自分の事を語るのは、少し苦手な、むねさだ(@mu_ne3)です。
突然「じゃ、1分で自己紹介して」とか「君の夢・ビジョンは何だい?」なんて聞かれてサッと答えられる人、そんなに多くはいませんよね…。
そんな自己紹介や自分語りを、楽しみながらグイグイ引き出せ、いつの間にかチーム内で仲間意識が持てる、そんな不思議な「夢中ポーカー」というものが体験できるイベントに参加してきましたのでご紹介したいと思います。
河原あず考案「夢中ポーカー」
という事で行ってきましたのは、「Enjoy!夢中ポーカー!~チーム&コミュニティビルディングに最適!本邦初公開!みんなの6つの”夢中”がとけあう新感覚交流カードゲームを楽しむゆうべ!~」というタイトルの長いイベント(笑)。
イベントページの詳細にはこんな言葉が書かれていました。
どんな人でも簡単に自己紹介ができ、他者を楽しく深く理解し、一体感を醸成できる交流型カードゲーム!
6つの夢中がとけあう「夢中ポーカー」が5月30日恵比寿にて本邦初公開!!
何これ気になる!という事で、ワクワクしながら参加してきました。
会場には、そんな新しいこと・楽しいことが好きな人、チームビルディングやコミュニティビルディングに興味がある人などが参加しています。
主催はコミュニティアクセラレーターの河原あず氏
今回、このイベントを主催しているのは、コミュニティアクセラレーターの河原あず氏。
普段は、イベントのプロデュースなどをしたり人と人をつなげたりしている人。
そんなイベント企画・コミュニティ形成のプロである河原あず氏が考えた、カードゲームのフォーマットを使ったコミュニケーション手法のご紹介です。
あ、ちなみにこのイベント。開始する前から缶ビールや缶チューハイが配られるため、司会も参加者も、各自飲みながら参加してます。
成功するチームを作る5つの鍵の入り口が「心理的安全性」
まず、よくあるワークショップやチームビルディングの最初に行われやすいのがこちら。
「とりあえず、1分で自己紹介してみましょう」
いや…。こういわれても、相手がどんな人かも分かりませんし、恐る恐る無難な自己紹介しかできないですよね…。
全員が全員、頭の中が整理されていたり相手に伝えたいことを明確に意識できていないからです。
こんな急な自己紹介で、良いコミュニケーションなんて、ほぼ取れない…
では、どうすれば良いか…。
Googleもチーム構築に大切という「心理的安全性」
ここで紹介されたのが、Googleが挙げている「成功するチームの構築に最も重要なもの」5つ。
その最初の1つが「心理的安全性」というもの。
心理的安全性とは、こちら。
相互理解を行い、思ったことを言い合える雰囲気や環境という感じでしょうか。
そんなこと言っても、どうやってその「心理的安全性」というのを構築するのよ…というので出てくるのが今回のメインテーマ!
6つの夢中を分かち合う!夢中ポーカー!
相互理解をするには、自己開示と他者理解。
共感し合える環境で、自分を開示することで心理的安全性をつくれるようになるためには…。
そこで、考え付いたのが「夢中ポーカー」!
みんなの6つの夢中をみんなで分かち合うカードゲーム。
必要なものはこちら。
・サインペン
・3人以上の人
それでは、早速やってみましょう。
名刺サイズのカードとサインペンですぐできる!
まずは、白紙の名刺カード6枚とペンを各自に配布します。
配られた6枚のカードに「今、自分が夢中になっていること」を書き込みます。
自分の夢が書かれたカードから2枚をゲームマスター(テーブルの上でも良い)に出します。
そして、シャッフルをしてから、また2枚を手元に戻します。
これで準備は完了。
手元の6枚のカードのうち、4〜6枚が自分の夢中カードのはず。
ということで、ルールはこんな感じ。
・親は左隣の人の手札から1枚を引き抜きテーブルの上へ
・引き抜かれた人は、その「夢中カード」について「さも自分が夢中であるかのように」答える。
・親は「それはあなたの夢中です」「夢中ではありません」のどちらかを宣言
・正解なら、そのカードをもらえ、自分の手札から1枚を子に渡せます
これをババ抜きのように繰り返して、最終的に手元のカードを他人の夢中カードになったら勝ちです。
これがやってみると面白いんですよ。
例えばこちらのカード。
「グリーン集め」。
まぁ…ばれちゃいますよね。私の夢中って。
けどそれでも良いんです!
