英語が苦手な、むねさだ(@mu_ne3)です。
外国に行ったり外人さんと話す機会があると「あぁ…英語が話せたらなぁ…」なんて思うのですが、今さらどう勉強して良いかもわからず…。
そんな英語を含めた外国語が話せない人に朗報な、すごい可能性を感じる製品の発表イベントに参加してきましたのでご紹介したいと思います。
イヤホン型リアルタイム翻訳機「WT2 Plus」
ということで参加してきましたのは、イヤホン型リアルタイム翻訳機「WT2 Plus」の発表イベント。
実はこの前のモデルの、WT2の時から気にはなっていたんですよね。
今回、大幅に機能アップされたとのことで、楽しみです!
翻訳機ではなくコミュニケーション手段のデバイス!
説明してくれたのは、開発元のタイムケトル共同創業者兼セールス・ディレクターである、アレックス チン氏。
このWT2 Plusは、言語の壁というものを破るために最高技術を詰めこみ、作り上げた商品となります。
日本でも、いわゆる翻訳機というものは、他社製含めて複数出回り始めています。
ただしこの、今の市場にある翻訳機やアプリは、あくまで翻訳に特化したものがほとんどで、コミュニケーションを取ることを目的としていないものが多いんです。
その点、タイムケトルのWT2 Plusは、コンセプトが違い、コミュニケーションを取ることに特化して作られています。
ん!?どういうこと!?と思った人も多いと思います。
その理由としては、
・会話中でも途中から翻訳し始めるリアルタイム翻訳
・1人対複数人とのコミュニケーションで翻訳しつつ会話が可能に
あたりなのですが、これをもう少し詳しく聞いていきましょう。
デバイスの説明
と、詳しい使い方の説明の前に、デバイスの説明をしておきましょう。
このWT2 Plusはこのように目薬よりはふた回りくらい大きく、コンビニの直巻きおにぎりよりも一回りくらい小さいサイズのデバイス。
これを、パカっと2つに割ると、中にはそれぞれにイヤホンが入っています。
取り出すことで電源がONになりスマホとペアリングされて準備完了。
いわゆる、ワイヤレスイヤホン的なものと同じような使い方ですよね。
使い方としては、これをそれぞれの人が耳につけ、会話をすることで、音声をスマホに転送。
スマホはネットワークを介して翻訳を行い、相手側のイヤホンに音声を届ける、という感じ。
WT2 Plusの3つのモード!
それでは、ここからは実際のデモを交えての説明が始まります。
このWT2 Plusには3つのモードが搭載されています。
それが、
・同時通訳モード
・タッチモード
・スピーカーモード
です。
静かな場所で同時通訳!「同時通訳モード」
まず、一番精度が高く使い勝手も良いのが、この同時通訳モード。
周りが静かな場合に使えるこのモード。
例えば長文の会話、5文話したとしたら、途中の2〜3文目から同時翻訳されて結果が相手に聞こえ始めるんです。
まさに、テレビのニュースを見ている時にある、同時通訳のような感じ。
ただし、周りに人がいたりする街中では使うことができません。
街中でも使える、会話する人がボタンを押す「タッチモード」
そんなノイズの多い街中で使うのに最適なのが、会話する人がボタンを押す「タッチモード」。
いわゆるトランシーバー的に、話す人がボタンを押して使うことになります。
少しタイムラグは出てきますが、ノイズキャンセリング技術などを使いつつ、精度高く音を拾って翻訳してくれるのがこのモードです。
1対多数や初対面の人に対して使える「スピーカーモード」
そして、1対多数や初対面の人に対して使えるのが「スピーカーモード」。
例えば、旅行先のお店の人など、初対面の人にイヤホンを渡しにくい場合や、こちらの意図を複数人に伝えたい場合などには、スマホのスピーカーを使って行う、スピーカーモードが便利です。
初めて会う人などに、「イヤホンつけてよ」と伝えるのも難しいですよね。そんな場合の入り口としてこのモードは使うことができます。
その他特徴を紹介!
その他特徴としていくつか紹介してもらいました。
OTA技術によりアップグレードも可能!
OTA技術により、アップグレードも簡単なので、精度の向上、対応言語の増加などが可能に。
どんどん精度高く進化していく、バージョンアップしていける、というのはユーザーとして心強いですよね。
翻訳精度はどうなの?
では、肝心の翻訳精度はどうなの?という部分の説明も。
複数のASR、MT、およびTTSを組み合わせることで、高い翻訳精度を実現しているんです。
いや、なんだか難しい言葉が並んでいてよくわかりませんが、複数の国や言語に対応した音声認識と翻訳エンジンを組み合わせているんです。
対応言語が36言語84の地域に対応!
