このブログを開始してそろそろ4年が経とうとしています、むねさだ(@mu_ne3)です。
「ブログ」というものを書き始めたのは2007年の5月の事ですが、そのころはまだ家族や友人にしか公開していないような日記ブログで、本格的に商品やサービス、良いと思った事などを紹介するようなブログは、2009年頃から書き始めました。
いまでは、「ブログで商品を紹介してほしい」というお話や「ブログで紹介してほしいのでこの島に旅行に行きませんか?」というようなお話も頂くようになってきました。
広島県にある離島「大崎上島」へ観光に行ってくるぞ! #大崎上島観光PR | むねさだブログ
ブロガーは(人にもよりますが)個人の趣味嗜好や感じたことを正直にブログを書いていたり、一般の消費者(読者)に近い目線で商品やサービスを紹介できるため、こういう依頼が増えてきているんですよね。
が、そもそもこういうブログマーケティングってどこからいつ頃始まったの?というお話しが聞けるイベントに参加してきましたのでご紹介したいと思います。
ONEDARI BOYSとは!?
みなさん、「ONEDARI BOYS(おねだりボーイズ)」という集団をご存知でしょうか?
ONEDARI BOYS(クチコミマーケティングのパイオニア・おねだりボーイズ!)
おねだりというその名の通り、「俺たち、それについてめっちゃ興味あるからよかったらちょうだい!タダで。」と商品や飲食をおねだりして、気に入ればそれをブログやYouTubeで紹介する、というマーケティング手法を行っていた人たちのグループです。
メンバー的には、
- おやっさん モダシン
- ONEDARI RED ネタフル
- ONEDARI BLUE Milano::Monolog
- ONEDARI GREEN みたいもん
- ONEDARI PINK3 たつをの ChangeLog
- ONEDARI YELLOW tokuriki.com
- ONEDARI ROBO gajetdaisuke.com
という著名ブロガーばかり!
活動していたのは、2006年から2010年辺りなので、まだこのむねさだブログが存在していない頃に色々と活動していたようです。
なので、私個人としては、このおねだりボーイズが活躍していたのをリアルタイムで知らなかったわけなんですが、まさにこの人たちが現在の「ブログマーケティング」の基礎を作ってきた人たちなんですよね…。
ONEDARI BOYS結成10周年を記念したイベント!
そんな、ONEDARI BOYS結成10周年という節目を記念して、イベントが開催されるという事で、速攻申し込んで行ってきました!
イベント:帰ってきた ONEDARI BOYS | Peatix
会場は、トレタのオフィスの一角、カフェスペース。
ココの会場も「ONEDARI」して使わせてもらったそうです…。すげぇw
会場には50人近い参加者が、どういう話が聞けるんだろう!?とワクワクして待っています。
そんな会場の一角には、大量の飲食物っ!
コレも全部「ONEDARI」して提供してもらったんだとか…。
いや凄すぎるでしょ!
トレタの社長でもあり豚組のオーナーからのビデオレター
イベントは、トレタの社長でもあり豚組のオーナー「中村仁」さんからのビデオレターで始まります。
なんと、知っている人は知っている「ブロガーイベントの聖地」とも呼ばれる六本木の「豚組しゃぶ庵」。
あそこもONEDARI BOYSが使い始めてから、あぁいうイベントが行われるようになったんだとか。
大広間にマイクを入れて欲しい、プロジェクターを設置してくれ、などONEDARI BOYSがおねだりしたことにより、あぁいう環境が整ったらしいです。
すげぇわ…。ホント。
堀さんからみたおねだりボーイズ
その後は当日の司会をしていた「ONEDARI BOYSに間違われるけどメンバーではない」、Lifehacking.jpの堀さんのプレゼン。
プレゼンタイトルが、「私はONEDARI BOYS ではない」ですからね…。
しかし、このプレゼンが本当に分かり易く、当時を知らなかった私にも「ONEDARI BOYS」の凄さの分かる内容でした。
ブログマーケティングって、不用意にメーカーからお金をもらってブログでレビューを書くと、いわゆる数年前に流行った「ステマ」ってものになってしまいます。
これだと、「本当は興味が無いけどお金をもらったから書くか…」という事になってしまうんですよね。
短期的には良いかもしれませんが、これは読者を裏切ることになりますし、こういうブログは長く続かないでしょうね…。
なので、ステマはダメ!絶対。
ってことで、「~~から商品を提供頂きました」「~~から依頼されて~」などの関係性の明示をするのが通例になっています。
そんな、メーカーからブロガーへと話が来ていた構造とは、まったく逆の攻め方を始めたのが、ONEDARI BOYSなんです。
興味があるものに対して、ブロガー側からアプローチするので、いやいや書いたりすることも無いですし、ブロガーが「欲しい!」と思ったモノなのでそのブログの「読者も近い目線」で記事を読めるんですよね。
ONDARI BOYSはメンバーそれぞれが自分を活かした記事を書く
面白いな、と思ったのがこちら。
同じ1つの商品をみんなが提供されたとしても、記事の特徴が全然違うという例の紹介です。
例えばこちら、ドキュメントスキャナーのScanSnap S1300という機種。
最速で速報的な記事を書く人、しっかりと使い込んで詳細を書く人、YouTubeの動画を使う人、最後発で誰も書いていない切り口で書く人、など様々なんですよね。
みんな、自分の得意な分野でそれぞれの記事を意識しながらやってるんでしょうね…。ここも凄いバランスだなぁ…。
ブログはPVだけだと勘違いすると、あまり意味が無い
こちらも、「この考え方すげぇしっくり来る!」と思ったんですが、広告戦略としての企業とブロガーとの関係についての説明です。
これまで企業は、どこに顧客がいるかが分からないような商品を宣伝する時、全方位的に広告を打っていました。
これだと、本当にその商品を求めている人に届くかどうか分かりませんよね。
ということで、ブロガーに依頼が来たりするんですが、単純に「ブロガー=PVを持っている人、安く使える広告」としか思わずに使うと、ただの(広告会社などと比べて出来の悪い)拡声器にしかならないんですよね…。
これじゃ、意味が無いんです。PVが多くてもその商品が気になるべき読者に届かないと意味が無いですからね。
視聴率の高い深夜のカッコいい洋画の放送中に、子ども向けのおもちゃのCM流すようなもんです…。
でも、ONEDARI BOYSは違うんです。
企業から商品の説明を受け、それを元にブロガーが「商品の良さを見つけ」、それを「新しい言葉」で読者へと届けることができるんです。
もちろん、全部が全部というわけではないですが、普段から属性の近い読者を抱えているブロガーならこういう事が起こりやすくなるというわけです。
どうして自分は、メンバーではない!?
