広島出身の、むねさだ(@mu_ne3)です。
先日、広島にある「大崎上島」という離島(橋でつながっていなく船でしか行けない島)の観光PRの為、現地へと招待され色々と取材をしてきました。
広島県にある離島「大崎上島」へ観光に行ってくるぞ! #大崎上島観光PR | むねさだブログ
この中で、大崎上島が力を入れようとしている「体験型の観光」を見学することに。
ここで出会った人たちの話を聞く中で、「大崎上島の魅力」についても見えてきたものがありますのでご紹介したいと思います。
日本一のレモン生産地!広島のレモン農家が教えるジャム作り体験
みなさん、広島県って国産レモンの生産量日本一って知っていましたか?
ということで今回ご紹介しますのは、そんな日本一のレモン生産地である広島のレモン農家が教える「レモンジャム作り体験」です。
場所は、大崎上島にある「岩崎農園」さんの倉庫の一角。
教室へ入るまでにこんな感じでレモンが収穫箱に大量に入っていました。
そこを抜けた場所が、キッチン付きのジャム作り体験教室の会場になります。
まだ改築したばかりとのことでとてもきれいな室内でした。
Iターンで5年前に大崎上島にやってきた、岩崎さん
今回の講師は、Iターンで5年前に京都から大崎上島にやってきた、岩崎さん。
「子どもの為にも瀬戸内の島で農業をしながら暮らしたい」、と色々見て回っていた際この「大崎上島」に出会い、一目ぼれ!知り合いもいない中、Iターンで家族4人で移り住んだそうです。
ちなみにこの大崎上島は、Iターンの人を受け入れる体制がとてもしっかりとしていて、これから田舎で農業をしてみたい、暮らしてみたい!という人にはかなり向いている場所だと思います。
この辺りはちょっと後半でもご紹介するとして、ジャム作り体験の話に戻ります。
使うのはノーワックスの自家製栽培のレモンとグラニュー糖だけ!
今回はこちらのレモンを使って、ジャムを作っていきます。
スーパーなどで売られている輸入レモンは農薬やワックスがかけられているものがほとんどなんです。
岩崎農園のレモンは、無農薬や最低限の農薬(減農薬)で作られており、しかもノーワックスなので安心安全。
ちなみにこの岩崎農園で作られるジャムは、島のお土産売り場やWEBサイトで購入することができます。
ここで作られるジャムは、材料が「果物+グラニュー糖」のみ。
レモン以外にも、みかんやブルーベリーなど種類があるので全部食べてみたいですねぇ…。
実践!レモンジャム作り!
今回使うのは、これくらいの量のレモン。
これで商品と同じ瓶に4個弱が作れる量なんだそうです。
具体的な分量やタイミングは岩崎さんが随時教えてくれるので、参加者がジャム作り初心者でも全く問題ありません。
ということで、まずはレモンを洗います。
汚れなどを洗いとるのと同時に、この後熱が通りやすくなるという理由からお湯を使います。
こちらは先生が剥いた、お手本のレモン。
このように、レモンの皮を剥いて、上下をスパッと切り、それを1cm程度の厚みにスライスして行きます。
この日は、2組で4人がジャム作り体験に参加されていましたが、岩崎さんを含め、和気あいあいとおしゃべりしたりと和やかな雰囲気で作業は進んでいきます。
岩崎さん、京都から来ただけあって素敵な関西弁で、お話ししてても楽しいんですよ!これもこのジャム作り体験の魅力の1つでしょうねぇ。
ちなみに、レモンの皮を刻んで入れる場合はいわゆるマーマレードのようになるんですが、岩崎さんのジャムは皮無し。
もともと福祉関係のお仕事をされていた岩崎さんの強い想いで、「高齢者などでも安心して食べやすいように皮を入れずにジャムを作りたい」と、皮無しにして出荷しているそうです。
まぁ、この辺りは参加者のお好みで、皮入りでも無しでも作れるように教えてくれます。
切ったレモンを鍋にかける
全てのレモンの皮を剥いて、スライスしたら鍋に入れて火にかけます。
当然ですがこの時、水など入れずレモンだけを温めて行きます。
しばらく炒めるとレモンからこのようにジュワーッと果汁が出てくるんです。
「こんなに水分が出てくるんだ!」と初めてレモンジャムを作る人は少し驚きます。
ゆるゆるになったところで、火を止めてレモンを濾して(こして)いきます。
ザルにギュッと押し付けるようにして水分を濾していくのですがあまり力を入れすぎて、皮の部分も入れてしまうと苦味が出てくるのだとか。
これを繰り返して、レモンの果汁のみを集めて行きます。
最後にグラニュー糖を入れて煮込めば、ほらっ!こんな感じの立派なレモンジャムの完成です!