しかも、この高い精度をほこりながら翻訳できる言語は、36言語以上で、84アクセントをサポート。
36言語と言うと、世界人口の90%を占めています。
もちろん、今後もどんどん精度も上がりますし、対応言語も上がっています。
翻訳用のデータサーバーが世界12箇所に!
そして、翻訳用のデーターサーバーは東京にもあるので、日本での翻訳スピードも問題ありません。
精度の高い翻訳エンジンを動かすためにもオンラインでデータサーバーにアクセスする必要があります。
が、現状はこのオンラインサーバーにアクセスしないと翻訳してくれない、と言うのは旅行先や飛行機内で使えない可能性がある、というデメリットにもなるわけです。
オフラインモードも2019年秋に搭載予定!
そんな発表会の最後に、サプライズな発表が!
なんと、圏外でも使えるオフラインモードを開発中で、2019年秋に提供予定とのこと!
しかも、さらに5〜6言語が2019年秋に追加予定だそうで、どんどん言語や機能が追加されるんですねぇ!
実際使ってみた!
発表会の後は、実際触れるタッチアンドトライ!
英語が苦手な私が、実際にこのWT2 Plusを使ってみました。
話す相手は、先ほど冒頭でも説明してくれた、タイムケトル共同創業者兼セールス・ディレクターの、アレックス チン氏。
今回は、アレックスさんが中国語、私が日本語に。
周りがうるさかったのもあり、今回はタッチモードで。
中国語で話してくる相手に対して、日本語で答えて、名刺交換して、製品の感想などを話し合える…。
これ面白いっ!というか言葉の壁を越えるとはまさにこのこと!
このWT2 Plusが無いと挨拶さえできないくらいの言語の壁があるのに、自己紹介して、「今日の製品の感想を教えてくれないかぃ?」という問いに対して、私も答えられてるんですから。
すごい体験をしています…。
翻訳精度はまだまだこれから…
ただし、正直翻訳精度はまだまだなんですよね。「音声認識」してからそれを「言語翻訳」にかけるので、どうしても言葉としておかしいものもチラホラ。
ただし、全く理解できない言語が、文章としてはおかしくても日本語になってくるだけでもかなり助かります。
だいたいは、単語の順番を入れ替えると意味が通じますしね。
イヤホンを介して、日本語としても聞こえますし、スマホの画面には「元の中国語」と「翻訳された日本語」の両方が表示されます。
なので、明らかに意味が違う場合は、言い直せば良いわけです。
WT2 Plusの魅力
そんな、イヤホン型リアルタイム翻訳機「WT2 Plus」。
使ってみてわかったのは、確かにコミュニケーションは言葉だけではなく、表情やボディランゲージも大切で、それをしっかり行えるのがWT2 Plusの良いところ!
だからこそ、それを妨げないために、イヤホン型のリアルタイム翻訳機のWT2 Plusは、「ただの翻訳機ではなく、コミュニケーションの補助ツール」として機能してくれるんです。
自然に、気軽に、誰とでもコミュニケーションが取れる世界を目指す、と言うことで旅行好きなのに英語が苦手な私としては、最高に魅力的な商品だと感じました。
Yahoo!にも動画をまとめましたのでご覧ください。
わんぱくブロガー的まとめ
いやー、これはすごい翻訳機が出てきましたね!
何より、翻訳を最終目的とせず、コミュニケーションを取るための1つの手段として翻訳を行い、表情やボディランゲージを使って、本当のコミュニケーションを取るための翻訳機が、この「WT2 Plus」というわけです。
そうか…僕は英語が喋れるようになりたいんじゃなくて、外国語の人と意思疎通がしたい、交流がしたいんだ…!と感じさせてくれたイベントでした。
改めて特徴をまとめるとこんな感じ。
・イヤホン型リアルタイム翻訳機
・スマホ連動で画面にも文字が表示される
・双方向音声翻訳
・3つのモードであらゆるシーンで利用可能
・40言語以上、96アクセント対応
・オフラインモードは開発中(2019年秋 提供予定)
これは使ってみたい!と思った人も多いんじゃないでしょうか?
そんな、「WT2 Plus」の発売は、2019年6月25日から始まっています。
価格は、27,880円(税込)。
できることを考えると、安いくらいだと思います。
チェコ語まで対応ということで、全く言語が通じないチェコにこれを持って旅行に行くと、心強いでしょうねぇ…!
海外旅行に行く人、海外からのお客様を迎える予定のある人、是非とも試してほしい翻訳機です。
私も、今後使ってみます!
今回、このイベントの参加者には、モニターとして製品を1台ご提供いただけるとのこと!
しばらく海外旅行の予定はありませんが、これを使うために海外旅行に行きたくなってしまいました!
この辺り使った感想はまた改めてご紹介したいと思いますので、お楽しみに!