年は13名のエバンジェリストが追加され、それぞれがすごい人たち。
ここにひっそりと私も入れていただけているのがありがたすぎます。
スペシャルトークセッション
そして、本日のメインセッションである、スペシャルトークセッション。
エバンジェリストである以下の3名によるトークセッション。
・東京大学情報学環教授 暦本純一氏
・ギリア株式会社 清水亮氏
・メディアアーティスト 落合陽一氏
落合さんなんて、自宅からのオンライン参加ですが、4台のHHKBが目の前にあるんだとか。
それぞれ話し上手な3名がHHKB愛をマニアックな目線で話していくトークセッション。
「家が火事になってもHHKBは大丈夫だった。」by 落合陽一さん #HHKBミートアップ pic.twitter.com/bMM15CggcM
— HHKB OFFICIAL (@PFU_HHKB) December 10, 2021
かなり面白く、ユーザーならば声を出して笑ったり突っ込んだりしていたと思います。
コンピュータインターフェイスとしてのキーボードとインターフェイスの未来について
一通り盛り上がった後に入っていったメインテーマは、「コンピュータインターフェイスとしてのキーボードとインターフェイスの未来について」。
キーボードは無くなるのか、残るのか、という話。
この辺りもマニアックですが、聞いている人のほとんどは3万円するキーボードHHKBのユーザーとあって、みなさん理解できていたんじゃないでしょうかね。
音声入力はどうなんだ?などの話になると、スッと実際にためしてくれる落合さんw
ヘッドマウントディスプレイを使ってのメタバースの話になっても、サッと出てくるw
最後に、今後のHHKBに望むこととして、「幻のアルミHHKBの復刻」「分割キーボードの要望」「電池の場所にエネループを入れるとモバイルバッテリーになる」などが出てきました!
これは是非私も期待したいアップデートです!
トークセッション②HHKB黎明期に何があったか
最後は、「HHKB黎明期 25年前何があったのか」というトークセッション。
25年前に開発に関わっていたメンバーが登壇して、当時どういうことが起こりHHKBが生まれたのかというトークセッションが行われました。
ユーザーの中にはまだ生まれていなかったような人たちもいる中、25年前の裏話をたっぷり聞かせて頂きました。
誕生秘話、配列決定の経緯、
こちらは原型試作のキーボード。発売はまだ決まっていない頃の試作品です。
配列についても、各OSで使う為と文字の打ちやすさのせめぎ合いで決めていったそうです。
なるほど。だから十字キーとかもUS配列には無いんだ!ということがわかって面白かったです。
初代のHHKBである、PD-KB01というモデルが発売。
初代はSunとPCに対応。初年度の発売は700台。
翌年にMac用を発売。
発売から2年ちょっと経ち、金型の原価を償却したので1万円値下げしたり。知らなかった話が色々出てきます。
知らない話というので言えば、Happy Hackingは商標登録されているんですって!
値段が高いからあまり売れないんだ!と言われて作った廉価版のLite。これがあまり売れなかったらしく、結局Liteは無くなったり。
PS2のFF XI用のキーボードとして動作検証して、動作確認済シールを貼ってもらったり。
途中までは社内のお荷物的な存在だったり、社内に常にネガティブ(反対派)な人がいたりして、途中で松本さんの気持ちが折れてたら製造中止になっていてもおかしくなかったんだとか!びっくり…!
そんな中、Proモデルが想像以上に売れて火が付き、その後「無刻印モデル」や「かな無刻印モデル」、「墨モデル」というスッキリとしたモデルが登場。
そして、集大成として発売されたのがHYBRID Type-Sが発売。同年、ロングライフデザインを受賞。
決して順風満帆に成長してきたプロダクトではありませんが、自分たちが信じたことを形にし続けて、今のHHKBがある。という話を聞けてとても興味深かったです。
最後にチラリとでた「学割」という話も興味深いですね!卒論の時に使いたかったー!というコメントがいくつか出ていました。
わんぱくブロガー的まとめ
ということでちょうど25周年記念ということで過去にないほど盛り上がった、HHKBユーザーミートアップVol.5。
これまで累計60万台以上が売れているHHKBだけあって、コアなファンが多く集まっている商品。そしてそのファンを大切にする、一緒に製品を育てていくというPFUさんの姿勢があるからこそ、これだけの人が集まり、盛り上がり、楽しめたのだと思います。
「来年も開催する!」ということでしたので、オンライン開催でも是非参加したいですし、コロナが落ち着けばリアルで集まれたら良いなぁ…と思っています。
満足度の高いユーザーミートアップでした!
HHKBユーザーの人で今年は参加できなかった、という人は是非来年参加してみてください!
あ、以下のツイートのURLクリックでアーカイブ動画も視聴可能です。
参加し忘れてた、忙しくて参加できなかった、という人はそちらをどうぞ!
待ちに待った #HHKBミートアップ は今日18時からです!YouTubeライブでも見られますよー https://t.co/RbRbIpIx33 pic.twitter.com/36Rx7MZBu4
— HHKB OFFICIAL (@PFU_HHKB) December 10, 2021