Canonのデジタル一眼レフEOS6Dユーザーの、むねさだ(@mu_ne3)です。
Canonから昨年の2月に発表され、ずっと気になっていたカメラがついに発売決定されました。
それが、PowershotG3X!
キヤノン:PowerShot G3 X|概要
発売日は2015年6月25日。
このカメラが発表された当日の6月18日に行われたブロガーイベントに、招待されて詳しくお話を伺って来ました。
気になる新機能や他機種との比較など合わせてご紹介したいと思います。
プレミアムコンパクトカメラ PowerShotG3 X
という事で今回ご紹介するのは、プレミアムコンパクトカメラとなるPowerShotG3 X。
これまでのコンデジユーザーの不満として、
- ズーム倍率を優先すると、画質に不満が出る(センサーサイズが小さくなる)
- 画質を優先すると、ズーム倍率が少なくなる
という問題がありました。
その問題を解決すべく発売されたのが、今回紹介する、PowerShotG3 X。
1型センサー搭載での高画質と、24~600mm相当という焦点距離を両立する機種となります。
ちなみに、このG3 Xは、キヤノンのプレミアムコンパクトカメラであるGシリーズの3機種目。
- これにより、
大型センサー搭載のG1X - 高倍率ズームのG3X
- コンパクト多機能のG7X
が揃った事になります。
PowerShotG3X 商品特徴
それでは、具体的な商品の説明に入りたいと思います。
一番の売りは何と言っても高倍率のズームレンズ。
1型の大型センサーと超望遠レンズの両立するカメラを目指して開発された、レンズは全部で18枚。
コンパクトカメラとしては異例のかなり多いレンズを搭載しています。
この18枚をいくつかの塊に分けた、6群ズーム方式というのを開発。
これにより、600mmという超望遠のレンズと、それに耐えうるしっかりとした光学手振れ補正実現しているんです。
この辺り、レンズやカメラに詳しくないと伝わりづらいと思いますが、他の高級コンデジと比べても枚数が多い事からも凄いという事が分かると思います。
24mm〜600mmという超望遠ズーム!
24〜600mmのズームと聞いてもなんだかスゴすぎてイメージがわかないと思います。
24mmとはいわゆる広角レンズの部類に入る、風景等を広く写す事の出来る画角になります。
旅行先の風景、狭い店内で全体を見せたい場合に効果的です。
逆に600mmは超望遠。
空を飛んでいる飛行機や鳥、運動会で運動場の真ん中にいる子どもを撮影する、等の時に使える画角です。
ちなみに、デジタル一眼レフ用の600mmレンズはこちら…。
今までだとこれだけ大きなレンズを持ち歩かないと撮れなかったような写真が、このG3Xだけで撮影する事ができるんです。
そして、このカメラのスゴい所は、600mmの望遠でも最短撮影距離がレンズの先端から85cmなんです。
これは600mmの望遠としては驚異的に近い距離です。
これによりマクロレンズ的な使い方が出来るんです。
1メートル以内から600mmで撮影するとこういう写真も撮れるんですね。万能過ぎる…。
ちなみに、広角端は最短でレンズ先端から5cmで撮影可能。
テーブルで料理の写真を撮りたい、ピアスなどの小物を撮りたい。というニーズにもマッチすると思います。
競合他社機種と比べても飛び抜けた存在!
今回ご紹介しているPowerShotG3 X。
ライバル製品となる他社の1型センサー搭載の機種と比べてもコンパクトで軽量、そしてズーム性能もグッと上がっているんです。
価格コムなどで調べてみましたが、そもそも1型以上のセンサーを搭載して600mmの望遠が撮れるカメラは他にありません。
高画質と高倍率を兼ね備えたカメラが欲しければこのカメラ1択になるという訳です。
1型センサーってそもそも何?
