英語恐怖症の、むねさだ(@mu_ne3)です。
英語は見るのも嫌、聞くのも嫌。
とにかく中学生のころから英語を避けて通れるシーンでは極力避けるようにして生きてきた私ですが、英語が読めたり話せたりすることの重要性はわかりますし、憧れもあります。
そんな私にピッタリなデバイスがついに発表されましたのでご紹介したいと思います!
まさにね、待ちに待った未来がやってきましたよっ!
世界初のウェアラブル翻訳デバイス「ili(イリー」
ということでご紹介しますのは、英語が苦手な人待望のデバイス、世界初のウェアラブル音声翻訳デバイス「ili(イリー)」です。
今回、六本木で開催された製品発表会には大勢のメディア関係者や招待客が!
参加者の多さから、製品への期待度がわかりますね。
そんな雰囲気の中、株式会社ログバー代表取締役の吉田卓郎さんから、iliについて紹介が始まります。
演劇混じりで、解りやすいプレゼンテーションでした。
これまでの海外旅行時の言語の壁
吉田さんが以前海外旅行に行った際、とあるお店で「お水をください」と伝えようとしたのですが、伝わらず…。
なぜか水ではない何かを買ってしまったのだとか。
こういう経験、みなさんありませんか?
私もありますっ!
卒業旅行で行ったオーストラリアで、バスに乗り遅れた際に「ソーリー」と言ったら、「ッグッモーニンッ」と返されたんです…。
こうなると、日本人は「言語の壁」を自分で作って、「話しかけないでくれオーラ」を出してしまう人が多いんですって。
また、「漢字なら多少は理解できるだろう」と思って行った中国で見たメニューに、愕然としたことがある人も多いんじゃないでしょうか?
辞書や電子辞書などを持っていく人も多いでしょうが、コミュニケーションの場でこれらが活躍することはほぼ無いんですよね…。
ここ1〜2年ではスマホの翻訳アプリも増えてきましたが、肝心な時にネット接続ができなくて使えない…。なんてこともしばしば。
また、旅行会話レベルにまで語学力を高めるには本来、数千時間もの学習が必要です。
そんな時間を使わず、ネット接続不要で、しかもワンボタンでカンタンに使えるような翻訳デバイスが無いだろうか…。
無い…。
「無いならば、自分たちで作ろうっ!」と2年の歳月をかけて作り上げてできたのが、「ili」というわけ。
コンパクトでシンプル操作の世界初ウェアラブル音声翻訳デバイス
はい!お待たせしましたっ!
こちらが、そんな夢を形にした翻訳デバイスの「ili(イリー)」。
音声入力で自動的に翻訳してくれる夢のような、まさに未来のデバイスですよ。
ちなみに現在の対応予定言語は、「日本語」「英語」「中国語」。
2017年には韓国語対応を予定しており、今後さらに対応言語は増やしていくそうです。
ざっと説明すると製品の特長は、
・ワンアクション(ワンボタン)のシンプルな操作
・インターネット接続が不要
・独自技術で瞬間翻訳(およそ0.2秒)
・旅行用言語に特化した翻訳エンジン
という感じ。
中でも面白いと感じたのが、「旅行用言語に特化した翻訳エンジン」という部分。
具体的にはこちらの8つのシーン。
空港、ホテル、ショッピング、飲食店、トラブル時など、旅行先でよく使われる言葉にフォーカスして翻訳精度を高めているんです。
例えば、こんな感じ。
「高いです」という言葉に対して、意味的には「(値段的に)高いです」と「(背が)高いです」の2つの意味が考えられます。
すべてのシーンで使える翻訳デバイスを目指すと、上記で迷ってしまい、翻訳に時間がかかってしまうわけです。が、このiliは「(値段的に)高いです」の方だと判断して、「It’s expensive」という翻訳をサッと行ってくれるわけです。
この辺りを検索候補を絞ったからこそ、旅行に使いそうな言葉の翻訳を約0.2秒で行うことができるんですよね。
お互いが日本語⇔英語で会話ができるわけではない
これがあれば全く言葉が通じないような人とも会話が成り立つか、というとそうではないんです。
現在だと、割り切って「日本語→英語」ならそれだけ、の一方通行になるようにセッティングしてあるそうです。
つまり、私がiliを使って、日本語を英語に翻訳して相手に伝えても、相手は英語で回答し、それに対して自分が持っているiliでは日本語にすることができないんです。
これは、実証実験を何度も行った結果、「初めて合う相手にiliの使い方を教えつつ会話するのはストレスが高かった」からだそうです。
まずは、相手が「YES,NO」や自分でも理解できる程度の単語で答えやすいよう、質問をする必要がありそうです。
あ、逆に外国の人に使わせるようの端末として、例えばホテルのフロントに置く、などは「ili」を「英語→日本語」設定にするんだそうです。
(言語の切り替えをするには、ロム?を書き換える必要があるらしいです)
いつから使えるの!?どこで使えるの!?