人の夢中かもしれないけど、「私は緑が好きでしてね!」という感じで話始めれば良いんですから。
そうやって、「自分の夢中」ではない可能性もあるけれど、すべて自分の夢中なことのように話す。
実はこれ。カードゲームの形をした、自己紹介タイムだったんですよね。
このカードゲーム形式が、思った以上に心の壁を取り払って、赤裸々な話ができるんです。
そう、これこそが「心理的安全性」が芽生える自己紹介なんですよね。
これを行うと、思った以上にお互いのことを理解できた気がします。
同じフォーマットで「夢ポーカー」
ひとしきり盛り上がったあとは、同じフォーマットで「夢中」ではなく「夢ポーカー」。
自分の夢、ありたい姿、成し遂げたいことをカードに書いていきます。
ゲームという形を取ることで、自分の夢・取り組みたいことを、恥ずかしがらずに(人の夢かもしれないことを堂々と話すゲームなので)話せるんです。
このフォーマットを使うことで、内面をさらけ出せるんですよ。
面白いのが、夢を語ることで「え、それ叶うよ!」「あなたなら行けそう!」という応援がしてもらえるんです。
直接顔を合わせて、直接声を出して、熱量を感じつつ同じ場を共有するからこそ、打ち解けられる、というのはあるんですよね。
ということで、まだまだ色々なお題を持ったポーカーが用意されていたのですが、ここまでの2つが盛り上がりすぎて、時間オーバー。
弱みをさらけ出す「悩みポーカー」
この後、本当は用意されていたお題が、弱みをさらけ出すのが「悩みポーカー」。
強みを共有は、相手への期待値が上がるんです。
逆に、弱みを共有すると、そこを他の人が補完しようとしてくれるんです。
だって、チーム内メンバーの強みと弱みを把握し、できる人がサポートして、助け合おうよ、というのが「悩みポーカー」の目的。
このように、「〜〜〜ポーカー」という前半の部分を組み替えることで、各自の本音を出し合える、チームビルディングに活用できるんです。
最後にあずさんからのお願い。
このゲーム、広めて欲しいので使ってOK。
ただし、できれば事前連絡をして欲しい、これを冠した営業活動をされると困る(苦笑)ということでした。
終了後は、そのまま懇親会になり、テーブルによっては引き続きカードの内容についてを話し合ったり。
この自分のことを素直にさらけ出して話すことがこんなにも楽しい、というのも発見でしたし、他人の夢中を自分ごとのように話すことで、自分の中にもそういう一面を見つけられたり。
楽しい2時間を過ごすことができました!
わんぱくブロガー的まとめ
よくある、ワークショップなどでの「1分自己紹介」だと、人の話を聞かずに自分の話す内容を考えたり、結局表面的な話をして終わってしまうんです。
が、この夢中ポーカーの仕組みを使うことで、「自分のことじゃないかもしれないんだけどね」という形で話をできるのがポイント。
だからこそ、本音が出せるし、楽しいんです。
しかもこれ、応用が可能なので、自己紹介・悩み相談などワークショップにも良いですし、家族や友人同士でやっても、距離感を縮められる良い手法だと思います。
最後に参加者全員で記念撮影をしたのですが、この柔らかい表情を見ても、いかにみんなで心理的安全性が気づけているかがわかるでしょう!?
この「夢中ポーカー」、すぐにでも誰にでも真似ができると思うので、ワークショップの主催をする人、チームをまとめる必要がある人、もっというと家族で!など、ぜひ試して、感想を河原あずさんに伝えてあげてください!
もちろん、僕に連絡してくれても、あずさんに伝えられるので、お気軽にメンション・DMくださいね〜!