先日、10日間のチェコ取材ツアーに参加してきました、むねさだ(@mu_ne3)です。
個人的にははじめてのチェコ訪問。
見るものすべてが可愛いしかっこいいしおしゃれだし!食べるものは美味しいし!でチェコが好きになりました!
さてさて、そんなチェコ旅を少しずつ紹介していきたいと思います。
世界遺産認定の藍染工房!
ということで今回ご紹介しますのは、2018年11月28日にユネスコ無形文化遺産に選ばれた、「藍染め ヨーロッパにおける防染ブロックプリントとインディゴ染色」の1つ。
これは2017年3月にチェコ共和国を含む5か国(オーストリア、チェコ、ドイツ、ハンガリー、スロヴァキア)が共同で提案していたもの。
この藍染工房は、主に小規模な家族経営のものが多く、それぞれが昔からの伝統的な作り方を継承しているんです。
今回訪れたのは、そのチェコ共和国のブループリント工房の1つ。
現在、チェコには2つの工房しか残っておらず、その1つがこの「ヨフ家」の工房。
お店の名前は「Straznicky modrotisk(Straznicのブループリント) Arimo」。
入り口には多くのブループリント製品が並べられており、日本で買うよりもかなりリーズナブルかつ、ここでしか買えない伝統的でかわいらしい柄が多いんです。
私も、娘のために小さい手提げを購入しました。
布製品だけでなく、お皿などもあるんですよ。
さて、そんな世界遺産にも認定された藍染の工房を見学していきましょう。
祖父と孫が協力して働く工房
工房に入ってみると、大きな白い布が広げられたテーブルの前で、老人と若い女性の2名が働いていました。
この老人がヨフさん。娘さんがヨフさんの孫娘であるガブリエラさん。
伝統的な製法で、この木型を押し付けるようにして、模様を描いていきます。
これが木型。数十、数百という模様の型が工房には保管されています。
上の型を押し付けるとこのような模様になり、そこだけが藍に染まらず白になる、というわけ。
伝統的な柄模様から、今風の柄まで様々。
このTシャツとか普通に人気がありそうですよね。
ガブリエラさんが作業している型もかなりシンプルですが、それゆえに永遠にも続くような繰り返しの作業。
こうやって布に、藍に染まらない部分の模様を手作業で浸けていきます。
孫が真剣に作業を行い、それを優しく見守るヨフさん。
実はこのガブリエラさん。家業を継ぐことに抵抗があり、一旦はデザイン系の学校に進むものの、服飾の知識を学ぶ中で改めて実家の家業の凄さに気がつき、ここに戻って来たそうです。
世界遺産に選ばれつつも、少しずつ新しい要素も取り入れようとする若い女性の姿勢にも関心しました。
5回染め返すことで深い藍になる
藍を染める過程も見せていただきました。
染料に一度だけ白い布を浸し、取り出した直後はこのように黄緑色なのですが、空気に触れることで藍色へと変わっていきます。
5分浸けて、5分乾かす(空気に触れさせる)。
これを5回繰り返すことで、布は深い藍色に染まります。
木型は古いものだと200年近く昔のものもあるそうです。
かなり繊細なものもあり、少しずつ型が作られては引き継がれる。
この歴史が、世界遺産に選ばれていく所以なんでしょうねぇ。
わんぱくブロガー的まとめ
工房を見学した後に、お土産売り場を見ると、改めてこれだけの技術と工程と伝統が詰まった製品がこのお値段で良いの?と驚きます。
今回世界遺産に認定されたことで、国内外の評価と人気が再度高まるはず。
この伝統的なブループリントが生まれる現場を見学し、製品を購入したい人は、このヨフ家の工房を見学してみてはいかがでしょうか?
https://www.straznicky-modrotisk.cz/
日本からの見学者もチラホラといるそうですよ。
※見学は事前申し込みが必要(有料)です。世界遺産に選ばれたことで、見学がしづらくなることが予想されますのでご注意を。
日本でも正規取扱が!
この藍染製品が欲しい!という人は、チェコの藍染め ヴィオルカでご確認ください。
日本でチェコの藍染めを紹介しているヴィオルカというブランド。
ヴィオルカは今回紹介したストラージュニツキー・モドロティスク工房と2015年5月、日本国内における独占販売契約を締結し、日本正規輸入元として、日本国内におけるチェコの藍染め生地及びその生地を使った製品の独占販売を一任されており、チェコの藍染めを日本人の視点で見つめ直した作品を制作し、伝統の藍染めを今の時代に生かすことに取り組んでいるんです。
気になるー!という人はまずはチェコの藍染め ヴィオルカ。ご覧ください。
今回のチェコツアーについて
今回のチェコ共和国に関する取材ツアーは、「チェコ政府観光局」からお声がけ頂き参加しています。
旅費・宿泊費・食費・アクティビティ費をチェコ政府観光局に負担いただいてますが、記事の内容はブロガーの主観に任されております。
当ブログのチェコに関する記事はこちらにまとめる予定です。