ちなみに、岩崎農園ではこのジャム作りの際に出たレモンの皮は、お菓子用のレモンピューレとして出荷する予定なんだそうです。
自分たちが育てた島のレモンを余すことなく有効活用しようとする姿勢がとても良いな、と感じました。
レシピを真似たとしても、この味は出せません!
取材する中でわかったのは、岩崎さんのレモンにかける想いがすごいんですよ!
「(旦那さんと相談中だけれども)レモンジャムのレシピは公開しても良いかな?って思ってます。
だって私達がこの島で育てたレモンじゃないと、結局この味は出せませんから!」
と、とても自信を持って話されているのが印象的でした。
「この大崎上島で、最高のレモンを作って最高のジャムを作る。」岩崎さんがとても輝いて見えましたね。
Iターン(移住者)を受け入れてくれる島「大崎上島」
さてさて、先ほどもお伝えしましたが、この岩崎農園の岩崎さん。
京都から、知り合いもいない中でのIターンでこの大崎上島へとやってきました。
この島には、「大崎上島定住支援プロジェクト」というものがありまして、「この島が好きになってくれて住みたいなら是非お手伝いします!」という環境が島全体に広がっているんですよ。
実際、私も上記HPのオーナーである取釜さんとお話しさせて頂く機会があったのですが、「定住・移住アドバイザー」という名刺を持たれていて、
「大崎上島に移住してきたいって人がいたらいつでもここに連絡するように伝えてくださいね。」と声をかけられました。
上の写真は取釜さんの運営する私塾で、テーブルが大崎上島の形をしている特注品なんです!
奥には、島で一番立派なカタチをしているというみかんの木のイラストも!これは、島愛がスゴイ(笑)!
子どもの教育を考えている島
また、大人だけでなく子供たちを迎える環境もしっかりとしているのが印象的でした。
この取釜さんは、この大崎上島で私塾を開いており、子どもたちに勉強はもちろん、島の魅力や生活・職業がどんなものがあるのか、などを体験しながら学べるプログラムを実践しているんです。
島の魅力を外部だけでなく、若い子供たちにも伝えることで、数年後にUターンして戻ってくる選択肢を子どもたちに与えてるんですよね。
実際に子どもを持つ移住希望者からは中学校の様子や塾の存在、高校卒業後の進路など、教育環境のことを必ず聞かれるそうです。
そんな質問にもしっかりと答えてもらえるし、それ以上に子供たちの為にどういう教育をすれば良いだろうか、と常に考えている取釜さんがアドバイザーってとても心強いですよね。
というわけで、大人から子供まで、島全体で新しい人を受け入れてくれる姿勢があるというのは、農業だけでなく島で暮らしたいという人の後押しになると思います。
また、岩崎さん曰く
「今、農家の高齢者が体力的にきつくなって引退される人が増えてきているので、(岩崎さんの移住した頃よりも)好立地で育てやすいみかんやレモンの農園をそのまま引き継げるチャンスなんですよ!」
とのことですので、興味がある人は、是非とも上記HPを覗いてみたり、気軽に連絡してみても良いと思います。
わんぱくブロガー的まとめ
今回、「レモンジャム作り体験」を通して見えてきたのは、「島が大好きで島の魅力を多くの人に伝えたい!」という人たちの想いでした。
働き手として大人を迎え入れるだけでなく、「子ども連れでも移住しやすい環境」を考えている人たちがいるというのもとても素敵だな、と思いました。
私もちょっと心揺れ動いちゃいましたもんね…。
あぁ、「こんな場所でのびのびとうちの子どもを育てられたら、なんて素敵なんだろう…」って。
(上の写真は竹原港から大崎上島へと移動するフェリーから撮影した大崎上島。)
島のレモンや岩崎さんのレモンジャムはネットからも買えます
今回取材した、岩崎農園のレモンジャムはこちらから購入できます。
レモンとグラニュー糖だけ。保存料なども一切使用していない為、6カ月の賞味期限ですがめちゃくちゃ美味しいみたいです!
また、この大崎上島とお隣の大崎下島で取れたみかんやレモンも購入できるようなので、「国産のレモン」の美味しさを体験したい人も是非どうぞ!
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そして、瀬戸内の島々を見下ろせる絶景の露天風呂を持つホテル清風館。
島に行ったら、日帰りでも良いのでこの温泉に寄って欲しいですね。
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