ここまで聞いていて、「うぉぉぉ!早く使いたいっ!」と思った人も多いと思います。
まずは、法人向けとしてのサービス開始が2017年6月〜になります。
お値段的には1ライセンス(1端末)、月額3,980円。
この法人というのは、「交通機関」「レンタル会社」「旅行代理店」「アミューズメントパーク」「ホテルや民宿」「自治体」「商業施設」などが考えられます。
それらの法人を通して、我々一般ユーザーが使えるというのが、2017年6月〜どんどん増えてくるんです。
なんだかワクワクしますよね!
しかも、法人ごとにカスタマイズも可能なのも面白いし便利そう!
ブランド名やお店の名前など固有名詞などを個別に辞書登録に追加することが可能です。
そして、翻訳結果のログも取っているので、「トイレはどこですか?」という質問が多く出ているようならば「案内板を分かりやすいものに変更しよう!」という店舗改善にも繋がるというわけ。
すでにパートナーとして発表されたのは…!?
すでにこの法人契約への問い合わせは世界中から数千の企業・団体から連絡が来ているそうですが、具体的に動いているパートナーとして発表されたのは3つの企業。
それが、イオンモール・東京メトロ・レンタルサービス会社のビジョンです。
駅員さんがこれ持っていると、外国からの旅行者も安心感が違いますねぇ!
グローバルWi-Fiを手がけるビジョンは、既に空港での「ili」レンタルできるよう進めているんだそうです。
海外に行く日本人、日本に旅行に来た外国人向け、両方があるので、あと数ヶ月以内には国内で「ili」を使っている外国人をちらほら見かけるようになるかもしれませんね。
また、ハワイの大手ホテルでも既に実証実験的に導入が始まっているんだとか!
これ本当、世界中でどんどん採用されて欲しいですよね!
個人向けには…!?
法人じゃなくて個人で欲しいんや…。という私と同じ英語が苦手な人…。もう少し待ちましょうっ!
2017年中には、リリースされる予定だそうですよっ!
タッチ&トライで実機に触ってみた!
プレゼンのあとはタッチ&トライ。
実際に実機(プロトタイプ)に触ることができました。
まず手にとって驚くのが、小さいっ!ということ!
360度カメラのTHETAよりも小さく、ボイスレコーダーくらいの大きさ。
マイクは前面と上面にあり、前面で音声を広い、上面はノイズキャンセリングに使っているんだそうです。
使い方はシンプル。
中央の丸いボタンを押しながら自分が話します。
話終わったら、相手の方に向けてボタンを離すと、英語に翻訳された音声が流れるという仕組み。
サイドにはリピートボタンが付いているので、「聞き取りづらく相手に伝わらなかった」場合にもう一度再生することができます。
実際に利用する際は、ちょっとコツが必要
実際に外国人の方と会話をしてみたのですが、正しく翻訳される会話と上手く翻訳されない言葉があるようでした。
「荷物を預かってもらえますか?」などは正しく翻訳されていましたが、「私の子供は御飯しか食べません」は無理でした。
担当者曰く「御飯」は「お米」と言わないと「食事」として翻訳されてしまうので、こういう時は言い方を変えて、「子供用のメニューはありますか?」と聞いて、子供が食べられる食事を考えれば良いんですよね。
自分が言いたいことを何も考えずに日本語でいうのではなくて、「相手が一言で答えやすい、英語で理解しやすい内容を日本語で考えて話す」必要はありそうです。
卵アレルギーが心配ならば、
「この料理の材料は何ですか?」という質問よりも、「この料理には卵を使っていますか?」という質問にした方が良いということです。
この辺りは、実際に自分が使うようになると慣れて来るとは思います。
わんぱくブロガー的まとめ
代表の吉田さん曰く、電話や飛行機と同じくらい画期的な、外国との距離を縮めることができるデバイスが「ili」だ、と説明されていました。
本当、数年後には海外旅行のスタンダードなお供になり、オリンピックシーズンでは国内で当たり前にこの「ili」を使っている外国人の人と会話をする。そんな素敵な未来が、ついにすぐそこにやってきたんですよね。
うぉぉぉ!早くプライベートでも使ってみたいですねっ!
というか、これこそまさに望んでいた未来ですからね…。英語が苦手な人のマストアイテムになるかもしれませんね〜!
ってことで気になる人は細かく公式サイトをチェックするようにしましょう!
ili(イリー)- ウェアラブル翻訳機