ところで先ほどから説明している、1型センサー。
これってなになの?すごいの?と思っている人も多いと思います。
1型センサーとは、フィルムカメラでいうフィルムの大きさ。
このセンサーが大きければ大きいほど、光を受けれる面積が広くなるため、高感度撮影や背景ボケのある、いわゆる「綺麗な写真」が撮れるようになるんです。
一般的なコンパクトデジカメのセンサーサイズは1/2.3だったり、少し良いものでも1/1.7型。
それよりもグッとサイズが大きくなるのが1型センサーという訳です。
その他の特徴
その他にも多くの特徴的な機能を搭載しています。
162万画素の高精細タッチパネル式のチルト液晶を搭載
液晶の角度が変えられるチルト液晶搭載により、ローアングル/ハイアングルでの撮影もカンタンになります
私が持っているEOS6Dには無い機能なのでこれは羨ましい…。
EOS同様のUIを採用
UIは、EOSシリーズと同様のものを採用。
これによりEOSユーザーも違和感無く使用する事ができます。
既存のキヤノンユーザとしてはこれは嬉しいポイントです。
雨滴やホコリに強い防塵/防滴構造を搭載。
短時間の小雨程度の環境下で使用するくらいなら大丈夫な防滴性能を搭載しています。
これはキヤノンのコンパクトデジカメ初だそうです。
多彩なアクセサリーに対応
EOSシリーズとも共通で使えるアクセサリーに対応しています。
ストロボやリモコンなどはEOSシリーズと共通で使えるので、現EOSユーザーには追加でストロボ等を買う必要が無く、そのまま使えるのが嬉しいです。
スマホからリモート撮影可能
スマートフォンに「Camera Connect」というアプリを入れる事で、リモートで撮影が可能になります。
スマホ側で画面で確認しながら、ズームやフォーカス、シャッター速度やISO設定値を変える事が可能になりました。
(※P/Av/Tv/M/Cなどのモード変更は本体側のダイヤルを回して変更する必要があります)
山岳写真家・岩橋宏倫先生のレビュー!
後半は山岳写真家・岩橋宏倫先生が実際にG3Xを持って北アルプスの山々で撮影して来た写真を見ながら感想を聞かせてもらいました。
高倍率はもちろん、防塵防滴ということで山に向いているカメラだというのが第一印象。
デジタル一眼レフ+交換レンズを持って行こうと思うと20kgくらいの重量になるんです。
それがこれ1台ですむのは凄い事。
この蝶100mmくらいで撮影。
5cmの距離までよれるのが24mm〜100mm。
コンデジだと赤色が色飽和しやすいのですが、この辺りもしっかりと出ている写真になっています。
「今まで考えた事が無かったような撮り方ができるカメラ」と岩橋さん。
今までだとレンズを交換している間にシャッターチャンスを逃していたような被写体もどんどん撮れちゃうので、撮影枚数がグッと増えちゃうんだそうです。
また、チルト液晶搭載&防滴により、こういう水際ギリギリの写真も安心して撮れるようになりました。
こちらは、600mmで撮影した雷鳥。
コンデジっぽい写真にありがちな「全体がガチガチに硬く映る写真」ではなく、毛の柔らかさのようなものもしっかりと表現できているんです。
星空モードも便利で面白いそうです。
こんな感じの写真が、画角さえ決めてしまえば後はもうカメラ任せで出来ちゃうんです。
ちなみに撮影にかかった時間は2時間。
この間もう、シャッターを押してしまうとあとは雲が出ないように祈りながら待つしか無いんだそうです。
いいなー。こういう写真撮ってみたい!
わんぱくブロガー的まとめ
もうコレ1台でなんでもこなせそうな超高性能コンデジであるPowerShotG3X。
私のおススメは、「良いカメラが欲しいけどレンズ交換とか煩わしい」と思っているお父さん。
運動会などに超望遠のレンズを持って行くのは大変ですがこれなら1台でお弁当を食べている写真からグラウンドの真ん中の子どもまで全てをカバー出来るんですからスゴいと思います。
さて、そんなPowerShotG3Xを、なんと発売前から1ヶ月間モニター用として使わせて頂ける事になりました。
早速色々な場所に持ち歩いて撮影したいと思います。
これ1ヶ月後にこのカメラ買っちゃうかもしれないな…と自分で思うほどのお気に入り具合です。
Canon デジタルカメラ PowerShot G3X EVFキット 広角24mm 光学25倍ズーム PSG3XEVFKIT