この時、まだブログを始める前だった堀さんは、「どうして自分はメンバーではないんだろう…」と思い、一人「ぐぬぬ…」とうなっていたそうです。
この時の苦い経験から、ブログを始めてからは「自分がONEDARI BOYSの一員だと仮定して記事を書く」ようにしたんだそうです。
自分しか書けない切り口は何だろう?、と意識しながら書くことで、「あれ?堀さんONEDARI BOYSですよね?」と何度も言われるようになったというわけです。
今後のONEDARI BOYSについて
この後は、ONEDARI BOYSの1人、いしたにまさきさんからのプレゼンでした。
「ONEDARI BOYSって仲が良いですよね!」とよく言われていたけれど、基本「何とか出し抜いてやろう!」と思って各メンバーが全力で企業からのお題をこなし、その結果「質の高い記事」がドンドンとうまれて行ったというわけです。
記事は結果でしか無く、その過程がとても大事だった、と。
こちらはONEDARI BOYSが活動休止(2010年)してから、各メンバーの活動をまとめたスライドです。
EvernoteやScanSnapのアンバサダーになったり、3MやDysonのブロガー施策を行ったり。
バッグやサングラスをプロデュースしたり、Ingressのイベントの企画をしたりなど、幅広く活動してるんですよね…。
ブログコモンズ!?
そんな中…。
ONEDARI BOYSとしての活動は終了して、新たな活動をしますっ!として発表されたのがこちら。
それが、「ブログコモンズ」。
これからはONEDARIではなく、「企業とブロガーとユーザーがより関係性を深くできるような現場を作りたい」という事でしたが、具体的には何もまだ決まっていないようでした。
いまいち、まだフワッとしていてよく分からなかったので、この辺りは続報というか正式な活動が始まるのが楽しみですし、参加できるようなら私も参加して行きたいと思っています。
(いや、参加できるのかどうかも分からないですけど。)
イベント後半はONEDARIした飲食物で懇親会!
そんなプレゼンが終わった後は、最初にも紹介した通り、ONEDARIで集まった大量の食べ物や飲み物を囲んでの懇親会が始まりました!
スタートに挨拶をしていた中村仁さんがオーナーを務める「豚組」から大量の豚肉料理が!
そして、サントリーさんからは大量のビールやウイスキーにワインがっ!
超巨大な瓶に入った沖縄の泡盛「請福」…。
いやデカすぎでしょ…。
そして、フジパンさんからは大量のスナックサンド!
他にも紹介しきれないほどの食べ物や飲み物、手ぬぐいなどもONEDARIされて会場に置かれていました…。
このONEDARIの量はホント圧巻でしたね…。
お腹一杯になって更にお土産としても持って帰らせて頂きました!
わんぱくブロガー的まとめ
ということで、改めて自分がこうやってブロガーとして色々活動出来ているのは、こういう活動をしてきてくれた先人たちのおかげなんだなぁ…。なんて感謝の気持ちと、「すげぇな、このおっさんたちは…」と思ったイベントでした。
当日、電車で帰りながらの私のツイートがこちらです。
って言うか、先人があっての僕たちなんだなぁ、と考えされられるとともに感謝の気持ちでいっぱいになったイベントでした。あのおじさんたちすごいよ。ほんと。
#onedari10— むねさだ よしろう@わんぱくブロガー (@mu_ne3) January 29, 2016
やっぱり「ライバル」であり「仲間」である存在と、「書き続ける」ことの大切さを感じると共に、この人たちとは違う切り口や方法で、あと5年後10年後に「すげぇな、こいつら…」と思ってもらえる活動を自分がしていくにはどうすれば良いんだろう…。なんてことも考えつつ帰宅しました。
今日のイベントに参加して思ったのは、やっぱり続けるって大事だし、一番強いよなぁ、と。
そして、競い合う仲間も大事。
#onedari10— むねさだ よしろう@わんぱくブロガー (@mu_ne3) January 29, 2016
とりあえず、改めてこの本読もう。