会社員や個人経営をしていて、大切なのに見落とされがちな、お金の考え方。
「会社が儲けるための仕組み」を、いまいち理解出来ていない人も多いのではないでしょうか?
そんな人に最適な、マンガで「はじめてでもわかる儲けのからくり」を学べる書籍が発売となりました。
事務系の人はもちろん、営業・生産・販売・企画、全ての人に役立つ内容がわかりやすくまとまっていてとても読みやすい本でしたのでご紹介したいと思います。
マンガでわかる管理会計 はじめてでもわかる儲けのからくり
ということでご紹介しますのは、2020年6月27日より発売となる書籍、「マンガでわかる管理会計 はじめてでもわかる儲けのからくり」。
「会計って、難しそうだし自分には関係がないもの…。」
そう思っているサラリーマンの人、少なくないと思います。もちろん私もそう思っていた一人。
そんな私含めたサラリーマンの中でも、特に幹部社員、リーダーやチーフ、係長などの人が読むと、得るものが多いであろう本書籍。
帯にも「リーダーのための必勝ツール 管理会計を学ぶ!」と書かれていて目をひきます。
著者は、ご本人も会計事務所の代表を務める原 尚美さん。
会計や会社設立、確定申告など様々な本を書かれています。
そんな原 尚美さんの最新刊がこの「マンガでわかる管理会計 はじめてでもわかる儲けのからくり」。
ちょっと目次を見てみましょう。
2章 損益分岐点分析の基本を知る
3章 管理会計で現状を分析する
4章 管理会計でコストダウンする
5章 管理会計で新規事業を検討する
気になるキーワードもありつつ、初心者の方には正直「難しそう…」と感じるかもしれません。
普通のビジネス書だと読む気も失せるかもしれませんが、この本は「マンガでわかる管理会計」。
ほぼ全てのページがマンガや吹き出しで構成されており、文字だけのページは「はじめに」と途中に入ってくる「コラム」くらい。だからこそ、本来難しい内容でもスイスイ読めるんです。
主人公は女子高生!父親の会社を救うために…
主人公は、女子高生!登場人物は主人公とその周りの3名。
彼女の父親の会社を救うために、知り合いの会計事務所のお姉さんと一緒に、具体的な事例を元にしながら、「管理会計」を使って問題を改善したり解決したりしていくストーリー。
例えば、こんな事例について会社として正しい選択はどれなのか「管理会計」を使って考えていきます。
・サービスするなら、5つ買うと1つ無料 or 5つ買うと20%割引
・工場の稼働率をどのくらいあげると黒字になる?上げすぎるとどうなる?
・原価を下げる際の削れる原価、削れない原価
・ポストコロナ時代、賃料の高い都心部の店舗、撤退すべき?続けるべき?
マンガを読みながら、理解していくので、頭にスッと入ってくるし、クイズマンガを読んでいるような感覚で、楽しいんです。
具体的な金額や商品(この父親の会社は和菓子メーカー)を色々比較し、表にしたりグラフにしたり。
なので、普通に文章だけだと頭が爆発しそうな内容なはずなのに、読みやすいし分かりやすいんです。
サラリーマンだからこそ知っておくべき「利益を生む仕組み」
世界一やさしい「利益を生む会計」の本、と帯に書かれる通り、お金儲けのからくりというか、仕組みについて書かれている本書。
原価と一言で言っても材料費・人件費・経費(機械や場所代含む)があること、儲けが出た際の税金について、工場機材などの減価償却の考え方についても詳しく解説してあり、一見赤字に見えるプロジェクトや店舗・商品でも、やらないよりもプラスになっていたり、という「管理会計」の考え方を理論的に学べるのがとてもありがたいんです。
一概に「割引キャンペーンしましょう!」という提案をするにしても、この辺り「管理会計」の考え方を理解しているかどうかで、利益に繋がるキャンペーンを提案できたり、提案書にも具体的な数字を書くことができるようになります。
また、プロジェクト的に赤字・黒字の分岐点、いわゆる損益分岐点の導き出し方も説明されています。
直感的にはこの辺りなんだけど…という人も、この数字で具体的に考えられるようになると、説得性もあがりますし、そういう知識をつけている人には会社の中で人もお金も付いてくると思います。
ポストコロナ時代にこそ知っておきたい「管理会計」
この本、帯にも「ポストコロナ時代を生き残るための経営戦略」という文字が入っています。
また、マンガの内容的にも「父親の会社が、コロナでの自粛で壊滅的なダメージ」を受けた、というような内容になっています。
私の周りにも、2ヶ月お店を自粛して、その間収入はゼロなのに店舗の維持費や従業員のお給料が発生する…どうすべきか…。というような悩みを持つ人がチラホラと居ます。
その際に、ウンウンと頭を悩ませても感覚でしか動けないところ、この「管理会計」の考え方を知っていると、継続すべきかどうか、事業を転換すべきなのか、という判断をしやすくなるんです。
ポストコロナ時代、数字に基づいた科学的な経営を行い、生き残るために。
お金について、あまり良くわからないけれどとりあえずマイナスにならないようにだけしながら店を続けてきたけど、コロナで危機的状況…みたいな人にこそ、是非読んで欲しい書籍だと思います。
わんぱくブロガー的まとめ
企画書・提案書を書くような会社員だと間違いなく知っておくと良い「管理会計」。
「マンガでわかる管理会計 はじめてでもわかる儲けのからくり」は、マンガで楽しく理解しながら学んでいけるリーダークラスのサラリーマン必携の書籍です。
提案書・企画書などが数字に基づいた科学的根拠で、説得力のあるものに変わると思いますよ!
気になるけれども、少しだけでも中身を読んでから購入したいっ!という人は、出版元のオーム社のページにて、試し読みが可能です。
もちろん、早く読みたい!という人は、お近くの本屋でも良いですしAmazonや楽天などからどうぞ!